家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

いい家づくりに必要な知識やノウハウが詰まったガイドブック的なブログを目指します。

1cm単位のオーダーメイド収納家具【Yourniture】が魅力的

↑オシャレなオーダーメイド収納家具【Yourniture.│ユアニチャー】

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回はオーダーメイドの収納家具「Yourniture.|ユアニチャー 」が魅力的に感じたのでご紹介してみたいと思います。スペースに応じて細かい調整ができるところが非常にありがたい収納家具です。 自分だけのオリジナル家具を手軽にオシャレにデザインできて非常興味深いです。収納家具をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

オーダーメイド本棚【MAIN SHELF】

幅・高さ・奥行きを1cm単位で寸法を自由に調整できるという点が非常に魅力的です。事前に本棚を置くスペースを測っておけば、自ら本棚のサイズをカスタマイズすることができるので、「スペースが足りなくて置けない」とか「微妙なスペースが余ってしまう」というようなことが起こりません。

色合いについては「Wood(木調)×3色」「Monotone(モノトーン)×4色」「Colorful(カラフル)×6色」など、計13色から洗濯することができるのでインテリアの雰囲気に合わせて自由にコーディネートすることができますね。ちなみに色によって若干値段に差が出てくるみたいなのでカスタマイズするときにチェックしておきましょう。必要に応じてカラーサンプルも依頼すれば確認させてもらえるのでとても親切です。

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↑可動棚の高さや段数を自由に調整できるので本以外でもいろいろなものを収納したり飾ったりできそうです。ちなみに色は「Espresso Black エスプレッソブラック」です。

ホームページで本棚の大きさや、棚板の割り付け、色味の調整などカスタマイズを3D上で簡単に行うことができるのでイメージもしやすいです。カスタマイズに応じてお値段も計算してくれるのでわかりやすくて便利です。下記よりカスタマイズをお試しいただけます↓↓

⇒MAIN SHLFをカスタマイズしてみる!  

シンプルなカラーボックス風収納【SIMPLE BOX】

こちらはシンプルなカラーボックスの「SIMPLE BOX」です。同じく寸法を自由にカスタマイズすることができます。幅、奥行き、高さを10cm~50cmの間で調整することができるので正方形、横長もしくは縦長の長方形といった感じで自由なプロポーションで棚をデザインできます。

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いろいろな大きさのボックスをランダムに組み合わせるだけでもオリジナリティのある収納スペースが出来上がります。色も自由に組み合わせることができるので、アイデア次第で幅広いデザインが可能ですね。下記からSIMPLE BOXをカスタマイズしてみましょう。

⇒SIPLE BOXをカスタマイズしてみる!

収納は奥行きが失敗しやすい

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収納の寸法が自由に調整できるのは魅力的である反面、寸法の設定を間違えてしまうと使いにくい収納になってしまうということになるかもしれません。収納で意外と見落としがちなポイントは「奥行き寸法」です。奥行き寸法を間違えてしまうと、置きたいものを置くことができなかったり、逆にムダにスペースが余り過ぎてしまったり。何を収納するのかによって、適正な奥行き寸法を設定することがたいせつです。

奥行き寸法ごとにモノの寸法を整理いてみるとおおよそ下記のような感じです。参考にしてみてください。実際に置くものの寸法を測っておくと一番安心ですね。   

【15センチ程度の奥行き】
文庫本、辞書、カセットテープ、調味料、缶詰、洗剤、殺虫剤、石鹸、化粧品、トイレットペーパー、etc… 
⇒小物類やちょっとした日用品のストック類などですね。 

【25~35センチ程度の奥行き】
本、雑誌、ファイル、CD、DVD、ビデオテープ、etc… 
⇒例えばリビングなどで見せる収納として「MAIN SHELF」を使う場合はこの辺りの奥行き寸法になってきそうです。書斎などで文房具類も合わせて収納することもできそうです。

【35~45センチ程度の奥行き】
靴、食器、鍋・ボウルなどの調理器具、食器、etc… 
⇒玄関の靴箱や、キッチンの食器棚ですね。

【40~45センチ程度の奥行き】
衣類、バッグ、スポーツ用品、etc… 
⇒「SIMPLE BOX」を使って、衣類や子供のおもちゃなどを収納するときの収納奥行き寸法はこの辺りになりそうですね。

まとめ  

いかがだったでしょうか。今回はオーダーメイドが魅力の収納家具「Yourniture.|ユアニチャー 」をご紹介させていただきました。サイズや割り付けを自由に調整することができるのはやはり魅力的ですね。ただし、収納のサイズを設定する際は、モノの寸法をしっかりと想定した上で大きさを決めていくように注意しましょう。

お部屋のスペースや雰囲気に合わせて手軽にオリジナルの家具をオーダーメイドができるのでとてもうれしいです。収納家具をお探しの方はぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

Yourniture.|⇒暮らしに、ぴったりな家具を。

 

勾配天井のメリット・デメリット&美しいデザイン事例7選

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こんばんは。家の設計をしております建築士の「いえもん」です。

今回は勾配天井の特徴やデザインについてご紹介していきたいと思います。勾配天井とは、その名前の通り勾配がついて斜めに作られた天井のことです。高さの変化が空間に独特の雰囲気と開放感を生み出すことから、人気の高い天井のデザイン手法になります。

●勾配天井の空間に魅力を感じる。
●勾配天井のメリットとデメリットを知っておきたい。
●勾配天井の魅力的なデザイン事例を見たい。

上記のような方はぜひご覧いただけるとうれしいです。

勾配天井のメリットとは

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まずは勾配天井のメリットからご紹介していきたいと思います。

明るく開放的な空間 

勾配天井を用いることによって、空間を明るく開放的にすることができます。天井が高くなることによって、視線がしっかりと遠くまで抜けることで生まれる開放感は大きなメリットと言えるでしょう。また、窓を大きく設けることができると同時に、高い位置にハイサイドライトを設けることができるので、レベルの高い位置から降り注ぐ自然光を取り入れることができます。これによって、部屋全体をしっかりと明るく計画することができます。

風通しを確保しやすい

勾配天井の空間は窓の高さを調整することによって、より効率の良い換気計画を行うことができます。これは、冷たい空気は下へ、温かい空気は上へ流れていくという性質を利用することができるからです。低い位置の窓と高い位置の窓を設けることによって、空気がしっかりとしたから上へ流れていってくれるので、より効果的な風通りを確保することができ、快適な居住性の実現につながります。

ニオイがこもりにくい

勾配天井にすることによって高い位置にニオイが流れていく、さらに前述のように高い位置に開閉できる窓を設けておけばしっかりと空気を流すことができるので素早くニオイを外に流すことができ、お部屋の中にこもりにくいのもメリットの一つです。焼肉パーティや揚げ物料理の油のニオイなどが心配な場合には有効ですね。

2階にリビングを設ける場合に効果的

上記のようなメリットを最大限に生かすためにもぜひ勾配天井はリビング空間に取り入れたいところです。しかし、通常勾配天井とすることができる部屋というのは屋根の勾配を生かすことができる最上階になります。よって、2階リビングの計画の場合に勾配天井という手法は非常に効果的となる点を理解しておきましょう。なお、2階リビングのに関しては下記の記事において詳しくまとめておりますので合わせてご参照ください↓↓ 

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勾配天井のデメリットとはf:id:Frappuccino:20191107121819j:plain

次に、勾配天井のデメリットについてもご説明していきいたいと思います。 

天井が高くなっている部分のメンテナンスが大変

勾配天井にすると、屋根勾配に沿って天井が斜めになるので必然的に天井が高い部分と低い部分が生じてきます。そして天井が高くなっている部分についてはメンテナンスが手間になってくるという点を理解しておきましょう。例えば、高い部分の窓の掃除や、照明の交換などの際に、足場や脚立が必要になったり、場合によっては業者さんを呼ぶ必要があるかもしれません。

勾配天井は建築費用がアップする

勾配天井にすることによって、建築コストが上がってしまうという点にも注意が必要です。天井を斜めに施工するためには下地を斜めに組んだり、クロスを張るのも手間になったり、高所作業になる部分が生じるので足場を組む必要があったり、壁が高くなる部分は仕上げ材料が余分に必要になったり。これらのような要素が重なって、費用は高くなる傾向があります。

勾配天井は質の高い断熱性が前提になる

勾配天井にすると天井が高い部分が生じるので、温かい空気はどんどん上に流れていきます。よって、冬場は部屋が温まりにくい可能性が出てきます。さらに勾配天井は天井裏空間が無く、屋根直下に部屋があるので夏場は屋根に当たった太陽光の熱の影響をダイレクトに受けてしまいます。つまり暑くなりやすいです。

このように室内の温熱環境的に厳しい条件になりやすいので、勾配天井の家を計画する場合は必然的に質の高い断熱計画が必要になってくるという点が要注意です。 

勾配天井のデザイン事例

ここからは勾配天井が魅力的に取り入れられた空間のデザイン事例をご紹介していきたいと思います。勾配天井の採用を検討されている方はぜひ参考にしていただけますとうれしいです。

木調の勾配天井 

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 出典:「BOURGEOIS/LECHASSEUR ARCHITECTES」HPより

   http://bourgeoislechasseur.com/

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出典:「CHRISTOFFERSEN&WEILING ARCHITECTS」HPより

   https://christoffersenweiling.com/ 

勾配天井の仕上げ材としては木調の素材が最も相性が良く非常に人気です。特に明るいナチュラルカラーの木調素材であれば、勾配天井特有の開放感をより効果的なものにしてくれるでしょう。床のフローリングと天井の色調をそろえることでより落ち着きのある見え方になります。

勾配天井×モノトーン

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出典:「Pitch Architecture+Developments」HPより

    https://pitchad.com.au/

f:id:Frappuccino:20191229143446j:plain出典:「BOURGEOIS/LECHASSEUR ARCHITECTES」HPより

   http://bourgeoislechasseur.com/

一方で、モノトーンで構成された空間に勾配天井を取り入れるという選択肢も人気です。モダンな雰囲気の中に勾配天井の開放感が取り入れられて魅力的な空間を演出します。ハイサイドライトからの自然光や、大胆なペンダント照明など、勾配天井のメリットを生かしながらより豊かな空間を創出している事例です。

勾配天井×大きな窓

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出典:「BLAZE MAKOID ARCHITECTURE」HPより

    http://blazemakoid-architecture.com/ 

勾配天井と大きな窓を合わせて計画した寝室の事例です。ほぼ全面がガラスで構成されていて、自然光がたっぷりと取り入れられる寝室です。

勾配天井で隠れ家のような空間を

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出典:「RTA studio」HPより

    http://www.rtastudio.co.nz/ 

勾配天井で隠れ家のような空間が演出されている事例です。屋根裏空間を収納としてだけではなく、ちょっとした趣味や休憩の場所として利用することができそうです。小さな小上がりスペースがあるのも楽しそうです。

勾配天井×間接照明

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/ 

 

部屋全体が木調で構成されながら、勾配天井が取り入れられています。そこにさらに間接照明による柔らかな光が組み合わされて、とてもナチュラルな印象を与える空間が生まれています。木のぬくもりが生かされた温かみのある演出が魅力的ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は勾配天井のメリット・デメリット、デザインの事例をご紹介させていただきました。魅了的なデザインで人気のある勾配天井をお考えのかたにとって参考になればうれしいです。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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なお、家づくりに関する間取り提案や見積もり・資金計画の無料サービスについてはこちらからご覧いただけます。

間接照明のメリットと注意点&美しいデザイン事例15選

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こんばんは。家の設計をしております建築士の「いえもん」です。

おしゃれな空間での暮らしは誰もが憧れるものです。そんなおしゃれな空間を実現するための手法の一つとして「間接照明」という手法はとても有効です。今回はそんな間接照明のメリットと、失敗しないための注意点をまとめていきたいと思います。さらには間接照明が美しいインテリアデザインの魅力的な事例もご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。

●間接照明のあるオシャレでムーディーな空間に憧れている。
●失敗無く確実にオシャレな間接照明を計画したい。
●間接照明がオシャレなデザインの事例が見たい。

上記のような方はぜひご覧いただけるとうれしいです。

間接照明のメリットは

間接照明とは、通常のシーリングライトやダウンライトとは異なり、壁や天井を照らすことによって間接的にお部屋の明るさを演出する照明の手法のことです。以下のようなメリットがあります。

●オシャレでムーディーな空間を演出しやすい。
●光源が直接目に入ることがないので眩しく感じにくい。
●光のグラデーションを楽しみながら空間を均質に明るくすることができる。

リビングでは高級感を演出してゲストを楽しくもてなしたい、寝室ではリラックスできる空間を演出したいといった場合に、上記のようなメリットのある間接照明は有効なデザイン手法と言えますね。 

間接照明の注意点

オシャレでメリットも多い間接照明ですが、もちろん計画する上での注意点もいくつかあります。失敗することの無いようにしっかりと理解しておきましょう。

●照明の取り付け方によっては光源が見えてしまうことがある。
●意図しない部分に照明が映り込んでしまうことがある
●作業に十分な明るさは確保できない

完成後の光の見え方はなかなかイメージしにくいものですが、作り方を間違えると本来見えないはずの光源が見えてしまって眩しかったり、収納キャビネットの下部に仕込んだ光源が、床面に反射して眩しかったりといった失敗事例はしばしばありますので、十分な検討が必要になります。

また、間接照明はあくまで「間接的」なものなので、読書や勉強などといった作業に必要な十分な明るさは確保しづらいです。作業範囲を照らすことのできる補助的な照明も必要に応じて準備しておくようにしましょう。

間接照明の種類

間接照明には主にコーブ照明とコーニス照明の2種類があります。

コーブ照明

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出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

    http://raulinosilva.blogspot.com/ 

上記の写真のように、主に天井面を照らすような間接照明のことで、折り上げ天井の中に照明を仕込むという手法によります。木調の天井と組み合わせてデザインすることも多く、高級感のある空間演出するのにとても効果的な手法です。

コーニス照明

f:id:Frappuccino:20191229134320j:plain出典:「asdesign」HPより 

    https://www.asdesignarquitetura.com/  

上記の写真のように、主に壁面を照らすような間接照明の手法です。アクセントウォールを照らしてあげると非常に効果的です。壁に限らず、カーテンボックスに間接照明を仕込んでカーテンを照らしてあげるといった手法もあります。 

間接照明がオシャレなデザイン事例

ここからは間接照明が美しいインテリアデザインの事例を紹介していきたいと思います。間接照明をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

間接照明でリビング開放的に 

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出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

    http://raulinosilva.blogspot.com/

間接照明は折り上げ天井との相性が非常に良いです。天井が高くなったリビングの開放感を間接照明でさらに強調する手法は効果的で非常に人気です。白く爽やかな天井に美しい光のグラデーションが生まれてオシャレな空間を演出しやすいですね。

間接照明で寝室を落ち着きある空間に

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出典:「weberarquitectos」HPより

    http://weberarquitectos.com/ 

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出典:「weberarquitectos」HPより

    http://weberarquitectos.com/ 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/ 

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出典:「Architrend Architecture」HPより   

    http://www.architrend.it/ 

一日の疲れを癒す寝室は常に癒しと落ち着きのある空間であってほしいものです。柔らかな光を演出することができる間接照明はそのような寝室を実現するためにとても効果的です。

お気に入りのアクセントウォールを照らしてみたり、折り上げ天井や勾配天井で落ち着きのある柔らかな光のグラデーションを楽しみながら眠りに落ちるような、素敵な空間を演出したいですね。

収納上部に間接照明を仕込む 

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 出典:「alexandreloureiro」HPより

    http://www.alexandreloureiro.com/ 

間接照明はあらゆる部分に仕込むことが可能です。例えばユニット収納の上部に間接照明を仕込んで、天井を照らしてあげるというような工夫も考えられます。上記は部屋と部屋を壁で完全には区切らずに、収納で空間を柔らかく分節した事例です。それぞれの部屋から間接照明の光を視覚的に共有することができて面白い効果が生まれます。

間接照明の帯を空間のアクセントに 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/ 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/ 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/  

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/  

間接照明によってまっすぐに伸びる光の帯は、空間にやさしいアクセントをもたらしてくれます。木のナチュラルな素材感との組み合わせがよりいっそう柔らかな演出を可能にしています。 

間接照明は水廻りでも活躍する

 

 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/   

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/   

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出典:「weberarquitectos」HPより

    http://weberarquitectos.com/ 

 

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出典:「Jackson Clements Burrows Architects」HPより

    http://jcba.com.au/news 

水廻りにおいても間接照明を有効に活用することは可能です。例えばキッチンであればオシャレなだけではなく、作業の時の手元灯として機能的な役割も果たしてくれますね。洗面室などのようなサニタリー空間で間接照明を取り入れると、一気にホテルライクな雰囲気を演出することが可能になります。収納キャビネットや、ミラーの裏側に間接照明を仕込む等、様々な手法が考えられます。

いろんなところを間接照明で照らしてみる

 

 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/    

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/    

階段の手すりの裏側に間接照明を仕込むのも面白いですね。ほんのりとした光で夜間の上り下りも安心です。何気ない収納扉もさりげなく上から照らしてあげるだけでアクセントウォールかのように美しくなります。

あらゆる部分に間接照明を適用することができる可能性があります。いろんな事例を探しながら検討してみるのも楽しいですね。 

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は間接照明の特徴や注意点と、魅力的なデザイン事例をご紹介させていただきました。間接照明は空間をオシャレにする効果的な手法としてとても人気です。ご検討中の方はぜひ参考にしていただけるとうれしいです。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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タンク式VSタンクレス、トイレはどちらを選ぶべき?

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

トイレの種類で「タンク式」と「タンクレス」がありますが、それぞれの特徴や違いはご存じでしょうか。どのようなトイレを選択するかによって、その見た目はもちろん使い勝手やお値段もかなり変わってきますので、それぞれの特徴はしっかりと押さえておきたいところです。

今回はこれらのトイレの違いや特徴について、メリット・デメリットを交えながらじっくりとご説明していきたいと思います。

タンク式トイレとタンクレストイレの違い  

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↑タンクレストイレf:id:Frappuccino:20191229105008j:plain

↑タンク式トイレ 

出典:「TOTO」HPより

    https://jp.toto.com/ 

タンク式トイレとタンクレストイレの違いは、それぞれの名前からもおおよそイメージしやすいかともいますが、「タンクの有無」ですね。タンクのついているタンク式トイレは昔からずっと主流で、多くの方が見慣れていると思います。レバーを回すとタンクに溜まっている水が重力で流れてくれる仕組みですね。

一方でタンクがなく、見た目がすっきりしたタンクレストイレがここ20年程でどんどん増えてきています。 

形状・見た目・デザインの違いによるメリット・デメリット 

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 出典:「SOLOMON TROUP」HPより

    https://www.solomontroup.com.au/ 

タンク式トイレとタンクレストイレでは見比べたときに後者の方がすっきりと見えて、デザイン的にも優れていることが多いです。タンクが無いことによって、視覚的な広さ感も、タンクレスのほうが広々と見えます。実際に、タンクが無いことによって便器の奥行き寸法も10cm程度小さくなるため、同じ大きさの空間でも便器手前の有効奥行き寸法も広くなります。空間そのものを広く使うことができ、床の掃除もしやすくなります。

また、便器自体が凹凸が少ないため、タンクレストイレのほうが拭き掃除も手軽にしやすいといえます。どうしてもタンクレストイレは凹凸が多いため、少しお手入れに手間がかかってしまいそうですね。

そして、タンクレストイレはスタイリッシュな形で色も様々なバリエーションから選べることが多く、デザイン面ではタンクレストイレのほうが優れているのもうれしいポイントですね。

手洗いの違い 

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タンク式トイレは一般的にはタンク上部に水栓がついていて、そこで手を洗うことができます。便器だけで手を洗う行為も完結できるという点はメリットと言えるでしょう。しかし手を洗った際、手洗い廻り周辺の壁に水が飛び散って濡れてしまうという点はデメリットですね。また、小さいお子様やお年寄りの方にとっては、手洗い部分が高さ的に使いづらく、手が洗えないというデメリットもあります。これらのようなデメリットに配慮して、最近では水撥ねがしにくいボウル形状で高さも調整された商品も登場してきています。下記のようなタイプです。 

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 出典:「TOTO」HPより

    https://jp.toto.com/  

一方で、タンクレストイレは便器に手洗器が付いていないため、別途で手洗いが必要になり、その分余計にコストがかかってしまいます。また、トイレ内に手洗いカウンターが確保できれば、トイレの中で手を洗う行為まで完結できますが、トイレの外に手洗器を設ける場合は、手を洗う前にドアハンドルを触ることになるので、衛生面を特に気にされる方にとっては敬遠されることもあります。 

流し方の違いによるメリット・デメリット

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タンク式トイレは、タンクに貯められたお水を重力を利用して流します。一方でタンクレストイレは電気を利用して水を流します。よって、停電時のことを考えるとタンク式トイレは水を流すことができますが、タンクレストイレは水を流すことができなくなります。

では、断水の時はどうでしょうか。防止対策としてお風呂の残り湯を次の日まで流さずに残しておくという方もいらっしゃるかと思います。タンク式トイレであれば、断水時でもこの残り湯の水をバケツでくんできて、トイレのタンクに貯めるという手法が可能です。一方、タンクレストイレの場合は直接便器の中にバケツの水を流すことになるので、飛び散り等注意が必要になります。

したがって、緊急時の使い勝手としてはタンクレストイレに比べてタンク式トイレのほうが有利と言えるでしょう。しかし、最近ではこのようなタンクレストイレの緊急時の使い勝手が改善された製品も普及してきています。水を貯めるタンクを備えながらも見た目がタンクレス風になっていて、停電時は手動レバーを操作して乾電池の電気を利用して水を流すことができるというようなタイプです。便器の仕様を選択する際はぜひ防災面の特徴もしっかり確認しておくようにしましょう。

価格の違い

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タンクレストイレは見た目もオシャレで色やデザインの選択の幅も広いことから、やはりコストも上がってきます。メーカーや製品にもよりますが一般的に10万円前後は値段的に差が出てくるといった感じです。よって、お値段的にはタンク式トイレのほうがお手頃価格と言えそうです。見た目、機能、コストを踏まえてじっくりどのトイレにするか検討するようにしましょう。 

タンク式トイレとタンクレストイレの使い分け

以上を踏まえて、タンク式トイレとタンクレストイレのどちらを選ぶべきか、どのように使い分けるべきかについて考えてみましょう。戸建住宅の場合、最近では1階と2階の両方にひとつずつ、つまり合計2か所にトイレを設けることが多いです。

そして、2か所にトイレを設ける際に、タンク式トイレとタンクレストイレをひとつずつ設置するというパターンが多いです。来客のときに使用してもらう1階のトイレを見た目にこだわってタンクレスとし、2階のトイレは基本的に家族しか使わないので、そこまで見た目にこだわる必要がなく、費用も抑えてタンク式トイレにしておくという考え方です。

逆に、来客が少ないとか、特にトイレの見た目や形状に強いこだわりが無いということであれば、1階も2階も共にタンク式トイレにしておいてもいいかもしれません。その分費用も浮いてきますね。

各階ともにタンクレストイレにするという選択肢ももちろん有りですが、非常時のことを考えると少なくとも1か所はタンク式トイレにしておくのが安心かもしれません。前述の通り、タンク式トイレは電気を使用しないので停電時でも使用することができます。断水のときも、タンクに溜まっている1回分は流すことができますし、お風呂の浴槽に残り湯をためておけばバケツで水をタンクに注ぎ、通常通り流すことができます。

まとめ  

いかがだったでしょうか。今回はタンク式トイレとタンクレストイレについて、それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットについてご紹介させていただきました。見た目やデザインへのこだわりだけではなく、使い方や緊急時の対応なども含めて、トイレのスペックを選択するようにしましょう。

トイレに関しては下記のような記事も合わせてお読みいただけると参考になるかと思います↓↓ 

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また、これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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なお、家づくりに関する間取り提案や見積もり・資金計画の無料サービスについてはこちらからご覧いただけます。

シンプルモダンの外観が魅力的な家―デザイン事例20選

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

これから家づくりを始められる方々の中には、どのような外観にしようか迷われている方もいらっしゃるかもしれません。和風、洋風、クラシックスタイルなど、さまざまな選択肢が考えられます。例えば素朴で上品なデザインが魅力のシンプルモダンな外観とうのはいかがでしょう。飾り過ぎずにシンプルな色使いで程よいアクセントを利かせたファサードデザインはとても魅力的です。

理想的な外観の家を手に入れるためには、様々なデザイン事例に触れることも大切です。今回はシンプルモダンな外観の家についてたくさんの事例をご紹介していきたいと思います。家づくりの外観を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

真っ白の外壁が美しい 

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出典:「Cristián Romero Valente Arquitectos」HPより

    https://www.romerovalente.cl/ 

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出典:「Cristián Romero Valente Arquitectos」HPより

    https://www.romerovalente.cl/

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出典:「Pitch Architecture+Developments」HPより

     https://pitchad.com.au/ 

白を基調としたファサードに対して、オーバーハングや袖壁によって凹凸を与えていくとシンプルモダンのデザインを構成しやすいです。白いキューブの形状ががオーバーハングによって宙に浮かんだような軽やかな演出が魅力的です。特に晴れた日の青空との爽やかなコントラストはとても美しく見えます。また、黒いサッシュ枠でアクセントをつけていく手法も効果的です。 

グレーの外壁も美しい 

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出典:「CHRISTOFFERSEN&WEILING ARCHITECTS」HPより

    https://christoffersenweiling.com/ 

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出典:「ZUN ARCHITECTURE&DESIGN」HPより

    https://zun-archi.ru/ 

真っ白の外壁は明るすぎて落ち着かない、汚れが目立たないか心配、という方にはグレー系の外壁によるファサードもおすすめです。濃い色でスタイリッシュな印象を与えることができます。宙に浮かんだダークグレーのボックスに象徴的な正方形のFIX窓が魅力的なファサードです。 

シンプルなハコ型デザイン 

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出典:「Gautschi Lenzin Schenker Architects」HPより

    https://www.glsarch.ch/ 

シンプルなハコ型のデザインもたいへん人気です。まるでオシャレなギャラリーかのような見た目が印象的です。アート作品を飾るのも楽しそうですね。形が極限までシンプルなので、ちょっとした扉もとても象徴的に見えます。

素材感が美しい 

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出典:「CHRISTOFFERSEN&WEILING ARCHITECTS」HPより

    https://christoffersenweiling.com/  

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  出典:「b.e architecture」HPより

    https://www.bearchitecture.com/  

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  出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/ 

f:id:Frappuccino:20191228125441j:plain出典:「Padovani Arquitetos Associados」HPより

    https://padovaniarquitetos.com.br/inicial/  

装飾によるファサードデザインではなく、純粋に素材の美しさを強調するファサードでシンプルモダンを演出するととても素朴で上品な魅力が生まれます。タイル、石、コンクリートといったテクスチャの美しさを最大限に引き出した魅力的な外観を目指したいですね。

テクスチャが豊かな外壁はライトアップすることで夜間はまた一味違った外観を演出することもできますね。 

植栽とのコラボレーションが美しい 

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 出典:「Padovani Arquitetos Associados」HPより

    https://padovaniarquitetos.com.br/inicial/  

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  出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/  

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出典:「Mittelman Amsellem Architects」HPより

    https://www.maarch.com.au/ 

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出典:「CADAVAL&SOLA-MORALES」HPより

   https://ca-so.com/index.php 

f:id:Frappuccino:20191228152509j:plain

出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

   https://llosacortegana.com/ 

シンプルな外壁は植栽の背景として効果的な役割を果たします。植栽を引き立てるキャンパスのように機能し、特に白く爽やかな外壁に映り込む高木の陰影は建物をとてもきれいに見せることができます。時間帯によって映り込む影は刻々と変化し、風が吹くと揺らぐ陰影、季節によって異なる表情を見せるので、時間軸の伴ったファサードデザインが可能です。

日が沈んだ後は植栽を下からライトアップして、ドラマチックな演出も可能です。

木調の外壁が美しいシンプルモダン  

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出典:「WALKER WORKSHOP」HPより

   https://www.walkerworkshop.com/ 

ダークグレーを基調としたファサードに、木調のヴォリュームが浮かんで強調された魅力的なデザインです。濃いグレーと濃いブラウンの木調の相性は高級感あふれるファサードにぴったりです。

水平性が強調された外観 

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出典:「b.e architecture」HPより

    https://www.bearchitecture.com/ 

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 出典:「Estudio PK」HPより

    https://www.estudiopka.com.ar/ 

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 出典:「studiofour」HPより

    http://www.studiofour.net.au/  

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出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

   https://llosacortegana.com/ 

水平性が強調された外観は落ち着きがあって安定感のある前方になります。1枚目の事例では横長の連窓が水平性を強調しつつ、ファサードに表情を与えています。2枚目の事例では横長の地窓が特徴的な外観を生み出しています。

また、3枚目の写真のように平屋建ての場合は必然的に建物が平面的な広がりを持つので、水平性を強調しやすいです。グレー系の少し暗めのカラーにすることで、より落ち着きのある外観を演出することができます。

一階と二階で色を分けてツートンカラーでファサードを構成した4枚目の事例も魅力的です。色鮮やかな植栽を一定間隔に設けることによって外観にリズム感が生まれています。 

窓一つない均質な外壁が美しい 

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出典:「GRAUX&BAEYENS architecten」HPより

    https://www.graux-baeyens.be/ 

メインのファサードに窓が全く現れてこない、極限までまでシンプルさを追求した外観です。タイルの素材を純粋に楽しむことができる外観です。 

以上がシンプルモダンな外観のデザイン事例でした。お気に入りのデザインは見つかりましたでしょうか。家づくりにおいてどのような外観にしようかご検討中の皆さまにとって参考になればうれしいです。また、これから家づくりを始められる方には下記のような記事もお勧めです。家づくりの成功には事前の下準備が必須です。 

www.my-home-dream.com 

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家づくりにおける間取りの提案や見積り・資金計画などに関する無料サービス活用についてはこちらから詳細をご覧いただけます。 

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はシンプルモダンが魅力的な外観のデザイン事例をご紹介させていただきました。お好みのデザインは見つかりましたでしょうか。いろいろなデザイン事例を参考にしながら理想的な家づくりを目指しましょう。

家づくりの費用が高くなってしまう5つの理由【知らないと損する】

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。 

家づくりをしているとどんどん費用が高くなっていき、当初の予算をいつのまにかオーバーしてしまっているということはよくあります。むしろ大多数がそのようになる傾向があります。予算のことをあまり意識せずに要望をどんどん詰め込んでいくとあっという間に建築費用が高くなってしまうので、的確なコストコトロールを心がけることが非常に重要です。

そのためには、費用が高くなってしまう原因をしっかりと理解しておくことが必要です。どんなことをすると家が高くなってしまうのかについてこの記事ではご説明していきたいと思います。

●家づくりの費用を少しでも安く抑えたい
●家が高くなる原因を理解しておきたい
●費用で後悔することなく理想の家づくりを実現したい

上記のようにお考えの方はぜひご覧いただけますと幸いです。

家のサイズが大きすぎる 

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家のサイズが大きいと必然的に建築費用は高くなります。小さい家よりも大きい家の方が値段が高くなるということに関してはイメージがしやすいと思います。ただし、費用を抑えたいからと言って、必要以上に床面積を小さくしすぎると暮らし始めてから、窮屈に感じたり、不便を感じたりといった後悔につながりかねません。家族構成やライフスタイルを考慮して適正な規模をつかみながら家のサイズを調整するようにしましょう。

しかし、家の大きさの調整は間取りへの影響も大きく、計画が進めば進むほど変更が効きづらくなります。ある程度設計打ち合わせの序盤の段階で、家のサイズは調整してコストの折り合いをつけておくのが理想的です。

家の形が複雑すぎる

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外壁が複雑 

建物のサイズだけではなく、形状が複雑な場合も建築コストに影響が生じます。例えば外壁の出隅・入隅が多く、外観に凹凸が多いような場合は建築コストが高くなる傾向があります。同じ面積の建物でも、凹凸が多いと外装材の量が増えます。凹凸が多いということ自体、施工の手間がかかるのでその分人件費が高くついてしまいます。

屋根が複雑 

外壁だけではなく、屋根形状が複雑すぎて費用がかかってしまうという場合もあります。屋根は形を複雑にすればするほど、雨が侵入しないように施工するための部材・部品・手間も増えていきます。屋根の形は意外と見落としがちですが、どんな形の屋根になっているのかよく見てみましょう。

オーバーハング 

バルコニーや駐車場などの部分でオーバーハング形状となっている場合も建築コストが上昇する傾向があります。オーバーハングとは1階の外壁に対して2階部分が跳ねだしているような形状のことを指します。構造的にも無理をしている形になるので、梁などの部材寸法が大きくなることによってコストに影響してきます。

総2階が費用的には有利 

上記を踏まえると、なるべく形状がシンプルな方がコスト的には有利なことが多いです。間取りの平面形状がシンプルな四角形で、下屋やオーバーハングがなく、1階とお2階が同じ外壁ラインの総2階の建物がコストを抑える上では最も理想的です。建築面積(建物の水平投影面積)も最小になるので、基礎コンクリートに要する費用も最小限に抑えることが可能でして、もし地盤改良が必要な場合でも杭の本数は最小で済ませることができるでしょう。

ただし、総2階は外観が間延びしやすく外観が退屈になってしまうことが多いです。少しでも凹凸があった方がファサードデザインとしては、アクセントをつくりやすかったり、外観に表情を与えやすいです。費用とデザインのバランスを調整するのがたいせつです。

仕上がオーバースペックすぎる

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仕上げ材料の仕様が高価すぎることも建築費用に影響します。建築用語でいう「仕上げ」とは、「直接目で見える部分の材料」のことです。内装だと床材のフローリング、壁の壁紙、天井材、外装だと外壁の材料、屋根の材料などですね。

例えばリビングのデザインに力をこだわりたいからと言って、壁全周をすべて高価な材料で仕上げてしまうと大幅に費用が上がってしまいますが、例えば部分的に範囲を絞ってアクセントウォールとしてデザインするのがおすすめです。費用を抑えるながら空間にアクセントを与えることができるので、コストパフォーマンスの高い手法と言えます。

外観についても同じことが言えます。外壁すべてをタイルで仕上げてしまうような総タイルにすると何十万円、ものによっては百万円を超えてコストに影響してしまいます。総タイルにするよりは、部分的にタイルを取り入れることでコストを抑えながらデザインにこだわることができます。

設備で高くなることも

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水廻り設備の仕様がオーバースペック過ぎる

 

水回り設備のオプションをつけすぎたりするといつの間にか積み重なって大きなコストアップにつながっていくパターンも良くあります。キッチン、システムバス、洗面カウンター、トイレなどの仕様を今一度見直してみて、不必要なものは削っていくこともどこかのタイミングでは検討が必要です。また、トイレについては基本的に各階に設置で合計2か所が標準的です。4人家族以上であればトイレは2か所が安心ですが、3人家族やご夫婦のみ、あと数年ぐらいでお子様が独立するということであれば、もしかすると1か所だけでもあまり不自由ではないかもしれません。

水廻りのレイアウトにも注意

 

また、これらの水回り設備が間取りの中であちこちに分散していると給水・排水のための配管が長くなってしまうので、可能な限りまとまってレイアウトされている方が理想的です。

エアコン計画

 

各部屋のエアコン計画についても考えてみましょう。必ずしも全部屋に最初からエアコンが必要とは限りません。将来的なお子様部屋ということであれば、家が出来上がったばかりの時はエアコンがついていなくても困らないはずです。エアコンのための下地とコンセントと配管のためのスリーブさえ用意しておけば、必要になった時に設置することが可能です。

そもそも、全室のエアコンをご自身で家電量販店で購入して設置してもらった方が費用的にはかなり安くなることが多いです。  

そもそも土地に高くなる要因が潜んでいることも

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家を建てるための土地そのものに、費用が高くなる要因が潜んでいるということもあります。土地そのものは安く手に入れることができたとしても、例えば以下のようなケースが考えられます。

●既存建物があるので解体費用が必要
●地盤が弱く、地盤改良工事が必要
●土地の高低差が大きく、造成工事や基礎を深くする必要がある

既存建物の有無のように目に見える部分はわかりやすいですが、地盤の強さや土地の高低差が費用にどのように影響してくるかについては、専門的な知識が無いとなかなかわかりません。建築地の法的条件によっては建物を建てる前の申請などに費用を要する場合もあります。土地探しの早い段階から相談しておくのが望ましいです。下記のような無料サービスの活用が有効です。

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まとめ 

 

 

いかがだったでしょうか。今回は家づくりにおけるコストアップの要因を解説させていただきました。家づくりを進める上で、建物の費用が高くなってしまう要因を理解しておくことは非常に重要です。知っているのと知らないのとでは、コスト意識も変わってきますし、最終的な総額費用にも必然的に影響してきます。要望と費用のバランスを考えながら、コストコトロールしながら計画していくことが大切です。また、特に土地探しから始める場合は、最初の土地選びの段階でかなり金額が左右されます。早めに土地探しサービスを利用して理想的な土地を見つけるなど、よりよいスタートラインを切ることが、費用を抑えるための近道と言えます。

吹抜けがある家のメリット・デメリットと魅力的なデザイン事例8選

 

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 出典:「ZUN ARCHITECTURE&DESIGN」HPより

    https://zun-archi.ru/

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

開放的な吹抜けのある空間のある家づくりに関心のある方は多くいらっしゃると思います。例えばリビングに吹抜けがあると、天井が高くなり、2階のお部屋ともつながりが生まれ、開放感のある空間が生まれます。

吹抜けはとても魅力的ですが、知っておくべきメリットとデメリットもいくつかあります。今回は吹抜けという手法の知っておくべき特徴をまとめつつ、魅力的なデザイン事例も合わせてご紹介していきたいと思います。

■吹抜けのある家づくりを検討している
■吹抜けのある開放的な生活空間に憧れている
■吹抜けのメリット・デメリット・デザイン事例が気になる

上記のような方はぜひご覧いただけると幸いです。

まずは吹抜け空間のメリットとデメリットから見ていきましょう。

吹抜けのメリットf:id:Frappuccino:20191107121755j:plain

まずは吹抜けのメリットからご説明していきたいと思います。

吹抜けは開放的な空間を生み出すのに効果的

吹抜けにすると天井高さが高くなることによって、視線が遠くまで抜けるので空間に開放感が生まれます。特に都心部の狭小な敷地の場合、平面的に十分な広さが確保できず部屋が必然的に狭くなってしまう場合などに有効です。物理的に望みどおりの部屋の広さを実現することができなくても、吹き抜けにすることによって視覚的な広さ感を獲得することが可能です。 

また、吹き抜けにすることによって空間が必然的にオシャレでカッコよく仕上がるのも魅力的な利点ですね。

吹抜けによる居住性の向上(採光・換気)

吹抜けにすることによって十分な採光と換気を確保して、空間の居住性を向上させることが可能です。吹き抜け部分にハイサイドライト(高窓)を設けることが可能です。都心部などでお隣の建物が近接してしまう場合、窓の高さを調整して光を取り入れられる場合は有効ですね。また、高い位置の窓と低い位置の窓を設けることができれば高低差を利用して効率的な換気を確保することができます。

このように、部屋の隅々にまで光を届ける、風通しの良い部屋を作るといった点で、吹抜けは有効な手法と言えます。 

吹抜けによって家全体のつながり感が増す

吹抜けによって1階と2階に空間的なつながりが生まれるのも大きなメリットの一つです。家のどこにいてもお互いの気配を感じやすく、リビングからでも2階へ声が届いたり、家族間のコミュニケーションをより豊かにすることができます。

 吹抜けに面してちょっとスタディコーナーを設けるといったような使い方もできます。また、吹抜けはリビング階段との相性もよく、家族どうしのつながりを大切にする上で有効です。 リビング階段に関しては下記の記事も合わせてご参照ください↓↓ 

www.my-home-dream.com

吹抜けのデメリット

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続いて、吹き抜けのデメリットについてまとめていきたいと思います。

2階の部屋面積にしわ寄せがくる 

吹抜けを作るということは2階の床面積が減るということになります。本来床を張ることができるはずの範囲が吹抜けになっているので当然のことですよね。これによって、2階の部屋の広さにしわ寄せが生じてしまうという点は注意しておきましょう。

逆に吹抜けが無ければ、各寝室を少しずつ大きくすることができます。どちらが優先かについてはしっかり考慮すべきですね。そもそも吹抜けを作ることで家自体も大きくなるので費用にも影響してくるという点にも注意が必要です。 

音・ニオイ・プライバシーの問題

吹抜けのある家は、つながりが生まれやすいというメリットがありました。しかし、このメリットの裏返しで、音やニオイが家全体に広がりやすいというデメリットが生じてきます。

1階のリビングで料理すると2階にニオイが伝わってしまう、夜遅くに1階リビングでテレビを見ていると、2階の寝室に音が伝わってしまう、といったようなシーンが想像できます。

また、家のどこにいても家族のお互いの気配を感じやすいというメリットの裏返しとしては、各個人のプライバシー性は低下しやすいです。家全体のつながりという点にそこまでメリットを感じておらず、個人の時間を重視するような場合、吹抜けは不向きかもしれません。

吹抜けのメンテナンスには注意が必要 

吹抜け部分は天井が高くなるので手が届きづらくなり、メンテナンスがしづらくなるという点には特に注意が必要です。例えば高い位置に設けられた窓は拭き掃除が簡単にはできなくなります。どうしても手が届かない部分の窓の清掃が必要になった場合には、脚立や足場を組む必要が生じるので高所作業で危険、場合によっては業者依頼が必要となります。照明の交換が必要になった場合についても同様ですね。

このようにメンテナンスに手間を要したり、維持費が必要になるということも注意が必要です。

空調効率の低下

 

これについても、家全体のつながりによる注意点と言えるでしょう。空間を吹き抜けにすることによって、部屋の容積が大きくなりますよね。これによって部屋全体の空気を温める、あるいは冷やすのによりエネルギーを消費することになります。最近の住宅は断熱性能が向上してきており、エアコンの省エネ性能もかなり改善されてきているので、昔に比べるとダメージは少なくなってきています。しかしながら、厳密にはやはり光熱費に影響はあるという点や、エアコンの効きが通常よりはちょっと時間がかかるという点には留意が必要でしょう。

北側の吹抜けで高窓は結露やカビが生じやすい

吹抜けを北側に計画した場合、高窓には結露が生じやすくなってしまうという点には注意が必要です。北側の窓には太陽の光が当たらないので南側に比べて冷たくなりやすいです。一方、室内では温かい空気がどんどん部屋の上部に流れていきます。この時、もし窓が高い位置にあると、室内外での温度差が大きくなり結露が生じやすくなってしまいます。さらに、高い位置の窓は手が届きにくく、なかなか結露を拭き取ることもできないので、カビの原因になってしまうのです。

吹抜けは寒くなりやすい? 

 

 

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吹抜けの空間は寒くなりやすいのではないかとよく心配されます。前述の通り、厳密に言えば多少エアコンの効きに時間が要するなどの懸念はあります。しかし、昨今の家の断熱性の向上、エアコンの性能の向上を踏まえるとそこまで致命的なものではありません。どうしても心配な場合は床暖房の採用が効果的です。

玄関の吹抜けってどう?

玄関に吹抜けを要望されることもありますが、個人的にはあまりおすすめできないと考えています。確かに家に入った時のエントランスが印象的になるので、出かけるとき、帰ってきたとき、来客時の気分は良くなります。しかし、それらは一日の中でほんのわずかな時間です。吹き抜けを作るということは、面積と費用を費やすことになるので、どうせなら長い時間を過ごすリビングに吹抜けを作った方が費用対効果としては望ましいと思います。

吹抜けの魅力的なデザイン事例

ここからは吹抜けが魅力的なデザイン事例をご紹介していきます。吹き抜けをご検討の方はぜひ参考にしてみてください。

吹抜け空間+ペンダント照明 

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 出典:「weberarquitectos」HPより

   http://weberarquitectos.com/

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 出典:「simoncouchmanarchitects」HPより   

   http://simoncouchman.com/

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 出典:「BLAZE MAKOID ARCHITECTURE」HPより   

    http://blazemakoid-architecture.com/ 

天井高が高くなる吹き抜け空間は特にペンダント照明との相性が良く、印象的な空間を演出することができます。 特に階段と絡めた吹抜けでペンダント照明が採用されるパターンが多いです。

ただし、地震の時の揺れや、メンテナンス性には注意が必要です。  

吹抜け+らせん階段

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出典:「BERNARDES ARQUITECTURA」HPより

    http://www.bernardesarq.com.br/

明るく開放的なリビング階段のある吹き抜けの事例です。らせん階段とそれを囲む木調ルーバーが美しく、魅力的な吹き抜け空間が演出されています。天井にも木目調の素材が採用されており、ナチュラルなテイストが空間の開放感をよりいっそう引き立てています。

吹抜けからの自然光をしっかり取り入れる

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出典:「studiofour」HPより

    http://www.studiofour.net.au/

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出典:「BLOCK architects」HPより

    http://www.blockarchitects.com.vn/default.aspx

自然光をしっかりと取り入れることができる吹き抜けの魅力が生かされた事例です。ハイサイドライトあるいは前面ガラスからの光が空間を明るく開放的に引き立てています。照明や家具、オブジェやアクセントウォールへのこだわりも感じられる魅力的な吹き抜け空間となっています。  

素材感豊かな吹き抜け空間

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出典:「WALKER WORKSHOP」HPより

    https://www.walkerworkshop.com/

リビング階段に絡めた吹き抜け空間のデザイン事例です。ラスティックな木調、ダークグレーのタイル、透明感のある手すりのガラスなどといった魅力的な素材が空間を構成しています。 

吹抜け空間の植栽が美しい空間

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出典:「STUDIO AG」HPより

    https://www.studioar.arq.br/

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 出典:「BLOCK architects」HPより

    http://www.blockarchitects.com.vn/default.aspx 

吹き抜けの中に植栽がレイアウトされている興味深い事例です。吹き抜けと植栽の相性は非常に良く、空間をより開放的にしてくれます。1階及び2階からの植栽の植栽に対する視線を共有するすることから、上下階の空間のつながりもよりいっそう強くなります。 

以上が吹抜けのある住宅のデザイン事例です。お気に入りのデザインアイデアは見つかりましたでしょうか。吹き抜けのある家は特にデザインの幅も広く、様々な魅力的な設計提案を受けることが可能です。ぜひ吹抜けのある魅力的な空間をお考えでしたら、複数の住宅会社から吹き抜けのある間取り提案を受けてみるのも有効ですね。下記のようなサービスから無料で間取り提案をお願いすることができるのでぜひ活用してみてください。

→「タウンライフ家づくり」で吹抜けのある間取り提案を依頼してみる 

→「持ち家計画」で吹抜けのある間取り提案を依頼してみる

また、これから家づくりを始められる方は下記の記事も合わせてお読みいただけると参考になると思います。家づくりの成功の秘訣は事前の下準備にあります。今の内から理想の家を手に入れるために備えておきましょう。  

www.my-home-dream.com 

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まとめ  

いかがだったでしょうか。今回は吹抜けのある家について、メリット・デメリットとデザイン事例をご紹介させていただきました。吹き抜けのある家づくりをご検討の方は、その特徴を押さえた上で魅力的な空間を実現してくださいね。

コンクリート住宅のメリット・デメリットと美しいデザイン事例10選

 

f:id:Frappuccino:20191218114654j:plain出典:「HAVKIN architects」HPより

 

    https://www.havkinh.com/

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回はコンクリート住宅の特徴について、メリットとデメリットをまとめつつ、コンクリートの質感が美しくて魅力的なデザインの事例もご紹介していきたいと思います。家の作り方には木造、鉄骨造、コンクリート造といった感じで、使用する材料の種別によっていくつかの選択肢があります。それぞれについて、メリット・デメリットが異なってきますので、もしコンクリート造で家づくりをご検討されている方は本記事の内容をしっかりと押さえていきましょう。 

コンクリート住宅とは

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コンクリート住宅とは文字通りコンクリートでできている住宅のことです。もう少し厳密に言うと、柱や梁などといった主要構造部が、鉄筋の入ったコンクリートで構成された住宅のことで、木造や鉄骨造に対して「鉄筋コンクリート造」または「RC造」などと呼ばれます。「RC造」とはReinforced Concreteの略ですね。

コンクリート住宅のメリット

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では次に、コンクリート住宅のメリットをご説明していきます。  

耐久性・耐震性

鉄筋コンクリート造の建物は、適切なメンテナンスを施すことによって70~100年ももつ言われています。

鉄筋コンクリート造はコンクリートの中に鉄筋が入っていますが、これは強度上非常に合理的な仕組みです。コンクリートは圧縮に強く、鉄筋は引張に強いので、それぞれの材料的な長所が組み合わされつつ、弱点を補うような特性を持っています。これによって、地震の揺れに対しても優れた耐震性能を発揮します。建物の剛性も高くなるので、揺れも感じにくくなるのです。 

耐火性 

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不燃材料であるコンクリートで建物が作られるので火災に対しては非常に強い家が出来上がります。 火災保険料が木造の建物に比べて半分以下になるという点も良い点ですね。 

遮音性 

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鉄筋コンクリート造の建物は遮音性に優れています。隙間ができにくいので気密性の高さによって遮音性能が向上します。また、一般的に重い材料ほど防音性能が高くなるため、コンクリートの材料的な利点であると言えるでしょう。

敷地が幹線道路沿いで騒音が気になる、近隣に気兼ねなくシアタールームで大音量で映画や音楽を楽しみたい、ピアノやドラムなどを趣味で演奏するといったご家庭には適していますね。

デザインの自由度が高い

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コンクリートは型枠に流し込んで固めるという作り方なので、造形の自由度が高くデザインの幅が広がります。また大きな空間を構成しやすいことから間取りの自由度も高く、木造や鉄骨造に比べてより自由なプランを検討しやすいと言えます。大空間を構成しやすいということは例えば、

■広々として大きな窓のある開放的なリビング空間を実現したい
■1階を店舗やオフィスとして利用したい
■家の中に駐車場を計画するビルトインガレージにしたい

などといった多様な要望にも応えやすい構造であるといえるでしょう。

意匠性

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 コンクリート打ちっ放しの質感は、その独特の風合いから人気も高いです。一般的に、「モダン」「シンプル」「クール」「スタイリッシュ」といった印象もあり、コンクリートの質感が生かされた空間での暮らしに憧れを持たれる方も多くいらっしゃると思います。 

コンクリート住宅のデメリット  

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引き続き、コンクリート住宅のデメリットをまとめていきます。  

重い 

鉄筋コンクリート造の住宅は、木造や鉄骨に比べて建物自体が重たくなります。建物の自重が増すために、それを支えるしっかりとした強い地盤が必要になります。したがって、木造や鉄骨造であれば問題なく建物を建てることができるような土地でも、鉄筋コンクリート造で計画する場合には杭を打つなどの地盤改良が必要になってしまうケースもしばしばあります。  

工期が長い 

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鉄筋コンクリート造は、他の構造の建物に比べて工期な長くなりやすいと言われています。木造や鉄骨造は部材を組み立てて建物を作っていきますが、鉄筋コンクリート造の場合は型枠を組み立てて、鉄筋を配筋して、コンクリートを流し込んで、コンクリートが固まるのを待って、固まったら型枠を外して、といった具合に工程が多く時間と手間がかかってしまいます。 規模にもよりますが、一般的に工期半年以上はかかると考えておくべきでしょう。

コスト  

鉄筋コンクリート造の住宅は費用が高くなりやすいです。これは前述の通り、工期が長くなりやすいことによって人件費が高くなりやすい、サッシや防水工事などがコンクリート造専用の高額仕様になる、地盤改良工事が必要の場合には百万円を超えるスケールで費用に影響してくるなどといった要素に起因します。

もし鉄筋コンクリート造の家を作る場合は、予算管理に十分注意して計画する必要があります。

ちなみに、解体するのに最も費用がかかるのも鉄筋コンクリート造です。せっかく耐久性に優れた建物ですので、長きにわたり世代を超えて受け継いで住み続けることができるのが理想ですね。

メンテナンスにも注意が必要 

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これは鉄筋コンクリート造に限った話ではありませんが、建物に住み続けるには適切な維持管理が必要です。耐久性に優れたコンクリート住宅ではありますが、きちんとしたメンテナンスが前提となることは覚えておきましょう。

コンクリートに生じる経年劣化としては、雨による黒ずみやひび割れなどが挙げられます。街中で黒ずんで汚れたコンクリートの塀などを見かけられたことがあるかもしれませんが、家の外観があんな風になってしまうと美観上望ましくありませんよね。

また、コンクリートという材料特性上ひび割れを完全に防ぐというのは困難で、年数とともに徐々に表面にひび割れが生じてきます。ひび割れが進行していくとコンクリートの中性化が進み、最悪の場合内部の鉄筋にもダメージを与えてしまうことにつながります。

これらのような経年劣化を最小限にとどめるために、最低でも10年以内程度の頻度で撥水材を塗布して雨への耐性を高める、弾性塗料を塗布してひび割れを抑制したりといったメンテンナンスを行うのが理想的です。  

断熱性

コンクリートという材料は熱伝導率が高いという材料特性を持っています。熱伝導率とは簡単に言うと熱の伝わりやすさです。したがって建物の内側も外側もコンクリート打ちっ放しの状態だと、外の温度がすぐに家の中に伝わってくるので、冬は寒く、夏は暑いという状態に陥ってしまいます。快適な居住環境が損なわれる、空調費用が高くついてしまうといったことの無いように、適切な断熱計画が必要であるという点に注意しましょう。

断熱計画がおろそかになってしまうと、冬場は結露が発生しやすくなってしまいます。壁の結露をしょっちゅう拭かなければならない、カビの原因になるといったことのないよう、断熱対策は万全に行いましょう。

無機質なイメージf:id:Frappuccino:20191224132445j:plain

コンクリートの質感の人気が高いのは前述の通りですが、もちろん人によって好みは分かれてきます。「無機質」「冷たい、寒々しい」「重々しい」といった印象を持たれる方もいらっしゃいます。一方で、表面にタイルを張りやすかったり、杉板型枠で木目のような質感をつけて温かみを演出したりと表現の幅は広いので、アイデア次第で好きになる方もいらっしゃいます。まずはいろいろなデザイン事例を見てみるのも良いでしょう。

コンクリートの質感が美しい住宅デザイン事例 

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ここからは美しいコンクリート住宅のデザイン事例を以下にご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

外観のアクセントとして 

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出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/ 

 コンクリート独特の質感をアクセントウォールとして外観のファサードを構成すると、モダンでスタイリッシュな印象を演出する上で非常に効果的です。無機質なコンクリートの特徴をうまく生かし、モノトーンでシンプルなデザインを構成することによって、上品で洗練されたイメージの外観になります。

庭のアクセントとして 

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 出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/ 

庭にもちょっとしたコンクリートのアクセントウォールがあると魅力的ですね。コンクリートは見た目的にも植栽の緑との相性も良いです。また、杉板型枠によってコンクリートの表面に木目模様の凹凸が与えられ、落ち着きのある質感を生み出すことができます。

玄関前の出迎え空間に 

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 出典:「ES ARQUITETURA」HPより 

    http://esarquitetura.com/

玄関前の駐車スペースです。コンクリート天井が電球色の照明で照らされることによって、温かみのあるエントランス空間となっています。一般的に冷たい印象を与えがちなコンクリートですが、照明の光によって独特の雰囲気を生み出しています。葉が下から照らされることによって生まれる植栽の陰影も非常に美しいです。

素材の対比が美しい 

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 出典:「HINZ STUDIO」HPより

    http:/hinz.vn/ 

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出典:「BOURGEOIS/LECHASSEUR ARCHITECTES」HPより

    http://bourgeoislechasseur.com/ 

階段部分にコンクリートの質感を取り入れた事例です。どちらもコンクリートの素材と木の素材が組み合わされた空間となっています。無機質コンクリートと、温かみのある木の質感のコントラストが空間に大きな魅力を与えています。

廊下沿いにコンクリートの質感 

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 出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

    https://llosacortegana.com/ 

コンクリートの壁が印象的な廊下空間です。重厚感が強くなりがちなコンクリートですが、ハイサイドライトによって自然光を取り入れて開放感・軽やかさを併せ持った空間が生まれています。

インテリアのアクセントウォールとして 

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出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/ 

白く明るい爽やかな空間の中でしっかりとアクセントとして機能するコンクリートの壁は存在感が強く、印象的な雰囲気を生み出してくれます。厚みのある塊のような表現も、コンクリートならではの特徴と言えるでしょう。

サニタリー空間の壁に 

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出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/ 

洗面室やトイレといったサニタリー空間の壁にコンクリートの壁を取り入れるのもおもしろいですね。丸くくりぬかれた窓も特徴的です。型枠によって自由度の高い造形が可能なのも、コンクリートの材料的な魅力と言えるでしょう。

ダイニング・キッチンのアクセントウォールとして 

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出典:「HAVKIN architects」HPより

    https://www.havkinh.com/ 

正面に見えるキッチンの壁をコンクリートのアクセントウォールとした事例です。コンクリートの色や質感に合わせて、床・キッチン・家具をモノトーンで構成していくことによって、空間全体がクールでスタイリッシュな印象です。料理や食事が楽しくなり、来客のときにも自慢のおもてなし空間になりそうですね。

コンクリートの中庭 

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出典:「b.e architecture」HPより

    https://www.bearchitecture.com/

コンクリート造の住宅に中庭がある事例です。無機質な質感の中庭が逆に緑を引き立たせ、植栽の影も美しく見えます。コンクリートのグレーが切り取る青色の空も印象的な素晴らしい中庭空間ですね。

以上がコンクリート住宅のデザイン事例です。お気に入りのデザインアイデアは見つかりましたでしょうか。コンクリートの住宅はデザイン的にも人気が高く魅力的ですが、住宅会社によっても得意不得意が様々である点も注意が必要です。特にコンクリートは施工の熟練によって仕上がりの美しさも大きく変わってくるので、業者選びも重要であると言えます。下記のような無料サービスからコンクリート住宅を得意とする業者を探すのも効果的でしょう。

■持ち家計画

■タウンライフ家づくり 

これから家づくりを始められる方は下記の記事も合わせてお読みいただけると参考になると思います。家づくりの成功の秘訣は事前の下準備にあります。今の内から理想の家を手に入れるために備えておきましょう。 

www.my-home-dream.com 

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まとめ  

いかがだったでしょうか。今回はコンクリート造の住宅の特徴・メリット・デメリット、デザイン事例をご紹介させていただきました。木造も鉄筋コンクリート造もそれぞれの長所と短所があります。どちらを選択するかによってデザイン的な印象もガラッと変わってきます。それぞれの特徴をしっかりと理解した上で、より理想に近い家づくりを実現してくださいね。

【おすすめ?】センサー式自動開閉ゴミ箱のメリット・デメリット

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こんばんは。家の設計をしております建築士の「いえもん」です。

ゴミを捨てるときに蓋が自動で開閉してくれるセンサー式自動開閉ゴミ箱。オシャレで便利そうなので購入を検討されている方も結構増えてきているのではないでしょうか。今回はそんなセンサー式自動開閉ゴミ箱について、メリットとデメリットも合わせてご紹介してみたいと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

センサー式自動開閉ゴミ箱のメリット 

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ゴミを捨てるときに、手が近づくとセンサーが感知してくれて自動で蓋が開閉するようなゴミ箱でして、例えば「ZitA(ジータ)」という製品があります。製品の詳細については以下よりご覧いただけます↓↓

ひらけ、ゴミ箱!!自動ゴミ箱のZitA【ジータ】

 いろいろと特徴が記載されていますがざっくりまとめてみるとおおむね以下のようなメリットが大きくアピールされています。

【メリット】

・自動開閉なのでゴミを捨てるのがラク

・蓋が横方向に開閉するのでニオイが漏れにくい

・ステンレス製で腐食に強く耐久性がある

・見た目がスタイリッシュ

やはり自動で開閉するという点の利便性は魅力的かもしれません。ゴミ箱に手を触れることなく捨てることができるので、蓋を開ける動作の手間が省けるというだけでなく衛生面でもメリットと言えるでしょう。その他にも、横スライドで開くという機構からも、ニオイが漏れにくい、ステンレス製なので腐食に強くニオイがゴミ箱本体につきにくいという点も衛生面上の利点ですね。

家づくりで間取りを検討する際にゴミ箱をどこに置くかを見落としがちになるケースも多いですが、見た目自体がスタイリッシュなので、あらゆるスペースに置きやすく、蓋が横方向に開くからカウンター下に手軽に置くことができるなど、置き場所の自由度の高さも魅力的と言えるでしょう。

センサー式自動開閉ゴミ箱はキッチンでとても活躍しそう

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ゴミ箱の蓋が自動開閉であるという強みは特にキッチンで活躍してくれそうですね。調理中に出てくる野菜の皮やお肉・魚のパッケージなどを捨てるときに、汚れた手・濡れた手でゴミ箱の蓋を開けるのは衛生的に気になる方も多いと思います。かといって、ゴミを捨てるたびに手を洗って拭くのも非常に面倒ですよね。

このようなわずらわしさから解放されるという点は、自動開閉ゴミ箱の大きなメリットと言えそうです。作業中に手が濡れたままでも、スムーズにゴミを捨てることができるのでストレスを感じずとても便利ですね。 

また、キッチンに置いたゴミ箱はとても汚れやすいですが、ステンレス製なので汚れも拭き取りやすく、錆や腐食も発生しにくいのも良いポイントです。ステンレスはヘアライン仕上げなので指紋もつきにくくてきれいに使いやすいです。

センサー式自動開閉ゴミ箱のデメリット 

一方で、センサー式自動開閉ゴミ箱には下記のようなデメリットもあるので注意が必要です。

【デメリット】 

・必要ないときに蓋が開くこともある

・定期的に電池の交換が必要

・値段が高い

センサー式である以上、周囲の動きを感知するので必ずしも必要でないときにも蓋が開いてしまうということもあります。もし気になるようであれば、主要な動線の付近は避けて配置するなどといった配慮が必要になるでしょう。また、製品によってはセンサーの感知範囲を調節することもできるので仕様を確認してみましょう。ちなみに上記に掲げた製品のZitAに関しては感知範囲調整機能が付いています。

また、定期的に電池の交換が必要なのもやむを得ないでしょう。交換時期についても記載はありますが、使用頻度によって電池の持ち時間は変わってくるのであくまで目安として参考するようにしましょう。

そして、やはり値段の高さは気になるところです。自動開閉という機能の魅力とお値段が釣り合うかどうか、「ゴミ箱にこの値段?!」と感じるかどうかは人それぞれですね。とはいうものの、家を新築された方は家具と合わせて購入されたり、プレゼントや贈り物としても意外と人気だったりします。新築祝いなんかにもちょうどいいかもしれませんね。

故障するかも?保障内容も確認してみよう 

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ゴミ箱とはいうものの、自動式なので家電製品などと同様に故障の可能性があるというのも気になるところです。故障の際は、保証期間内において交換・修理の対応もあるようなので、対応可能年数や条件等についても保証内容を確認してみましょう。 

まとめ 

いかがだったでしょうか。今回はセンサー式自動開閉ゴミ箱の特徴について、メリットとデメリットをご紹介させていただきました。いろいろとメリットは多いですが、ゴミ箱としては決してお安いとは言えない値段なのがやはり気になってしまいます。自動開閉という機能的なメリットが釣り合うと思えるかどうか要検討といったところでしょうか。 

ひらけ、ゴミ箱!!自動ゴミ箱のZitA【ジータ】  

掃除のしやすい家をつくるための方法や注意点

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こんばんは。家の設計をしております建築士の「いえもん」です。

掃除のしやすさを重視される方は非常に多く、家ができあがってからの暮らしやすさに大きく影響してくる要素と言えます。見た目やデザインばかりに気を取られすぎて、いざ完成した家が、掃除しづらかったり、汚れやすかったりすると残念ですし、掃除にとられる手間や時間も積み重なっていくと膨大なものになるかもしれません。

そこで今回は、掃除がしやすい家を作るためのポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。少しでもお掃除の負担が軽減される家を作りたい方には必見です。

掃除のしやすい家の基本はホコリだまりを無くすことから

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家のお掃除を少しでも楽にするには、少しでもほこりを溜まりにくくすることが基本になります。お部屋の中で凹凸のある部分などは特にホコリが溜まりやすく、気づかないうちにホコリがぎっしりということもよくあります。凹凸のある装飾を増やしすぎるとその分掃除が必要な部分も増えるということに留意しましょう。

収納棚も便利な反面、ホコリがたまる原因になります。壁一面、床から天井までを壁面収納にする場合は、掃除の手間がかなり増えるという点に注意しましょう。収納しながら飾り物をレイアウトしたりしてインテリアを便利に楽しむことができる壁面収納ですが、掃除の手間が気になる方は扉付きにしてホコリが溜まりにくくすることをおすすめします。

ちなみに壁面収納に関しては下記の記事でメリット・デメリット、デザインのアイデアを詳しくまとめていますので、合わせてご覧ください↓↓ 

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そして、部屋の段差や入隅コーナー部分もホコリが溜まりやすい場所です。しかも、隅々まで掃除したつもりでも、溜まったホコリが残りやすいです。掃除のしやすさを考えると、少しでも角が少ないような間取りが望ましいです。ムダに凹凸が生じるような間取りよりも、極力きれいな四角形のお部屋が並ぶような間取りが掃除のしやすさという観点からは理想的と言えます。 

ホコリを低減するような工夫も効果的

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ホコリそのものを低減するという工夫も有効です。特にホコリの発生源となりやすいのは衣類です。適正な収納量をしっかり確保して、衣類が居住空間に溢れてこないようにすることが大切です。きちんとクローゼットの中に洋服が納まっていれば、収納スペースの外にホコリが溢れてくるのも抑制できますね。

また、加湿器を使用するのも効果的です。特に乾燥が激しくなる冬場は、空気中にホコリが舞いやすいので、加湿器で部屋の湿度を高めてホコリが舞いにくくしましょう。

ホコリの目立ちやすさについても知っておこう

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床材の色によってホコリの目立ちやすさが異なるという点にも気を付けておきましょう。お部屋の高級感を演出する上では、ウォルナットなどのような濃い色のフローリング材が人気ですが、ホコリは目立ちやすいです。

むしろ目立ちやすいことによって、こまめに掃除ができると考える方もいらっしゃいますが、あまり目立たせたくない場合は明るい色の床材を選択しましょう。ちなみに明るい色の床材にすると、ホコリは目立ちにくくなりますが、髪の毛が落ちているのは目立ちやすいです。一長一短ですね。

玄関やポーチの床タイルの色も気にしておきましょう。濃い色は砂ぼこりが目立ちやすいので気にしておきましょう。

高い所はお掃除の弱点になりやすいので注意 

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 出典:「simoncouchmanarchitects」HPより引用

    http://simoncouchman.com/

手の届かないような高いところは特にお掃除の弱点になりやすいです。代表的なのが吹抜けです。吹抜け空間は開放感・明るさを確保する上で非常に有効ですが、お掃除面でのデメリットが生じやすいので注意が必要です。

例えば高い部分の窓には、手が届かないので直接窓を拭くのが難しくなります。長いハンディモップやハシゴを使う必要が生じるので手間がかかったり、安全面でも不安があるかもしれません。

吹抜けと合わせて空間の演出上、ペンダント照明を吊り下げたり、梁を露出させるようなインテリアにする場合も注意が必要です。デザイン性の反面、ホコリだまりとして弱点になる上に掃除がしづらい部分となるということは覚悟しておきましょう。 

窓の掃除についても考えておこう 

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意外と見落としがちなのが窓ガラスの掃除のしやすさです。お部屋の内側については、手が届く高さであれば容易に拭き掃除をすることができますが、窓ガラスの外側については注意が必要です。1階の窓については問題ないと思いますが、2階の窓でバルコニーが無い部分は外側から拭き掃除するのが難しくなります。

 

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 出典:「YKKAP」HPより

     https://www.ykkap.co.jp/ 

例えば内倒し窓、縦辷出し窓(たてすべりだしまど)、横辷出し窓(よこすべりだしまど)などは、上図のように室内側からでも容易に外側の窓ガラスを拭くことができます。しかし、よくある引き違い窓の場合は、室内側から外側の窓ガラスが拭きにくいので注意が必要です。2階でバルコニーに面していない引き違い窓については、外側の掃除が難しくなるということを認識しておきましょう。雨による自浄効果にある程度期待するという割り切った考え方が必要になりそうです。どうしても掃除が必要な場合は、長い柄のモップを使うか、あるいは清掃業者さんを呼ぶということになりそうです。高圧洗浄をかけるという選択肢もありますが、敷地が狭小な場合は近隣に迷惑がかかる可能性もあるので注意が必要です。 

水廻りの掃除のしやすさは特に注意

キッチンや洗面化粧台などのような水廻り設備は特に注意が必要です。水がたまりやすいような凹凸のある形状になっていないかチェックして大きましょう。凹凸部分に水が溜まって、水垢やカビの発生の原因になってしまいます。

掃除がしやすい間取り計画も大切 

 

そもそも掃除が習慣的に行いやすい間取りになっているかどうかという点も重要です。掃除用具がすぐに出し入れしやすいような収納計画になっているかどうか確認しましょう。例えば掃除機を保管する場所が生活空間から遠く離れていたり、掃除機の出し入れがやりにくかったりすると、ついつい掃除そのものが後回しになってしまったり、掃除の頻度が少なくなってしまったりする可能性があります。

掃除用具に限らず、様々な日用品が溢れやすいリビングなどは特に収納計画を綿密に行いましょう。適正な収納量の確保が、散らかりにくい生活空間につながります。モノが散らかってしまうと掃除へのモチベーションも下がってしまいます。 

まとめ

いかがだったでしょうか。掃除のしやすい家の作り方、イメージできましたでしょうか。日々の掃除の時間が短縮できれば、年間でかなりの時短効果にもつながり、住みよい家になること間違いなしです。清潔さを維持しやすいということは、気分が良いだけではなく衛生面・蹴健康面でも望ましいことであると言えます。

本記事の内容をご参照いただきながら、ぜひ掃除のしやすい家づくりに生かしていただければと思います。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もお勧めです。合わせてご参照いただけると幸いです↓↓ 

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サニタリー空間を飛躍的に豊かにするアイデアまとめ

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回はサニタリー空間をよりいっそう豊かにしていくためのアイデアをご紹介していきたいと思います。トイレやお風呂、洗面室が魅力的な空間だと、ついつい人に自慢したくなりそうですね。来客が多かったり、親戚や友人が泊りに来ることが多い方は、特にサニタリー空間にも油断せずにこだわってほしいと思います。

■魅力的なサニタリー空間がほしい。

■ホテルライクなサニタリー空間を自慢したい

■お気に入りのサニタリー空間を作るためのさまざまなアイデアを見たい

上記のような方々にぜひお読みいただきたいです。

サニタリー空間に求められること 

サニタリー空間は主に、トイレやお風呂、洗面室などの水廻りを意味します。入浴、洗面、排せつ、洗濯、身支度、お化粧、歯みがき、ドライヤー、髭剃り・・・居室ではない場所でありながらも様々な行為が想定される場所です。にもかかわらず、お風呂と洗面室は1坪ずつ、トイレは1帖といった具合に、とてもコンパクトな空間です。

この非常に小さな空間に、様々な機能が求められますが、それと同時に居心地の良さも求められてきます。

爽やかで清潔感のある、オシャレで居心地の良いサニタリー空間は誰しもが憧れるものです。

外的要素をうまく取り入れる 

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出典:「MM++Architects」HPより   

     http://www.mmarchitects.net/index.html

外的要素とはつまり家の外にあるもの、例えば、風、光、空、緑などです。本来サニタリー空間は、入浴や着替えなどのプライバシーな行為が想定される場所なので、積極的に外部に開いていくような空間ではありません。

しかし、閉鎖された空間ではなかなか居心地の良さ、快適性を得ることが難しいです。居室ではなく、滞在時間が短い場所とは言えど、毎日必ず使う空間です。爽やかな外の光や風を取り入れることができる、空や緑が垣間見えるような空間であれば、より快適にその空間で過ごすことができます。

マンションなどでは窓の無いお風呂やトイレがほとんどですが、戸建てで暮らすのであればぜひ窓の備えられた水廻りにしたいところです。周囲からの視線をうまく避けながら、外を感じられるサニタリー空間を実現しましょう。 

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   出典:「MM++Architects」

    http://www.mmarchitects.net/index.html   

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 出典:「Mittelman Amsellem Architects」HPより

       https://www.maarch.com.au/

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 出典:「LA MIRATECA」HPより

    https://www.lamirateca.com/ 

例えば大きな開口から緑豊かなバスコートを眺められる入浴の時間は何にも代えがたい豊かな癒しの時間をあなたに提供してくれるはずです。日の光の明るさとともに枝葉の美しいシルエットが差し込んで着るのも素晴らしくきれいです。

空を切り取るトップライト、そこから降り注ぐ日の光もとても爽やかです。白を基調とした空間にしっかりと光を取り入れて明るい空間を生み出すことで、清潔感のあるサニタリー空間ができあがります。

テクスチャにこだわる 

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出典:「MM++Architects」HPより   

     http://www.mmarchitects.net/index.html

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 出典:「MM++Architects」HPより   

     http://www.mmarchitects.net/index.html 

サニタリー空間はどうしても予算的に優先度が低くなりがちな空間です。リビングや建物のファサードに力を入れる一方、洗面室やおトイレなどの内装スペックは標準的あるいはそれ以下の材料に落ち着きがちです。

しかし、これらの空間は非常に小規模であることから少し予算を努力すれば空間の質を高めやすい場所であるとも言えます。例えば壁の一面だけのほんの数㎡、この限られた範囲をアクセントウォールとしてテクスチャにこだわってみてはいかがでしょうか。

石の荒いテクスチャの陰影を楽しむ、ナチュラルな木調の壁を取り入れて落ち着きのある空間を味わう、特徴的な柄の壁を取り入れて空間に表情を与える。ムーディーな間接照明と合わせてデザインすることによって、ホテルライクな空間を演出することも可能です。

お気に入りの壁が一面あるだけで、サニタリー空間で過ごす時間が楽しみになってしまうかもしれませんね。

広さを強調 

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出典:「WALKER WORKSHOP」HPより

        https://www.walkerworkshop.com/ 

狭い空間になりがちなサニタリー空間。広さを感じさせる開放感を望まれるようであれば、大きな鏡を設けるのも効果的ですね。もし、窓が確保できないような場合でも、大きな鏡によって、広さ感を補うことができます。

洗面化粧台にこだわる

 

 

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出典:「simoncouchmanarchitects」HPより

    http://simoncouchman.com/ 

洗面脱衣室の洗面化粧台のデザインや機能にこだわるのも大切です。上記の事例のようにモザイクタイルによるアクセントは人気のある手法です。間接照明でタイル面を照らしてあげることができればより一層魅力的です。お気に入りの柄でオリジナリティのある洗面室が演出できますね。ちなみにこの部分は鏡にしておくと、小さいお子様にとっては便利ですね。

もし、洗面室のスペースに余裕があるようであれば、ツーボウルにするのもお勧めです。もちろん二人同時に使用することができるというメリットは便利です。それだけではなく、ボウルが二つ並ぶことによって一気にホテルライクな雰囲気になることでしょう。

内部オブジェクトにこだわる 

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出典:「GUIMATTOS」HPより

    https://www.guimattos.com.br/

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出典:「Fabian Tan Architect」HPより

    http://www.fabian-tan.com/

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 出典:「Fabian Tan Architect」HPより

    http://www.fabian-tan.com/ 

インテリアのアクセントになるような魅力的なオブジェクトを置いてあげるのも効果的です。インテリアグリーンは特におすすめです。間取り上、どうしても窓を確保できない場合でもほんの少し緑があるだけでも空間に癒しの要素が生まれます。

壁を彫り込んでニッチを作り、そこにお気に入りの飾り物を置き、照明を当ててあげるのもたいへん効果的です。あまりたくさん置きすぎるとかえって生活感が出てきてしまい、見た目もうるさくなりやすいので注意しましょう。1つ、2つぐらいにとどめておくのが良さそうです。

収納も忘れずに 

今回は主にデザイン的な面でどのようにサニタリー空間を豊かにしていくかという視点で書かせていただきましたが、やはり機能的な面も忘れてはいけませんね。使い勝手や、適正な広さの確保は当然ですが、結構忘れがちなのがサニタリー関連の収納です。トイレットペーパーや水回り関連用品のストック、お掃除用品の置き場所など。

せっかくオシャレなサニタリー空間を演出できたとしても、収納が溢れてしまっていては生活感がにじみ出てしまいもったいないことに。

整然とした空間が維持できるようにするためにも適正な収納量は確保するようにしましょう。

まとめ 

いかがでしたか。サニタリー空間は、外的要素をいかに効果的に取り入れるか、内部のテクスチャやオブジェクトにどのようにこだわるかで、空間の質が大きく変わってきます。コンパクトな空間なので、予算的にも力を入れやすい場所でもあります。

もちろん最低限の機能さえ果たすことができれば空間としては成立しますが、せっかくなら自慢したくなるようなオシャレな空間を演出していきたいですね。

この記事があなたの豊かなサニタリー空間を生み出すためのヒントになればとてもうれしいです。

和モダンのインテリアを生み出す方法

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

和モダンあるいはジャパニーズモダンなどと呼ばれているインテリアのスタイルが近年注目されてきています。伝統的な日本の和の雰囲気の中に洋風の要素を取り入れたり、モダンな雰囲気と融合させたりして、和室を現代風にアレンジしたスタイルです。

異なるスタイルや文化の組み合わせによって新たなデザインが生まれる和モダンのインテリアは、形式にとらわれない自由なアイデア・発想しだいでいくらでもおもしろい空間が生まれる非常に興味深いスタイルです。

今回はそんな和モダンの空間の魅力と、和モダンを生み出す方法やコツをご紹介していきたいと思います。 

和モダンな空間における畳 

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出典:「ダイケン」webカタログより引用

    https://www.daiken.jp/ 

和モダンな雰囲気を演出する上で、大きな要素となってくるのが「畳」です。昔から和室には畳が欠かせませんが、近年の和モダンな和室においては縁無しの「半帖畳」が使われることが多いです。従来の一畳の畳の半分のサイズなので、正方形の形になります。「琉球畳」と呼ばれることも多いですが、厳密には「半帖畳」=「琉球畳」というわけではなく、もともとはイ草とは異なる「七島イ」と呼ばれるカヤツリグサで作られた畳のことを琉球畳としていました。また、最近はイ草ではなく、和紙畳も人気です。イ草よりも耐久性に優れ、汚れにくい、変色しにくい、拭き取りやすい、カビにくいなど、いろいろとメリットがある製品も多いです。

上の写真では市松模様に畳の色が2色になっているように見えます。これは畳の目の向きを互い違いに敷き込んでいる状態であり、2色の畳を使用しているというわけではありません。このように、畳の目の向きに対する光の反射によって生まれる市松模様は和室に新鮮な雰囲気を与えてくれます。 

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出典:「ダイケン」webカタログより引用

    https://www.daiken.jp/ 

また、特に半畳畳は従来の畳よりもよりたくさんの色を選択することができるのも魅力的です。藍色や薄桜色といった特徴的なカラーで遊んでみるのも楽しいですし、上記の写真のように墨染色や粟色といった濃い目のカラーを遣えばよりシックでモダンな雰囲気になり、ホテルライクな空間を演出したい場合に有効です。

また、リビングの一角に置き畳で簡単に和室コーナーを作るという手法もありますね。

天井にもこだわる 

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出典:「何階プライウッド」HPより引用

    https://www.nankaiplywood.co.jp/ 

畳だけではなく、天井の素材にもこだわりたいところです。木調天井で和モダン空間を演出する上では、濃い目の色柄を選定するのもおすすめです。板の張り方や板幅、照明との組み合わせも楽しみながらこだわりたいですね。  

異なる要素を取り入れる 

まったく和風とは言えない要素をちょっとだけ、アクセント的に取り入れるのも効果的です。
例えば、洋風の小物や家具を片隅に置いてみたり、落ち着きのある天然素材の空間の中に部分的に無機質な柄あるいは彩度の高い色彩のアクセントウォールが差し込まれていたり。ただし、やりすぎるとバランスが崩れていくので、控えめぐらいがちょうどいいと思います。
また、家具を置くときも注意が必要です。モダンといえど、和室はもともと床座がベースとなる空間なので、背の高い家具やソファを置いてしまうと一気に圧迫感が生まれてしまいます。座るための家具は座椅子やローソファにとどめるのがちょうど良さそうです。これは照明に関しても同じで、床座の空間に背の高いスタンド照明を置いたり、高い位置にブラケット照明をつけてしまうと、何だか落ち着かない感じになります。和室や落ち着き感が求められる空間においては、光の重心もしっかりと下げてあげることが大事です。  

吊押入れで和モダンを演出 

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  出典:「FREEDOM ARCHITECTS」HPより

     https://www.freedom.co.jp/

吊押入れを使うことによって収納を確保しながら、和モダンの雰囲気を演出することができます。

吊押入れにすることによって押入れが宙に浮かぶ形になり、見える床面積が大きくなるので、視覚的に空間が広く見えるという効果があります。3帖程度の必要最小限の和室コーナーのような場合には有効ですね。吊押入れ下部の板間部分に多少はみ出すことができるので、狭い空間の場合は布団も敷きやすさが改善されますね。

また、吊押入れ下部の開いたスペースは飾り物や照明などをレイアウトして、床の間と一体的に演出を楽しむことができます。またこの部分に地窓を設けたり、間接照明を収納下部に仕込んであげても楽しい雰囲気が生まれそうです。ふすまの柄にもぜひこだわってみましょう。

なお、厳密には少し収納量が減ってしまうという点だけは注意が必要です。

オシャレな地窓や高窓が和モダンを引き立てる 

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地窓や高窓を効果的に取り入れることによって、和モダンの空間をよりいっそう引き立てることができます。

地窓は日本における伝統的な窓の一種です。床面に近い位置に設けることによって、床座で目線が低い和室空間において、落ち着きが生まれやすいというメリットがあります。また、低い位置の窓ということから、外部からの目線を遮りやすくプライバシーの面でも有利と言えます。よほどのぞき込まれない限りは気にならないでしょう。

地窓の外側に、ほんの少しでもいいのでちょっとした植栽などを植えてあげれば、視線を遮りながら緑だけを効果的に取り入れることができるのも地窓ならではのメリットと言えるでしょう。四季が感じられる植栽の風景を取り入れることができればなお素晴らしいです。

そして次に高窓。ハイサイドライトとも呼ばれますが、今度は逆に天井付近に設ける高い位置の窓ですね。他の窓と高低差が生まれるので、開ければ風通しをしっかりと確保することができて部屋の居住性の向上にも寄与します。高窓にすることによって、部屋の中に光を十分に取り入れつつ、床面への直射日光を少なくすることができるので、畳の変色・劣化を抑制することができるというメリットもありますね。地窓と同様に外部からの視線もコントロールしやすいです。

プライバシーを守りながら、緑が見える地窓と空が見えるハイサイドライトを併用することによって、和モダンの空間はいっそう豊かな部屋になることでしょう。

和モダンに合うインテリアグリーンも効果的

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和の空間にマッチする植物を取り入れるのも効果的です。最近ではモダン風な盆栽とかもあるので、床の間なんかにぽんと置いてみると一気に雰囲気が出ますね。和室に飾るインテリアグリーンとしては、繊細で特徴的な葉の形状がオシャレなシュロチク、細く伸びる葉が特徴的なトクサ、モミジでおなじみのカエデなどがとてもおすすめです。

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床の間には下がり壁があるおかげで、床の間上部に照明を仕込みやすいので、置いた盆栽や飾り物を照らしてあげると、印象的な演出ができます。

照明 

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間接照明ができれば一気に和モダンで、しかもホテルライクな空間が生み出せそうですが、ぽんと置くだけでかなり雰囲気のでる照明も多数あるので、いろいろと探してみるのもいいですね。

柔らかい落ち着きのある光と影が、和の空間をよりムーディーにしてくれます。 

まとめ

以上が和モダンのインテリアを生み出すアイデアでした。伝統を引き継いだ素材感のある和の空間に、今を感じさせるアイテムや要素をいかに取り入れるのかが重要ですね。カッコいいながらも和の落ち着き・趣のある空間を目指していきたいです。和室を計画する上での大事なルール等は下記の記事にまとめております。 

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階段の種類と特徴を総まとめ!―それぞれのメリット・デメリットも

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

階段には様々な種類があるということをご存じでしょうか?平屋建ての住宅であればともかく、2階建て以上になると当然のことながら階段が必要になってきます。なので、ほとんどの家にとって階段の設置は避けて通れないことが多いと思いますが、階段は家の中では転落事故の発生場所となることが多いので、住まいにおける「危険施設」などと呼ばれることもあります。

そんな階段ですが、間取りに応じて様々な種類・形式があり、それぞれ特徴が異なってきます。ご自身のご家庭に適した階段形状はどのような形なのか、それぞれの特徴を把握した上で、設計者にお任せにするのではなくしっかり要望として伝えたほうが、より使いやすく安全な階段の実現につながります。

そこで、今回は階段の種類ごとの特徴を以下にまとめていきたいと思います。どのような階段が上り下りしやすいかをイメージする上で参考にしていただければうれしいです。 

直階段

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出典:「Cristián Romero Valente Arquitectos」HPより

    https://www.romerovalente.cl/ 

直階段とは、直線状に上り下りする階段で別名「鉄砲階段」とも呼ばれます。上り始めから上り切りまで、曲がることなくまっすぐと続いていく最もシンプルな階段形状です。

階段の設置面積を最小にできるので、間取りにおけるスペースの有効活用がしやすいです。シンプルな形であるがゆえにコストも抑えやすい、直線であるがゆえに見通しが利くなどのメリットがあります。

一方でデメリットとしては、万が一足を踏み外したり、バランスを崩して転んだ際に途中で止まらずにいちばん下まで転落してしまう可能性があるため、高齢者の方や、足の不自由な方がいる場合は要注意です。また、健常者の方であっても上り下りの際に恐怖感を感じる方もいらっしゃることがあるので、住宅展示場などで実際に上り下りしてみてどのように感じるかを確認しておいた方がいいです。スペースが許すのであれば中間で踊り場を設けるなどの対応を検討するのも有効かもしれません。 

上曲がり階段、下曲がり階段

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直線階段の変形版で、上廻り階段・下廻り階段とも呼ばれます。上り始め、あるいは降り始めの部分が直角に曲がる形になっており、様々な間取りに対応させやすいです。上曲がり階段よりは下曲がり階段の方が一般的には安全と言われています。「曲がる」という変則的な形状部分が転倒の原因になりやすく、このような場所が上にあるよりかは下にあった方が転倒・転落の危険性が少しでも低下する、という思想ですね。 

曲がり部分の段数は2段にしたり、3段にしたり、間取りや勾配に応じて調整することが可能です。

かね折れ階段(かね折り階段) 

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 出典:「KENNEDY NOLAN」HPより

     http://www.kennedynolan.com.au/s

途中でL字に折れている形状でコーナー部分が踊り場になっています。この踊り場があることによって、直階段に比べて上り下りが楽になる、安全性は増す(転倒時に下まで転げ落ちる可能性が抑えられる)、恐怖感も抑制される、等のメリットが出てきます。踊り場の部分はフラットが望ましいですが、間取り上2分割とか3分割とかになるパターンもあります。一方で、踊り場があったり、途中で折れることにより、直階段よりはスペースが必要になってきたり、費用が増えてきたりというデメリットがあります。 

折り返し階段 

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 出典:「TROPICAL SPACE」HPより

     http://khonggiannhietdoi.com/

U字階段、いってこい階段、等と呼ばれたりもします。階高の半分ぐらいのところで踊り場を介して折り返す形になります。先ほどのかね折れ階段よりもさらに安全性が高いと言えます。安全性のことだけを考えるともちろん踊り場部分はフラットが望ましいですが、U字型の形状であることから一番下まで転げ落ちる可能性はかなり下がってきます。

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上図のように、踊り場部分も分割して段を設けることで省スペース化を図ることもできるので、安全性と省スペースのバランスをとりながら、段数を調整することになります。踊り場部分の段数によって必要なスペースは変わってきます。踊り場部分の分割数は1~5分割が望ましく、6分割は上りやすさや安全性の面からも避けるべきです。

螺旋(らせん)階段 

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出典:「BERNARDES ARQUITECTURA」HPより

    http://www.bernardesarq.com.br/ 

螺旋(らせん)階段とは、途中に踊り場がなく、ぐるぐる回りながら上り下りする形式の階段のことです。住宅で採用されるケースは決して多くはありませんが、らせん階段の曲線的でオシャレなデザインを好む方も多く、意匠性に優れるという点が大きなメリットであると言えるでしょう。吹き抜け空間との相性も良いので、玄関ホールやリビングに吹抜けがある場合は、螺旋階段を主役としたドラマチックな演出が可能です。光や視線を遮ることもないので、明るさ・開放感を確保することもできます。

また、らせん階段は省スペースであるという点も大きなメリットです。他の階段形式に比べてコンパクトに納まるので、狭小住宅においても採用を検討することができますし、軽やかな見た目から空間に圧迫感も生じにくいです。間取りの中で階段をどの位置にもっていくかという配置検討も比較行いやすいです。

一方で、上り下りのしやすさに関しては個人差があるという点が懸念すべきでしょう。回りながら登るという動作について、人によってはなかなか慣れなかったり、不安を感じやすいという場合も多いです。階段の幅を大きめにしておく、滑りにくい材質にしておくなどの配慮も必要になるかもしれません。また、特に不安を感じない方でも、荷物を持ちながらのらせん階段の上り下りはなかなか大変になります。また、階段の幅にもよりますが、家具などの搬出入はかなり困難になります。特に、2階にリビングがある場合は上階にソファやテーブルといった大型家具の搬入が必要になりますが、基本的には2階の窓から吊り込んで搬入すると思っておいた方が良いでしょう。

箱階段とスケルトン階段 

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出典:「SOLOMON TROUP」HPより

    https://www.solomontroup.com.au/

このように、階段の側面が壁で覆われている場合は「箱階段」と呼ばれます。側面の壁の部分に扉を設けてあげれば、階段下部分を収納スペースとして利用することができます。いわゆる「階段下収納」ですね。階段下内部で十分な天井高さを確保できる場合はトイレなどのスペースに利用するということもあります。 

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出典:「WENINK/HOLTKAMP ARCHITECTEN」HPより

    https://weninkholtkamp.nl/ 

一方でこのように、側面は壁で覆われておらず、ササラと踏板だけで構成された階段をスケルトン階段(あるいはストリップ階段、オープン階段、シースルー階段など)と呼ばれます。

箱階段のように階段下収納を確保することはできませんが見通しのきく意匠性の高い階段を演出することが可能です。空間に圧迫感が生じにくく、光や風を遮ることもないことから後述するリビング階段として計画すると効果的です。

蹴込み板が無いことによってつまづきやすい、特に幼児の上り下りには注意が必要というデメリットがあります。また、一般的にコストは上がりやすいと言えます。 

リビング階段 

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出典:「HINZ STUDIO」HPより

       http://hinz.vn/

階段の形に関わらず、リビングに面している階段のことを「リビング階段」と呼びます。階段は通常玄関ホールや廊下に面して配置されることが多いですが、この場合帰ってきた人がリビングを通らずに自分の部屋へ直行することができるので、帰宅時に家族と顔を合わせないことになることがあります。

一方、リビング階段の場合は帰ってくると必ずリビングを通ることになるので、家族間で顔を合わせることが増え、コミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。

デメリットとしては、自分の部屋への独立したアクセスルートが無いので、来客時は必ずリビングで顔を合わせることになります。音やニオイが上階に上りやすいという点も気になるかもしれません。夜中にリビングでTVを見ている音が資質に届いてしまう、料理のニオイが2階の部屋に広がってしまう等。必要に応じて階段入口に扉やロールスクリーンなどを設けるなどの対応を検討しましょう。 

まとめ

いかがだったでしょうか。様々な階段の種類がありましたが、上り方によって「直階段」、「上曲がり階段」、「下曲がり階段」、「かね折れ階段」、「折り返し階段」、「らせん階段」の6種類が基本となってくるでしょう。

見通しがきくかきかないかによって「ハコ階段」と「ストリップ階段」の2種類に分類することもできます。

間取りにおける配置的には、特にリビングに配置される階段が「リビング階段」と呼ばれるといった感じですね。

様々な種類がありましたが、それぞれの階段の特徴やメリット・デメリットを押さえた上で、実際の上り心地を展示場などで意識しながら体感するのも重要です。また、階段の種類だけではなく、幅・蹴上・踏面・段数・勾配などのパラメーターも上り下りのしやすさに大きく影響してきます。それらについても合わせて確認しながら、より使いやすい階段を選択することができればと思います。

なお、魅力的な階段のデザイン事例については下記の記事を合わせてご参照ください。 

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2階リビングのメリット・デメリットを徹底解説

 

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 出典:「PUNCH Architecture」HPより 

 

    http://www.puncharc.com/ 

リビングを1階と2階のどちらにするべきかについて、悩まれている方は結構多いと思います。

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

一般的にリビングは1階に配置することが多いですが、2階にすることもしばしばあります。今回は2階リビングという選択肢について考察していきたいと思います。
どのようなケースにおいて2階リビングという選択肢が有効になりうるのか、そのメリットやデメリットについてもまとめていきたいと思います。特にこれから家づくりを始めるにあたって、LDKを何階にするか迷われている方にとっては必見です。

2階リビングが効果的なのはどんなとき?

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まず、どのようなときに2階リビングという選択肢が登場してくるのでしょうか。敷地の周辺状況に関していえば例えば以下のようなパターンが考えられます。

都市部で2階リビングが望まれるパターン

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都市部の密集住宅地で家を建てる場合、敷地境界線のギリギリまで家を建てることが多いです。お隣の家の外壁がすぐ目の前まで迫ってきているということもよくあります。

このような場合、隣家が近いということから1階にほとんど日が入らないようなケースが非常に多いです。よって、狭小な敷地が並ぶようなエリアでは1階に十分な採光が得られず、結果的に主要な生活空間となるリビングが薄暗くなってしまうということになってしまいます。

一般的に2階に配置されることが多い寝室は、日中の採光が十分に確保できなかったとしても、生活する上でそこまで支障にならないことが多いです。ということであれば、各寝室を1階に、LDKを2階に配置することによって、主な生活空間となるリビングに十分な採光を確保しようとする考え方です。

眺望から2階リビングが望まれるパターン

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都市部や密集市街地ではなくても2階リビングが望まれるというケースもあります。郊外や自然に恵まれた敷地、周囲に比較的建物が少ないような環境などでは、優れた眺望が確保しやすいです。

周囲の景観に恵まれているような場合は、2階にリビングを配置した方がより豊かな眺望を取り入れやすいということもあります。このような場合も、2階リビングが好まれることになるでしょう。 

このように、居住環境の向上、あるいは魅力的な生活空間の確保などといった、2階にリビングを配置することによる明確な利点があるかどうかをはじめに考えてみましょう。そして、2階リビングの間取りはメリットもあればデメリットもあるのでしっかりと把握しておく必要があります。

以下に2階リビングのメリットとデメリットもまとめていきます。 

2階リビングのメリット

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開放感のあるリビングを実現しやすい

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前述のように、2階リビングは採光を得やすいので、日当たりの良い明るく開放的なリビングを実現しやすいです。天窓や高所窓も採光上効果的に設けやすいですね。

また、窓から外の景色を眺めたときにも利点があります。1階の窓に比べて2階の窓は視線を遮るものが少なくなります。遠くまで視線の抜けを確保することができ、より開放的な眺望を楽しむことができるリビングを実現しやすいです。

薄暗いリビングよりも、明るくて居心地の良いリビングは自ずと家族も集まりやすくなり、より豊かなコミュニケーションが生まれやすい家になります。

プライバシーを守りやすい

2階にリビングを配置することによって、周囲からの視線も気になりにくくなります。建物が密集した狭小地の敷地の場合、1階にリビングがあるとお隣や道路からの視線が気になってリビングが落ち着かない場所になってしまうということもあります。せっかくのリビングがカーテンやブラインドを閉めっぱなしの空間になってしまうということもあります。

もちろんお隣の2階窓やバルコニー位置等は注意する必要がありますが、2階リビングにすることによって、道路側の通行人からの視線を気にしなくて済む等のメリットはありますね。

構造的に有利な建物になる

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一つの空間となったLDKは大きな空間になりがちです。一般的にこの大きな空間となったLDKが1階に配置されるわけですが、これは構造的には不利な条件となります。

しかし、2階リビングとした場合は寝室等の小部屋が1階に並ぶことになります。その結果、自ずと1階の壁が多くなり、構造的には有利な建物になりやすいです。2階リビングは構造的な観点から考えると、実は理にかなったレイアウトと言えますね。

防犯 

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リビングは開放的な空間を求められるがゆえに、大きな開口がたくさん設けられる傾向があります。そしてこのような大きな開口は、当然防犯上の弱点となります。
そのような防犯上の弱点となる大きなサイズの掃き出し窓が、1階と2階のどちらにあるかを比べて想像してみると、2階リビングは防犯上有利側になると言えますね。 

2階リビングのデメリット

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庭とつながらない 

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まずはリビングと庭の連続性が確保できないという点がデメリットとして挙げられるでしょう。リビングから直接地面のレベルにアクセスできないというのはやはり気になってしまうという方も多いのではないでしょうか。本格的なガーデニングや家庭菜園を楽しみたいという方にとっては2階リビングは不向きかもしれません。

リビングと庭の連続性を失う代わりに、広めのバルコニーをしっかりと確保して、魅力的な外部空間で補完できるように計画したいものですね。豊かな眺望があればさらに理想ですし、バルコニーにちょっとした椅子を置いてくつろぐことができるのも魅力的です。高木を1階レベルに植えておけば、バルコニーレベルからはちょうど樹木の枝葉を眺めることができます。バルコニーサイズを調整すれば2階リビングへの外部からの視線のシャットアウトにもなります。庭との連続性を失うデメリットは大きいですが、それを補う魅力的な工夫はたくさん考えられそうです。

階段の上り下り 

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LDKが2階にある場合、階段の上り下りが多くなるのは大変になるかもしれません。買い物から帰ってきたときの荷物の搬入、ゴミの搬出、宅配便来客のたびに階段上り下りしなければならない...etc。

今現在は容易に上り下りができていたとしても、老後の時のことを考えておく必要もありそうです。毎日の上り下りが将来的にも問題ないかという点は検討しておきたいですね。階段を少し緩やかな勾配で計画しておく、手すりの形状など、可能な限り上りやすさ・安全性を重視した階段にしておくといった配慮もしておきたいですね。場合によってはホームエレベーターの設置という手法も考えられます。

その他、家具や家電の搬入も困難になる可能性があります。階段部分の幅寸法など、事前にしっかりと確認する必要があります。

夏の暑さ

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1階に比べると、2階は暑くなりやすいです。日当たりが良好というメリットの裏返しのようなものですね。エアコンのスペックや配置に注意するとともに、シーリングファンやサーキュレーターの設置、窓の位置やサイズの適正化等でカバーするようにしましょう。 

ちなみに、冬は暖かいリビングになりやすいと言われます。温かい空気は上に上昇するので、1階に比べて2階の方が温度が上がりやすく、底冷えをそこまで気にすることなく一定の快適性は確保することができそうです。

子供の帰宅がわかりにくい  

外から帰宅した子供がリビングにアクセスすることなく、自分の部屋に直行できてしまうため、親子間のコミュニケーションが希薄化する場合があります。大学生ぐらいにもなればそれでも問題ないかもしれませんが、やはり少なくとも高校生ぐらいまでは日々のコミュニケーションを大切にしたいものです。

2階リビングの近くに帰宅後に宿題や勉強ができるようなちょっとしたスタディコーナーを設けるなど、家族の距離感を縮めるしかけがほしいところです。

なお、家づくりにおける家族のコミュニケーションの工夫については下記の記事も合わせてご参照ください↓↓ 

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2階リビングの方針は早めの判断が理想的

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リビングを何階にレイアウトするのかという点については、家づくりを開始して間取りを検討し始める早期の段階で、方針を固めておく必要があります。間取り打ち合わせの終盤の段階で、やはりリビングを2階にしたい、あるいは1階にしたいということになってしまうと、間取りはふりだしに戻ってしまいます。

間取りの検討が振り出しに戻ってしまうと、家づくりのスケジュールも大きく後ろ倒しになる可能性が生じてきてしまいます。プランが大きく変わってしまうと、確認申請のスケジュールに影響が生じるので、場合によっては着工・竣工のスケジュールも大きく変わってくる恐れがあります。

それだけではなく、プランが大きく変わるということはこれまで合意してきた金額も変わってくる可能性があるので、いろいろと懸念事項が多くなってきますね。

必要な部屋数や部屋の位置・フロアなど、間取りに直結するような必要条件・方針は計画の初期段階つまりは契約直後の設計打合せ開始直後にはある程度定まっている方がスケジュール上も安心です。

LDKを何階にするかなど、間取りを大きく左右するような検討事項についてはある程度早い段階で方針を定めておいた方がスムーズに家づくりを進めていけると思います。間取りの提案や見積・資金計画などの無料サービスを活用するのも有効です。サービスの詳細についてはこちらをご覧ください。 

まとめ 

いかがでしょうか。2階リビングの特徴をしっかり把握いただけましたでしょうか。メリットは非常に多いですが、同じぐらいデメリットもたくさんあります。特に2階リビングは老後の暮らしやすさにも大きな影響を与えてしまう可能性があるので、あとで後悔しないためにも慎重な判断が必要となります。

メリットをしっかりを享受することができ、デメリットが可能な限りケアされた快適で豊かな2階リビング空間を実現してくださいね。

なお、これから家づくりを始められる方には下記のような記事もおすすめです。家づくりを成功させるうえで、事前の下準備は必要不可欠です。今のうちから満足のいく理想の家を手に入れるために備えていきましょう。 

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リゾート風のインテリアを実現するアイデアまとめ

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海が見えるアジアンリゾートホテルで過ごすバカンスのような雰囲気を、日常生活の中に取り入れることができたら。。。

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回は家という日常の空間に、「リゾート感」という非日常的なテイストをすこしでも取り入れることができればという願いを実現するためのアイデアをまとめていきたいと思います。

中には手軽に取り入れやすいアイデアも記載しているのでぜひ参考にしてみてください。

南の島のリゾートライフにあこがれの強い方は必見です。

リゾート感の創出は日常生活感の排除から

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リゾート風のインテリアを生み出すために、まずは徹底して日常生活感が排除された空間を実現するということが必要になってきます。日常生活感を漂わせる要素にはいろいろとあります。特に金属やプラスティック類などのような人工的な素材や、生活感の漂う日用品アイテムなどですね。(もちろんデザインにこだわった製品などは例外です。)今、身の回りを見渡してみると目につきませんでしょうか。

ビニル袋、お菓子の箱、リモコン、新聞週刊誌、ペンとか爪切りとか、そういった類のものが無造作に散らかっていたりしないでしょうか。まずはこれらの細々とした生活用品それぞれについて置き場所を決めていき、目につかないところに隠しながら生活感を排除してくところから始めていきましょう。

一方で上記のようなアイテム類であっても、例えば英字新聞や洋書、気の利いたデザインの文房具、高級感のあるお菓子がオシャレに瓶詰になっていたりとかであれば、逆に引き立つかもしれませんね。

モノの散乱を防ぐためにも、まずは計画的な収納スペースの確保や、収納との向き合い方をきちんと整理するのが望ましいです。収納との向き合い方については下記の記事も合わせて参考にしてみてください。 

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リゾート風の素材感にこだわる

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日常生活感のある素材を可能な限り排除しつつ、リゾート感のある素材を少しの範囲でアクセント的にでもいいので、空間の中に取り入れていきます。そうすることで、あなたが過ごす生活空間は一気にリゾートの雰囲気を感じさせる場所に近づいていきます。

例えば、バンブー、ラタン、アバカ、ウォーターヒヤシンスなどのような南国風の天然素材類が、リゾート感を演出する上で、非常に効果的な素材と言えます。

バンブーはひんやりと涼しい肌触りが特徴のバンブーは床材に取り入れてみても楽しいかもしれません。バンブーフローリングの魅力については下記の記事でもまとめていますのでぜひ合わせてご参照ください↓↓ 

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ラタンはしなやかな素材で曲線加工などにも優れていることから、様々な形状のインテリア雑貨や照明器具にも使われているので空間のリゾーティブアクセントとして取り入れやすいですね。

ウォーターヒヤシンスもリゾート感のあるテクスチャとしては非常に美しいです。特に家具で使われていることも多く、ソファやベッドなどにウォーターヒヤシンスが取り入れられていたりすると空間の主役になること間違いなしです。ウォーターヒヤシンスを使ったリゾート家具は「a.flat」などがおすすめです。 

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出典:「a.flat」HPより引用 

     https://aflat.asia/

ソファなどの家具を選定する際は、空間における視線の抜けをしっかり確保して広さ感を失わないように背の低いものを選ぶようにしましょう。ローソファなどがいいですね。

リゾート感のある色彩 

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明るく開放的なリゾート感を求めるのであれば、ホワイトを中心としながら広さ感を持たせつつ爽やかな空間を目指すのが良いでしょう。

アジアンリゾートな空間を目指すのであれば、壁や天井を白のままにしつつ、床はウォルナットなどで濃い目にするのもいいですね。 

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 出典:https://allabout.co.jp/ 

カラーコーディネートとしては天然素材感を感じさせるブラウン、アースカラー、ホワイトをベースに構成していきます。爽やかな青空を思わせるスカイブルーや、夕暮れのビーチをイメージさせるオレンジカラーといったように、彩度の高い色をアクセントで取り入れるのも効果的です 

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 出典:「a.flat」HPより引用 

     https://aflat.asia/ 

このように、ちょっとした壁飾りや雑貨類などのようなインテリアアートなどは手軽に取り入れやすい上に効果的なのが魅力的ですね。

リゾート風のインテリアグリーンを取り入れる 

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天然素材と合わせてぜひ効果的に取り入れていきたいのがインテリアグリーンですね。観葉植物で癒し効果のあるリゾート空間を実現していきましょう。

パキラ、ガジュマル、クワズイモ、シダあたりがリゾーティブな観葉植物として効果的です。大きなアレカヤシを大胆にレイアウトしてみるのも良いでしょう。日の光や照明の光と合わせて配置検討することによって、美しい植物の影が生まれると非常に効果的です。

 

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出典:「Hyla Architects」HPより

    http://www.hyla.com.sg/ 

 

こちらは大胆なインテリアグリーンの取り入れ方をした事例です。壁一面に植物を配して、背後の壁は特徴的な質感のアクセントウォールで構成されています。上部トップライトからの光の差し込みが表情豊かな陰影を生み出し、緑がより美しく演出され、空間のリゾート感が強まっています。

寝室ならベッドライナーが効果的 

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 出典:「公益社団法人 インテリア産業協会」HPより引用

      https://www.interior.or.jp/

ベッドライナー―(ベッドスロー)を使うと寝室が一気にホテルライクになります。まさにリゾートホテルに来ているかのような感覚になります。家具を新たに購入するよりもかなりコスパは高く手軽にできそうですね。その他にも寝室であれば、竹を編んだようなデザインの照明なんかが、美しい陰影ができて効果的です。

五感でリゾートを感じる

 

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アロマ効果のあるお香やキャンドルなんかを取り入れるのも手軽にできてぐっと雰囲気が出てきます。まさに五感でリゾートを感じることができる空間が生まれていきます。香りという点では、ルームフレグランスやルームスプレーを取り入れるのもいいですね。 

まとめ 

いかがだったでしょうか。リゾーティブな空間の創出をするにはまず、生活感の排除が必要不可欠です。現在新居を計画中の方であれば、収納計画の検討が大事です。今住んでいる部屋をリゾート空間にしていきたい方であれば、身の回りのモノの置き場所を整理していくことから。バカンスに出かける準備をするような気持ちで取り掛かっていきましょう。準備ができたら、様々なリゾート要素を取り入れていきながら、豊かな空間を作り出していきましょう。

これから家づくりを始められる方は下記の記事もおすすめです↓↓ 

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