家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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ロフトのある家づくり―メリットとデメリットは?

 

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ロフトがある家づくりに一度は憧れを持った方も多いと思います。面白い空間を生み出しやすそう、スペースの有効活用ができそうといったイメージが強いロフトについて今回はまとめていきたいと思います。

■ロフトのある家づくりを検討している

■ロフトのある家づくりのメリットとデメリットが知りたい

■ロフトを作って後で後悔しないか心配

上記のような方はぜひ一度お読みいただけると参考になると思います。 

ロフトのある家づくりのメリット

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まずはロフトのある家づくりのメリットを見ていきましょう。以下にまとめていきますね。

ロフトはスペースを有効活用することができる

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本来使われることの無い屋根裏のような空間が、収納や寝室として利用することができるようになるので、スペースの有効活用という観点でメリットがあると言えます。本当であればもっと建物を大きくしたいのに、敷地が狭小であることからスペースが確保できないといった場合に有効な選択肢になるかもしれません

ロフトは空間に広さ感を与えることができる 

例えばリビングに隣接してロフトを計画する場合、ロフトとリビングに一体感が生まれ、空間に広さ感が生まれます。勾配天井にすることで高さ方向の開放感が生まれ、天井が一体となることで視線の抜けが生まれるので、より空間を広く感じることができます。

勾配天井の魅力やメリット・デメリットについては下記の記事も合わせてご覧ください↓↓ 

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ロフト特有の秘密基地感

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ロフトには独特の、いわゆる隠れ家あるいは秘密基地的な魅力があります。工夫やアイデア次第で楽しい空間にすることができますし、趣味や遊びの空間、子供にとっても魅力的な場所に作り込むことができます。 

ロフトは2階リビングとの相性が良い

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ロフトの用途は寝室、収納、趣味部屋、書斎など様々ですが、もしロフトを計画するのであれば個人的にはリビングに隣接したロフトが効果的であると考えています。寝室にロフトを設ける場合、結局はモノを出し入れしにくい物置になってしまうことが多いように感じます。一方でリビングロフトの場合は、家族とのつながりを保ちながら自分の時間を確保することができる場所として有効活用ができることが多いです。

キッチンで家事をしている、リビングでくつろいでいる、ロフトでお子様が遊びや勉強、趣味みたいな感じで、一つの大きな空間で複数のアクティビティが共存可能な手法としてリビングロフトは有効であると言えます。

 

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出典:「Mackay-Lyons Sweetapple Architects」HPより 

http://www.mlsarchitects.ca/index.htm

リビングロフトを計画するにはリビングで勾配天井を確保する必要があることから、2階にリビングを配置するのが計画しやすいと言えます。例えば勾配天井にうまく木調をとりいれるとより魅力的なロフト空間が生まれそうです。2階リビングや勾配天井を検討される場合は下記の記事も合わせてお読みください↓↓ 

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ロフトのある家づくりのデメリット

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ロフトは天井が低い

 

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出典:「PM-ARQUITECTOS」HPより

http://www.pm-arq.com/

基本的にロフトは天井高さが1.4m以下で計画される場合がほとんどです。天井高さが1.4mを超えてしまうと、階数に算入されてしまいます。つまり、2階建てで計画していた建物のロフト部分の天井高さが1.4mを超えると、3階建ての建物として扱われることになります。そして、3階建てになると法規制が厳しくなり、費用が大幅に上がってしまうのです。

こうした理由から、基本的にロフトは天井高さが1.4m以下となります。また、屋根形状によって外壁に近づくほどさらに天井高さが下がっていく場合が多いです。一番天井高さが低いところで1m以下になることも多く、普通に立って歩いて移動するのは困難でしょう。中腰、場合によっては這いつくばって動くような空間になることも多いです。 

ロフトは暑くなりやすい

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温かい空気は上昇気流によって部屋の上の方上がっていきます。また、ロフトは屋根に近い部分になるので夏場は熱がこもって温度が上昇し暑くなりやすい傾向があります。特に、断熱性能のスペックが低い住宅会社の場合は、ロフトが夏に蒸し暑くて過酷な場所になってしまう可能性が高いです。ロフトを検討する場合は断熱材の仕様が優れているかどうか確認してみましょう。

あるいはサーキュレーターや扇風機を補助的に用いることで改善を図りましょう。 

ロフトを作るためのコスト

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ロフトは屋根裏のような空間なので、それほどコストがかからずに簡単にスペースが有効活用できる手法である思われることが多いのですが、実際はそこそこ費用がかかってきます。ロフトの面積分だけ新たに床やそのための下地も必要ですし、勾配天井になったり、上るための階段やハシゴが必要であったり。結局のところ、もし敷地に余裕があるのであれば、建物を広げてしまった方が同じぐらいの費用で使いやすい適正な空間が確保できるという場合も多いと思います。もし、敷地に余裕がある場合はロフトを考える前に、建物を広げるという選択肢を検討した方が良いかもしれません。

敢えて費用をかけるなら、暑くて天井が低くて上り下りが大変な過酷な空間を作るよりかは、いっそ建物を大きくして使い勝手の良い適正な空間を確保した方がいいと判断される方が多いように感じます。

ロフトの上り下りは結構大きなデメリット

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ロフトには当然のことながら上り下りが必要になります。ハシゴによる上り下りが多いと思いますが、階段に比べると結構体力を使いますし転落のリスクも高まります。ロフトを寝室として使うので毎日上り下りする必要がある場合は特に注意したいです。寝起きや酔っているときなどは特に注意が必要です。ロフト寝室の布団を干すのもなかなか大変そうです。

また、若いうちは気にならないという方も多いかもしれませんが、何十年先もこのロフトを何不自由なく使うことができているかと言われるとなかなか難しいかもしれません。収納として利用するにしても荷物を上げ下げするのもなかなか大変です。スペースを有効活用したつもりが、結果的に利用することの無いデッドスペースになるかもしれません。

ハシゴではなく階段を設けることによって上り下りしやすくするという選択肢もありますが、結局そのために面積が必要になってしまいますね。 

ロフトの空間は掃除が大変かもしれない

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掃除機をロフトに持って上がって、天井高の低い空間をかがみながら毎日掃除するのは大変です。かといって掃除をさぼってしまうと、リビングに隣接した広大なホコリだまりの空間となってしまうかもしれません。掃除の面ではそれなりの覚悟が必要になりそうです。

ロフトは結局オススメか?

 

魅力も多いロフトですが、デメリットに目を向けると実際にロフトを設けるとなればそれなりの覚悟が必要になると考えています。高い位置にアクセス・メンテナンスのしにくい場所をわざわざ費用をかけて計画するよりも、まずは平面的に使いやすい場所の確保することから検討した方が良いと個人的には考えています。

実際に、ロフトを希望される方のほとんどがメリットとデメリットを整理して冷静に検討した結果、ロフトは中止になってしまうことの方が多いように感じます。 

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はロフトのある家づくりのメリットとデメリットをご紹介させていただきました。家族のコミュニケーションという観点から魅力的な空間を生み出す手法としてロフトは有効ですが、上り下りの大変さや費用面などのデメリットを把握した上で検討したいですね。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓·

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天窓がある家づくりには7つのメリットと5つのデメリットがある

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

天窓のある開放的な住まいに憧れを抱く方は結構多いと思います。窓には様々な種類がありますが、天窓は特に空間に大きな魅力をもたらすことのできる窓であるといえます。今回はそんな天窓についての特徴や注意点、デザイン事例も合わせてご紹介していきたいと思います。

●天窓のある暮らしに憧れている。
●天窓の魅力だけではなく、注意点も知っておきたい。
●天窓のデザイン事例をみたい。

上記のような方にぜひお読みいただきたいです。

天窓とは 

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天窓とは屋根の部分に取り付けられる窓のことです。部屋の中では上を見上げると天井面に窓がついているような状態ですね。トップライト、スカイライト、ルーフ窓などと呼ばれることもあります。

天窓があることによって、居住性が改善されたり、おしゃれな空間にすることができるといったメリットがある一方で、雨仕舞いなどの懸念が生じるというデメリットもあります。

天窓を設けることによるメリット  

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しっかりと採光を確保することができる 

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出典:「Breath Architecture」HPより

    https://www.breathe.com.au/ 

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出典:「TAYLOR NIGHTS ARCHITECTURE & INTERIOR DESIGN」HPより

    http://taylorknights.com.au/ 

天窓を設けることによって部屋の中にしっかりと自然光を取り入れることができます建築基準法上においても、天窓は通常の壁面の窓に比べて3倍の明るさの採光を確保することができるという扱いとなっています。部屋の中に十分な明るさを確保することができるので、日中は照明をつけずに過ごすことができるでしょう。

 

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出典:「Velux」HPより

https://www.velux.co.jp/

ブラインドやスクリーンが一体になったような製品もあるので、必要に応じて自然光をコントロールすることもできて安心です。天窓に手が届かないような場合は、コントローラーによって開閉操作ができるようにしておけば安心ですね。

家具の配置がしやすくなる

 

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天窓で採光を十分に確保することができるので、壁面の窓を減らすことができます。これによって壁が残ってくれるので家具配置も自由度が上がって計画しやすくなりますね。

家具の他にもエアコンや照明、インテリアグリーンその他飾りなど、あらゆるもののレイアウトがより自由に検討することができそうですね。

学習能力の向上

 

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天窓によって生み出される自然光に満ちた空間は、学習能力にも効果をもたらすと考えられています。かつてアメリカリフォルニア州で行われた統計調査では、自然光あふれる教室で勉強する子供は、そうでない子供に比べて学習能力に差が生じることが判明しています。読解力で26%、計算能力で20%という差が生じていたとのことから、自然光をしっかりと取り入れることのできる天窓は、お子様の学習能力の発達に良い影響を与えることができるといえますね。

健康面での利点 

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室内でも十分な日光を浴びることができるので、健康面でのメリットもあります。日光を十分に浴びることによって体内時計を正常に保つことができ、睡眠障害認知症の予防につながるとされています。近年問題視されているうつ病パニック障害の予防にも有効と言われています。

また、日光を浴びることによって体内でのビタミンDの合成が促進されます。ビタミンDは骨にカルシウムを届ける働きをします。

効率的な換気

開閉可能な天窓であれば効率的な換気を確保することができます。暖かい空気は上に流れていきます。この温度差による空気の流れを利用して、無風状態でも換気が可能です。低い窓から入った空気を天窓から排出するという流れが生まれます。

最近主流のオープンキッチンはニオイが部屋全体に拡散してしまうのが気になりますが、天窓があれば素早くニオイを排出することもできますね。夏場は天井付近にたまった熱の排出も促すことができます。 

ランドリースペースの天窓も便利

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 出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

     http://raulinosilva.blogspot.com/ 

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 出典:「WALKER WORKSHOP」HPより

        https://www.walkerworkshop.com/ 

洗濯物を室内干しする場合は天窓が便利かもしれません。共働きで洗濯物を外に干しっぱなしにすると雨が降った時に心配、花粉・PM2.5排気ガスなどが気になるので室内干しの方が安心という方が最近では結構増えてきています。洗面室やランドリースペースに天窓があれば日光と通風を利用して、室内干しを効率よく行うことができますね。自然光に満ちた白くて明るいサニタリー空間は気分的にも爽やかで衛生的な印象を与えます。

プライバシー

外壁に窓を設ける場合、隣地の窓の位置を気にしながら位置を設定していくことになります。せっかく設けた窓が、隣の家の窓と近いと気まずいことになりかねません。窓を開けると、隣家の室外機が目の前にあるというようなこともあり得ます。このように、窓位置は周辺環境に気を遣いながら計画していくことになるので、理想的な位置に窓を設けられないこともしばしばあります。これに対して天窓は屋根面に取り付ける窓なので、比較的このような制約に縛られることなく、位置を設定していくことが可能になります。都心の狭小な敷地などではこのようなメリットは効果的に生かすことができます。

防犯

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ついつい開けっ放しにしてしまっても、通常の窓に比べて侵入される可能性が低いので、防犯上は有利と言えます。ただし、雨が降った時は開けっ放しだと室内に降り注いでしまうのでやはり閉め忘れには注意は必要でしょう。

天窓で空を身近に感じることができる 

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天窓がある住まいは空の魅力を身近に感じることができます。爽やかな青い空、流れる雲、夜空に浮かぶ星や月。空を感じながらオシャレで魅力的な空間を創出することができます。 

天窓を設けることによるデメリット 

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様々なメリットがある天窓ですが、注意点やデメリットについても合わせて理解しておきましょう。

雨漏りの心配 

屋根面に窓があるということによって雨漏りの弱点になりやすいという点は注意が必要です。窓枠部分のゴムパッキンが経年劣化して雨漏りの原因となります。昔に比べて止水性能は向上しているものの、このような樹脂の素材は経年劣化によるひび割れはなかなか完全には防ぎきれません。定期的なメンテナンスを怠ることが無いように注意しましょう

雨音の心配 

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天窓は直接降ってきた雨がガラス面に直撃する形になるので、雨音がうるさいです。リビングなどではそこまで気にならないかもしれませんが、静けさが求められる用途の部屋では雨音が気になるかもしれません。寝室、書斎、勉強部屋などの天窓は避けたほうがいいかもしれません。

天窓は掃除が難しい 

高所の窓になるので手が届きづらく、窓を掃除するのは大変です。内側は脚立や長い柄のついたモップで対応することもできますが、転落などの事故の無いように注意が必要です。外側については屋根の上に上ることになりますが、危険なので業者さんに依頼する形になりそうです。ガラス面に勾配が付くようにして、ある程度は雨による自浄作用に期待するという割り切った考え方が必要になります。 

天窓を設ける方角には注意が必要 

天窓は屋根面に設ける窓なので、真上からの光を積極的に室内に取り入れます。特に注意が必要なのは、天窓を設ける方角を誤ると夏場の室内温度が上がりやすくなるという点です。冬に比べて夏は太陽高度が高くなるので、よりいっそう直射日光が室内に降り注ぐことになります。間取り上支障がなければ、基本的に天窓は北側に設けることをおすすめします。北側で直射日光が室内に入ってこなくても、間接光で十分に室内は明るくなります。どうしても北面に天窓を設けることが難しいようであれば、東西面で検討するようにしましょう。

ソーラーパネルの設置面積が減る? 

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もし屋根面に太陽光パネルを設置される場合、天窓をつけると設置することができるパネルの枚数が減ったり、パネルレイアウトに影響する可能性があるという点がよく言われます。しかし前述の通り、天窓は原則北側に設置するのが望ましいです。これに対して太陽光パネルは南側に設けたときが最も発電効率が良くなるので、「北に天窓、南に太陽光」で計画することができれば最も理想的です。

ただし、間取り上どうしても北面に天窓を設けることができずに東西面に天窓を設置する、南面だけではなく東西面にも太陽光パネルを載せたいといった場合に、屋根面のレイアウト検討に注意が必要となります。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は天窓のある家づくりを目指すうえで抑えておくべきメリットとデメリットをご紹介させていただきました。たくさんの魅力がある天窓ですが、やはり雨漏りやメンテナンスについては注意が必要という点を理解した上で計画していくようにしましょう。

天窓以外にもさまざまな窓の種類があります。窓の種類や特徴については下記の記事が参考になります↓↓ 

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これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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オシャレな外観の家づくりアイデア13選

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家の外観は誰もがオシャレにカッコよく作り上げたいと願うものです。できたとき、済んだ時の満足度も格段に変わってくるはずです。今回は家の外観のおしゃれなデザインアイデアの事例をご紹介していきたいと思います。外観デザインを検討中の方は必見です。 

シンプルな外観を目指す 

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出典:「GRAUX&BAEYENS architecten」HPより

https://www.graux-baeyens.be/

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出典:「RUBEN MUEDRA ESTUDIO DE ARQUITECTURA」HPより

https://www.rubenmuedra.com/

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出典:「RUBEN MUEDRA ESTUDIO DE ARQUITECTURA」HPより

https://www.rubenmuedra.com/

シンプルな外観は近年特に人気が高いと言えるでしょう。必要以上の装飾は避け、無駄な要素をそぎ落としたシンプルモダンなファサードは上品な印象を与えます。真っ白な四角いハコのようなデザイン、モノトーンで構成された箱を組み合わせたようなデザインは飽きの来ない安定感のある佇まいを生み出します。

シンプルモダンな家の外観のデザイン事例は下記の記事においても紹介しておりますのでご参照ください↓↓ 

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素材感にこだわってみる

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出典:「BERNARDES ARQUITECTURA」HPより

http://www.bernardesarq.com.br/ 

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出典:「b.e architecture」HPより 

https://www.bearchitecture.com/

外装材には実に様々な材料が存在します。木や石などといった天然の素材を取り入れることによってナチュラルな雰囲気を外観に与えることができます。軒天を木調の素材にするとかなり外観の印象は変わってくると思います。窓周りに木製のルーバーをアクセントとして取り入れるのもオシャレです。

その他にもタイルやコンクリート等、材料の選択肢はまさに無限大です。ちなみにコンクリートの家のデザインについては下記の記事を参照ください↓↓ 

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アクセントウォールを取り入れる

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出典:「STANTON WILLIAMS」HPより

https://www.stantonwilliams.com/

建物のファサードに凹凸があると、材料を切り替えやすくアクセントウォールを効果的に取り入れることが可能です。アクセントウォールは、部分的な色柄の変更でファサードに表情を与えることができるのでコストパフォーマンスの高い手法と言えます。

ただし、あまりに建物形状を複雑にしすぎると逆に見苦しくなってしまったり、コストアップの原因にもなるので注意が必要です。

オーバーハングを取り入れる

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出典:「RUBEN MUEDRA ESTUDIO DE ARQUITECTURA」HPより

https://www.rubenmuedra.com/

上階の外壁を外側に持ち出すオーバーハングと呼ばれる手法も、建物の外観に特徴を与える上で有効です。緊張感と迫力のあるデザインが実現できるとともに、オーバーハング下部を駐車場や遊び場、庭的に使うといった機能的なメリットも生まれます。

オーバーハングの家づくりについては下記の記事も参考になります。オーバーハングの魅力やデザイン事例と合わせて注意点もまとめています↓↓ 

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扉や窓のデザインにこだわってみる

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出典:「Dick Clark Associates」HPより

https://www.dcarch.com/ 

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出典:「Matt Fajkus Architecture」HPより

http://www.mfarchitecture.com/

外壁だけではなく開口部のデザインにも目を向けてみましょう。例えば家の顔として機能する玄関扉のデザインにこだわることができれば家の見栄えも大きく変わってきます。ガラスとモノトーンでスタイリッシュなデザインを演出したり、木調の柄で温かみを生み出すのも効果的です。

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出典:「Dick Clark Associates」HPより

https://www.dcarch.com/ 

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出典:「Dick Clark Associates」HPより

https://www.dcarch.com/ 

窓のデザインで遊んでみるのも面白いでしょう。様々な大きさの窓をランダムにレイアウトすることによって外観とインテリアに独特の雰囲気を生み出している魅力的な事例です。

光と影を楽しむ

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出典:「

ES ARQUITETURA

」HPより 

http://esarquitetura.com/

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出典:「HAVKIN architects」HPより

https://www.havkinh.com/

光と影を効果的に活用したファサードデザインは、時間帯や季節によって移り変わる見え方を演出することができ、あなたの家の外観に魅力的な時間軸を与えることを可能にしてくれます。

外壁を効果的にライトアップすると、昼間とは異なるムーディな外観を生み出すことができます。また、白い外壁をキャンバスとして植栽の影を映し出すことができれば、緑とコラボレーションした魅力的な演出が可能です。下記のような記事でも、植栽が生み出す魅力的な陰影を生かしたファサードをご紹介しています↓↓

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高さを抑える 

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出典:「studiofour」HPより

http://www.studiofour.net.au/

建物の高さを抑えることで見た目に安定感が生まれることもあります。縦長よりも横長のプロポーションの方が落ち着きのある外観が生まれやすいです。もし敷地の間口が大きくゆとりがあるようであれば、少しでも横長に見えるプロポーションを目指す、そのために階高を抑えるといったことを考えても良いかも知れません。あるいは条件が合うようであれば思い切って平屋建てを検討するというのも有効な選択肢かも知れません。ちなみに平屋建ての家づくりに関しては下記の記事で詳しくまとめています↓↓

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まとめ

いかがだったでしょうか。今回は家の外観をオシャレにするためのデザインアイデアをご紹介させていただきました。便利で快適な間取りももちろん重要ですが、同時に外観の美しさにもこだわりを持ちながら家づくりをすることもぜひ忘れないでほしいです。オシャレでお気に入りの外観を実現することによって、満足度もはるかに大きくなること間違いなしです。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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魅力的な中庭のある家づくり

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回は中庭のある暮らしについて考えてみたいと思います。魅力的な中庭のある暮らしに憧れている方は結構多いと思います。そんな中庭の魅力的なアイデアをご紹介していきたいと思います。

中庭を構成する要素 

まずは中庭を構成する要素についてです。

植栽 

中庭空間に彩りを与えてくれます。シンボルツリーが1本あるだけでも中庭の雰囲気は大きく変わります。お手入れのことも考慮しながらお気に入りの樹種を選ぶのを楽しみましょう。 

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 出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

     https://llosacortegana.com/  

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出典:「b.e architecture」HPより

     https://www.bearchitecture.com/

家具 

ちょっとした簡単な椅子があるだけでも座ってくつろいだり、テーブルがあれば中庭での食事が楽しめますね。屋外でも使うことのできるものを選びましょう。中庭に面する塀を高くすることによって、外部と遮断されてプライバシー性の高い落ち着きのある空間が生まれていっそう魅力的です。

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  出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

     https://llosacortegana.com/ 

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出典:「MM++Architects」より

    http://www.mmarchitects.net/index.html 

舗装 

石やタイルなど、素材感のある材料を選ぶと中庭の雰囲気はぐっとカッコよくなります。写真のようにボーダーを入れるなどでパターンを遊んでみるのも楽しいですね。また、砂利敷きにしてコストダウンを図ることもできます。雑草だらけにならないように砂利の下に防草シートを忘れずに敷くようにしましょう。 

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  出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

     https://llosacortegana.com/

外部設備 

 

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出典:「weberarquitectos」HPより

   http://weberarquitectos.com/ 

例えば照明を設けておけば、夜でも中庭でくつろぐことができたり、植栽をライトアップして雰囲気を演出することができたり。中庭でバーベキューするときには水栓があれば、調理や洗い物に便利ですね。 

どの部分に力を入れた中庭にするか、というところから方針を立ててみるのもいいですね。

中庭の魅力・メリット 

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   出典:「24 7 Arquitecture」HPより

     https://247arquitetura.com.br/

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出典:「b.e architecture」HPより 

https://www.bearchitecture.com/ 

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  出典:「b.e architecture」HPより

     https://www.beachitecture.com/

中庭があることによるとても大きな恩恵の一つとしては「明るさ」がまず最初に挙げられます。例えば「ロの字」型で中庭が囲われた間取りだと、北側のお部屋でも、中庭を介して南からの明るい光を取り入れることができます。LDKだけでなく、各寝室や水廻り関連のお部屋も爽やかな日の光を取り入れることができます。

特に、寝室や洗面室やお風呂などは、例えば北側に配置して、外側には窓を設けずにしっかり閉ざして、中庭側の窓から南の光を取り入れるという手法も可能ですね。

どのお部屋にもしっかりと日の光を取り入れることができるので、家の隅々まで豊かな空間にしていくことが可能でして、中庭の大きな魅力の一つと言えます。 

光だけではなく、風通しもあらゆる方向に取り入れやすいです。十分な風通しの確保された快適な空間にすることができます。

プライベートな庭としての魅力 

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   出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

     https://llosacortegana.com/ 

通常の庭と比べて、プライバシー性の高い庭を生み出しやすいという点も中庭の大きな魅力の一つですね。四方が建物や塀によって囲まれていることによって、外部からの視線は遮られ、家族だけの屋外空間が家の中に生まれるのはとても魅力的です。囲まれていて車の危険を気にしなくてもいいので、安心して子供が好きなように走り回ることができるのも中庭ならではのメリットですね。

お気に入りのシンボルツリーを植えて、照明でライトアップ、ちょっとした椅子などの家具を置くだけで、外部の世界に邪魔されずゆっくりとくつろぐことができるプライベートな場所が出来上がります。

中庭には水栓も忘れずに設けてあげることで、ちょっとした調理作業やバーベキューなどにも重宝します。

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  出典:「b.e architecture」HPより

     https://www.beachitecture.com/ 

窓際がちょっと腰掛けることができるような造りになっているのも楽しいですね。天気を気にせずに窓際で中庭の景色を感じながらくつろいだり読書をしたり。家の中でも豊かで充実した休日を過ごすことができそうです。 

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    出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

     https://llosacortegana.com/ 

プライベートな中庭を生み出すためには、外部からの視線をしっかりと遮ることが重要ですが、それと同時に中庭から外部に対する見え方についても配慮するのが大切です。

外からの視線は遮られているけれども、中庭から外の建物が見える、建物は見えなくても道路の電線が見える。こうなってしまうと、せっかくのプライベートな中庭が非常にもったいないですね。

建物の配置や、塀の高さを調整してうまく外部の雑物を遮りながら、空だけが見えるような、そんな中庭が理想的です。

四季を感じられる中庭 

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  出典:「b.e architecture」HPより

     https://www.beachitecture.com/  

中庭に彩りを与える重要な要素である植栽は、その選び方や組み合わせが非常に重要と言えます。例えば、季節によって見え方が変わる、四季を感じさせてくれる中庭は非常に魅力的です。

ハナミズキヤマボウシは春に白やピンクの爽やかな花を咲かせてくれて魅力的です。育てやすさにも定評があります。なお、春と言えば桜が代表的ですが、ご自宅の植栽としては虫がつきやすくメンテナンスが非常に大変なことからおすすめできません。お花見は近所の公園で楽しむ方が良さそうです。

サルスベリやヒメシャラは夏に花を咲かせてくれます。

紅葉する樹種を1本でも植えてあげれば、それだけで秋を感じさせてくれる中庭になってくれます。甘い香りとオレンジ色が特徴的なキンモクセイも、秋の始まりを感じさせてくれる魅力的な樹木です。

常緑樹を中心に選定すると一年中ずっと緑を楽しむことができますが、落葉樹を少しでも混ぜてあげれば、冬に葉を落として美しい樹形を楽しむことができ、季節の移ろいによって木の姿の変化を感じることができます。落ち葉掃除が必要になるので、小さく1本だけといった感じでも良いでしょう。

このように、四季のある日本という国で中庭のある家に住むのであれば、ぜひ季節を感じることができる庭を実現することも検討したいですね。

中庭は費用が掛かりやすい 

中庭の大きなデメリットです。中庭の実現には何かと費用が掛かってしまいます。

まず建物ですが、中庭のある間取りの場合どうしても外壁の面積が増えていきます。外壁や窓などの外装材は建物のコストにダイレクトに響いてきます。中庭の無い同じ面積の家と比較して外壁率(床面積に対する外壁面積の割合)が上がってくるのでそれだけ費用は高くなっていきます。

そして中庭をこだわって作り込んでいくと、植栽や舗装、照明や水栓などの外部設備なども必要になってくるとは思いますが、これらも費用に影響していきますね。これらのコスト調整と向き合いながら、中庭を計画していく必要があります。 

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出典:「TAO-arquitectura」HPより

    http://tao-arquitectura.com/

特にロの字型の中庭プランが最も外壁率が上がってコストインパクトが大きいですが、例えばコの字とかL字型の間取りにして、塀と合わせて囲んで中庭を構成する手法でも十分プライバシーの保つことのできる中庭は実現可能です。例えば上図の写真の場合は、L字の間取りで、向かって右側は塀ですね。 

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 出典:「MM++Architects」HPより

    http://www.mmarchitects.net/index.html 

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出典:「Estudio PK」HPより
    https://www.estudiopka.com.ar/

中庭の規模自体を縮小するという選択肢もありえます。中庭の中に入ることは無くても、形式としての小さな坪庭があるだけでも空間に大きな魅力を与えてくれます。また、中庭自体が小さくてもちょっとした家具を置くだけでも落ち着きのあるくつろぎ空間として利用することは十分に可能です。中庭何をするか(眺めるだけ、座ってくつろぐことができれば十分、バーベキュー、友人を招いてパーティ)をじっくり考慮した上で、中庭のサイズを定めるようにしましょう。

その他、中庭の注意点・デメリット 

メンテナンス費用 

建物の費用と中庭自体の外構工事費用が大きくなりやすいという点は前述の通りですが、メンテナンス費用も通常の間取りに比べて多少高くなりやすい傾向があります。

外壁塗装の塗りなおしのときは通常よりも大きい面積の外壁になるので、その分費用も高くなりますね。

外壁面積や窓が多いということはそれだけ熱の出入りも増えやすいということから、中庭の無い同じ床面積の建物に比べると空調費用が増えやすいということになります。 

動線・プライバシー 

中庭プランは生活動線を十分に考慮した間取りでないと、日常生活での動線が不便になる可能性があります。回遊性のある間取りは利便性を生み出しやすいですが、ロの字型の間取りはその分動線が長くなやすいです。ぐるっと回らなければならないことが多いということにもなりかねないので、生活を十分にイメージしながらシュミレーションすることが大事です。

また、中庭の間取りは外部からの視線を遮るなどによってプライバシー的なメリットがありますが、家の中ではどうでしょう。中庭を介して反対側のお部屋が丸見えということもよくあるので、これについてもじっくりシュミレーションしながら間取りを検討しましょう。 

まとめ 

いかがだったでしょうか。今回は中庭の魅力に触れながらさまざまなアイデアをご紹介させていただきましたが、お気に入りのアイデアを見つけることができましたでしょうか。

コストをはじめとして、中庭の実現には魅力と引き換えにさまざまな注意点・デメリットがあります。それらの課題点ともしっかりと向き合った上で、理想の魅力的な中庭を手に入れたいですね。 

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家づくりで無垢材を使うときに知っておくべきことのまとめ

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

天然の無垢材にこだわりをもって家づくりをしたいと考える方は結構多いと思います。最近では家の構造部材には集成材が使われることがほとんどですが、天然の無垢材にこだわりをもって家づくりをされたいという方も中にはいらっしゃいます。

今回は無垢材の木を使った家づくりをする上で知っておきたいことをまとめていきたいと思います。 

無垢材の魅力とは  

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出典:「RALPH GERMANN」HPより 

    http://www.ralphgermann.ch/

無垢木材のぬくもりや肌触りを居住空間に取り入れることができるのは魅力的ですね。無垢材の柱をむき出しにしたり、床フローリングを無垢材にしたりして、天然の無垢材のぬくもりや肌触りを演出したい方も多いと思います。

無垢材と集成材のどちらを使うべきか?

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しかし、無垢材の使用については注意点も多く、特に柱などの構造部材については近年では集成材が使われることがほとんどです。集成材は数センチの厚みにスライスした部材を接着剤で一体化して作られる材料です。木材は天然の材料なので、個体差があり一つ一つ見た目や性能にばらつきがあるのが前提となるのですが、集成材にすることによって部材のばらつきを抑え、安定した品質を確保することができるというメリットがあります。

このように性能的には集成材のほうが安定していて優れていると考えられることが多く、近年ではほとんどの場合構造部材には集成材が用いられています。しかし、集成材自体は比較的歴史が新しい材料です。例えば接着剤が永年的に問題なく性能が維持されているという実績が十分に無いという点を心配に感じる方も中にはいらっしゃいます。

また、なるべく化学物質の使用を少なくしたいという健康面の配慮から無垢材にこだわりたいという方も中にはいらっしゃいます。 

このように、特に深く考えることが無ければ自ずと集成材となることがほとんどだと思いますが、材料の特性を考えた上で無垢材にするのか、集成材にするのかということもできればおさえておきたいですね。

無垢材を使う際の注意点は?

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一方で、やはり無垢材で家づくりをするときにいくつか知っておきたい注意点もあります。あとで「そんなこと知らなかった」みたいな感じにならないようにしっかりと無垢材の特徴を押さえておきましょう。以下にまとめていきます。

無垢材の節には注意が必要

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木材には節があります。集成材の場合、基本的に節のが極力ない部材を接着することで構造性能を改善しつつ、安定した部材品質を確保することができます。一方で、無垢材の場合は構造性能に悪影響が及ばない範囲内で一定の基準に基づいて部材選定が行われていますが、集成材に比べるとかなりの個数で節が点在することになります。自然のものなので、節の大きさや見た目や個数にはばらつきがあります。

特に注意が必要なのは柱を意匠的に露出させてデザインするような場合などです。節の見た目はものによってばらつきもありますし、人によってどのように感じるかも個人差があります。あえて節があった方が荒々しくてカッコいいと感じる方もいれば、節が多すぎると嫌がられるという場合もあります。もし節の見た目が好みに合わないということであれば、節が無い(少ないい)材料を指定する必要があります。ただし、節の少なさによって材料のグレードが分かれていて、これによってコストアップの度合いも変わってきますので事前に確認が必要です。

以上を踏まえて、無垢材の節についての注意点をまとめると下記のような感じです。

●基本的に無垢材には節があって
●節の見た目は安定しない
●無垢材にしたいけど節は無くしたい場合は、節の無い(少ない)材料を選定する必要がある。(ただし費用がかかる。)

無垢材は変形する①―膨張・収縮 

木材は空気中の水分を吸収したり、放出したりします。湿度の高い梅雨や夏場には水分を吸収し、乾燥した冬場には水分を放出するといったように、まさに呼吸しているのです。この吸放出によって、木は膨張したり、収縮したりします。つまり、季節や天候によってわずかに変形を繰り返しています。加湿器などの使用状況によっても変形の程度は変わってくることもあります。

例えば、床フローリングの場合は乾燥によって収縮した際にフローリング材とフローリング材の間の目地部分の隙間が、季節によって大きく空いてくるという変化がみられることがあります。このようなスキマにホコリが溜まりやすく、掃除が行き届きにくくなるといったこともあります。

無垢材は変形する②―ひび割れ・反り 

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そして、特にこの変形の度合いは無垢材の場合著しく、場合によっては割れや反りが生じるということもあります。柱が割れたり反ったりすると言われると不安に感じるかもしれません。しかし、このような変形が構造性能上悪影響にならない範囲にとどまるように一定の基準を満たした材料だけを使用するようにされているはずです。

この変形が原因で家が倒壊するというようなことは考えにくいですが、少なくともこのような部材の割れ・反りが生じる可能性があるという点については、無垢材の材料特性として把握しておきましょう。

また、もし無垢材の柱をデザイン上、目に見える部分に使われる場合は割れなどの変形が将来的に美観に影響を与える可能性があるということにも注意しておきましょう。水分の吸放出による変形を繰り返すことによって、時間が経てば経つほど経年変化によるひび割れや反りは生じやすいと言えます。

無垢材の音鳴りが気になるかもしれない

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無垢材の柱は前述のような変形を生じる際に、ぴきぴきっと音が鳴る場合があります。特にみんなが寝静まった深夜の時間帯などに、このようなひび割れ音が生じた場合、不安に感じたり、不気味に感じてしまったりする方もいらっしゃるかもしれません。

また、無垢材の床フローリングの場合は膨張によって、板どうしがこすれてしまい音鳴りの原因となることがあります。歩いたときにきしむ床はこの膨張に起因することも多いのです。 音に敏感に反応してしまうという方は、もしかするとストレスに感じてしますかもしれませんので注意が必要かもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は家づくりにおいて無垢材を積極的に取り入れたい場合の注意点をまとめました。床を無垢材にしてみたり、構造部材を露出させたデザインなど、天然の無垢材を使った家は意匠的にも魅力的ですし、健康面でも安心という方も多くいらっしゃいます。

しかし一方で、本記事でまとめたように無垢材には注意点も多いです。無垢材の材料特性を十分に理解し、注意点をしっかりと把握した上で採用するようにしましょう。

なお、無垢フローリング床に関しては下記のような記事も参考になりますので、ぜひご参照ください↓↓ 

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また、これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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家づくりにおいてメリットとデメリットを比較するということ

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家づくりにおいて、メリットとデメリットを比較するということはとても大切なことです。そもそも戸建住宅に住むということのメリットとデメリットを考えてみたり、アイランドキッチンにすることのメリットとデメリットを考えてみたり、実に様々な内容について比較検討を行うということの連続になると思います。

そして、常に適切な選択ができてこそ、満足のいく住まいでの暮らしが実現すると言えます。そのためには正確な情報を効率よく取り入れることが必要になります。
そこで、今回はあらゆるトピックに関するメリット・デメリット情報を詰め込んだ記事をお届けしたいと思います。

間取りに関するメリット・デメリット集

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まずは間取りに関するメリット・デメリットについてです。
例えば特に大きな内容としては家の階数に関わる内容です。二階建ての家がよくあるパターンであると言えますが、場合によっては平屋建てという選択肢も考えられます。平屋建てにすると平面的に家の面積が大きくなる、つまり建築面積が大きくなります。したがって、建物の見た目やデザインが大きく変わるというだけではなく、敷地の選択にも大きく影響するので、計画の初期の段階で慎重に検討することが必要です。ライフスタイルへの影響も大きいです。例えば、階段での移動が必要なくなるというメリットがある一方、平面的な移動距離が長くなる、家の中央では光が届きにくい場所が生まれやすいといったデメリットもあります。
詳しくは下記の記事でまとめていますのでご参照ください↓↓

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また、どの部屋を何階に配置するかという点も、間取りに大きく影響する内容でして、初期の段階で十分にメリットとデメリットを見比べながら方針を定めるべきです。例えばリビング・ダイニング・キッチンを2階に配置するのかどうかという選択肢です。LDKが2階になることによって、眺望や開放感、プライバシーを獲得しやすいというメリットがあります。代表的なデメリットとしては、老後の階段の上り下りが挙げられます。健康なうちは気にならないかも知れませんが、生活の中心となるリビングが二階にあるというのは何十年先のことを考えると不安を感じる方も多いかも知れません。リビングと庭の連続性が失われたり、水回りも全て二階にするのかどうかなども考えなければなりません。詳しくは下記の記事を参照ください↓↓

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寝室を夫婦で別々に設けるというパターンもあります。自分だけの時間の確保、コミュニケーションなど、留意すべきメリットとデメリットは様々ですが、ライフスタイルに適合するようであれば、検討の余地があるかも知れません。下記の記事が参考になります↓↓

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空間につながりや開放感をもたらす吹き抜けは、空調効率や建築費用への影響も考慮しながらメリットとデメリットを考えたいですね。下記の記事で吹抜けのある空間のメリットとデメリットを事例と合わせてご紹介しています↓↓ 

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階段をどのような形にするかによっても間取りは大きく変わってきます。まっすぐ上る直線階段、L字に曲がったり、Uの字に折り返したりと、階段の形が変わればメリットとデメリットも変化します。上りやすさ、安全性、家具の搬入のしやすさなど様々な検討ポイントがあるので、下記の記事を参考にしながらじっくりお考えください↓↓ 

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収納計画に関するメリット・デメリット集

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いくらあっても足りない、散らかってしまうと言われる収納計画について。例えば家の顔となる玄関廻りは、何かと散らかりやすく、窮屈になりやすい空間ですが、シューズクロゼットをうまく計画することによって解決できるかもしれません。下記の記事で詳しくご紹介しております↓↓ 

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また壁面収納というのもものが散らかりやすい空間をすっきりとさせるための有効な選択肢と言えます。単に片付けるだけではなく、ものを飾ったりしながら「魅せる収納」として演出するということも可能です。押さえておくべきデメリットとしては、地震時の転落の可能性や、費用、フレキシビリティの低下などが挙げられます。下記の記事でデザイン事例と合わせてご紹介させていただいております↓↓ 

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キッチンの計画に関するメリット・デメリット集

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キッチンは調理や食事といった毎日の作業やコミュニケーションという重要な役割を果たす場所と言えます。キッチンの種類から細かな機能的な部分まで、数多くの選択が必要な部分でもあります。
例えばキッチンの形であれば、壁付タイプ、対面タイプ、ペニンシュラやアイランドキッチンなど様々な種類があります。もちろんそれらのうちのどれを選ぶかによって使い勝手も変わってきます。メリットとデメリットを見比べながら、ご自身の調理スタイルにマッチするキッチンを選択する必要があります。
キッチンの種類については下記のような記事が参考になります↓↓ 

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またキッチンを検討する際に間取り上考えておきたいのは、勝手口やパントリーの必要性です。買い物帰りの荷物の搬入のしやすさや食品類の保管やゴミ出しなど、様々なメリットが生まれます。一方で防犯面なども気にしておきたいところです。

詳しくは下記のような記事でご紹介しておりますのでぜひご覧ください↓↓ 

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デザインに関するメリット・デメリット集

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魅力的な空間を演出するための様々な手法が存在します。例えば壁にくぼみを作ってモノを飾ったりできるようにするニッチ。工夫次第でさまざまな利用の仕方、デザインの仕方が可能になります。メリットとデメリットは下記の記事で詳しくご覧ください↓↓ 

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天井を斜めにする勾配天井という手法は空間の印象をガラッと変えることができる人気のデザイン手法です。高い開放感が得られる一方で、費用やメンテナンスに関しては要注意です。 

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間接照明も魅力的な空間を創出する上で非常に有効な手法の一つです。ムーディーな空間を演出するには非常に効果的ですが、意図しない部分に光源が映り込んでしまったり、作業を必要とする場所には不向きであったりします。注意点も合わせて下記の記事でご紹介しております↓↓

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 天然の素材感を求めて無垢フローリングを床材に選ぶ方も多くいらっしゃいます。自然のぬくもりや心地よい肌触りなど、魅力的なメリットがたくさんあります。一方で傷つきやすさ、天然であるが故の色柄のばらつきなど、選ぶ前に知っておくべき知識を下記の記事に詳しくまとめております↓↓ 

その他のメリット・デメリット集

その他にもいろいろなメリット・デメリット集をご紹介させていただいております。家の作り方に関しては様々な手法がありますが例えばツーバイフォー工法という言葉耳にしたことがあると思います。従来の軸組による木造工法に対して、パネル(面材)で構造を構成していくという考え方になります。構造、断熱性、費用など、押さえておくべき知識を、メリット・デメリットと合わせて下記の記事で詳しくまとめさせていただいております↓↓

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木造の他にも、例えばコンクリートで家を作るという選択肢があります。コンクリートの材料特性を生かした様々なメリットがありますが、工期やコスト・メンテナンスについての注意点もあります。 

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まとめ

いかがだったでしょうか。今回はあらゆるトピックに関するメリット・デメリット集をまとめてみました、家づくりは、正しい情報収集、メリットデメリットの比較検討を踏まえた選択・決断の連続です。ぜひ積極的に正しい情報を集めながら、理想的な家づくりの実現を目指してくださいね。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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コロナウイルス後、家づくりでどんなことが重視されるか?

f:id:Frappuccino:20200503193502j:plainこんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。現在、世の中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、今後の家づくりにおいて大きく影響を与えるものだと考えています。 

おそらくコロナウイルス収束後、人々のライフスタイル、働き方、考え方なども大きく変化するはずです。そしてそれに伴って、今後家づくりで重視されるポイントも変わっていくということが予想されます。

これまでも、SARS重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)が流行したこともあり、今回の新型コロナウイルスが収束した後も、一定のスパンで大規模なウイルス流行は起こりうるものとして考えるべきかも知れません。

これから家づくりを行う上で、これらのようなウイルスの脅威とどのように向き合いながら、どのようなことを考えながら取り組むべきかについて、今回は考えていきたいと思います。

コロナウイルス後の家づくりは必然的に書斎が求められる

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書斎と書きましたが、要するに家の中で作業ができるスペースが今後必然的に重要視されることになるはずです。

コロナウイルス収束後、人々の働き方は確実に大きく変わっていくことが予想されます。もとより近年では、フリーランスで在宅で仕事を行う人が増えてきていますが、コロナウイルスに伴う緊急事態宣言によって、多くの企業で在宅勤務(テレワーク)が義務付けられるようになってきています。

もちろん仕事の種類によっては完全な在宅勤務が困難な業種もありますし、困難を承知で無理矢理テレワークに切り替えて、試行錯誤しているという方も多いと思います。

しかし、いずれにせよコロナウイルスの流行が長期化することが予想される中で、こうした試行錯誤の結果、徐々に自宅で仕事をする仕組みが整備されていくことになります。

一度そのような仕組みが出来上がってしまえば、コロナウイルス収束後もその仕組みを利用して、「できる分は自宅でやればいいんじゃないの?」となります。昨今の働き方改革の風潮から考えてもこの流れはごく自然です。

したがって、必然的に家の中に仕事をするための作業スペースが必要になってくるわけです。一人でこもって集中できる空間が必要なのか、お子さんを見守りながら仕事をしたいのか、仕事に必要なパソコンその他の周辺機器が設置できる場所があるのか。ご自身の仕事のスタイルに応じた作業スペースを考える必要があります。 

書斎に関しては下記のような記事でも詳しくまとめていますので合わせてご参照いただけると幸いです↓↓www.my-home-dream.com 

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コロナウイルス後の家づくりはこれまで以上に衛生意識が高まる

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コロナウイルス終息後の家づくりにおいてはこれまで以上に衛生意識が高まることが考えられます。ウイルスを防ぐ上でこまめに手洗いすることが有効と言われていますね。特に家づくりにおいては、玄関廻りに手洗器を設けるのは衛生上望ましいと言えるでしょう。帰宅時の手洗いの習慣化、来客時にも自然に手洗いを促しやすいですね。 

洗面化粧台やキッチンに自動水栓を取り入れるのも良いでしょう。せっかく手を洗っても、水をとめるときに結局レバーに触ってしまうのが気になるという方も実際多いです。水廻りの清潔を維持するという観点で、自動水栓は理想的と言えます。

また、衛生を保つという意味では掃除のしやすい家づくりを目指すのも大切です。掃除をしやすくしておくことで、清潔を保つモチベーションを維持することができます。掃除のしやすい家づくりは下記の記事をご参照ください↓↓ 

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コロナウイルス後の家づくりは風通しが重要視される 

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コロナウイルスの流行の中で「密閉・密集・密接」の「3密」を避けるように呼びかけられています。家づくりにおいては特に「密閉」を避けるために適切な風通しを確保することが望ましいでしょう。建材から発生するホルムアルデヒドによるシックハウス症候群防止のために建築基準法上、24時間換気の設置が義務付けられてはいます。しかし、近年の住宅は特に高気密化していることから、住み手が必要に応じて積極的に窓を開けて換気をコントロールすることが大切です。

例えば角部屋は2面対角上に窓を設けたり、南北に抜ける風通しを確保できるように間取りを構成したり、風を取り込むうえで効果的な縦辷出し窓を選んだり。詳しくは下記のような記事が参考になると思います↓↓ 

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適正な部屋数をよく考える 

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コロナウイルスの感染防止のためにはソーシャルディスタンスも重要と言われていますが、家の中においてはなかなかそうもいきません。万が一感染してしまった場合、体調が悪くてもなかなか病院で対応してもらえない場合なども想定されます。前述の通り、十分な風通しを確保することが可能であるともに、適正な部屋数が確保されていていざというときに体調の悪い人を隔離できるように間取りを構成しておくことも大切です。

コロナウイルスに限らず、通常の風邪やインフルエンザなども同様です。家族に感染しにくくすることを考えることが大切ですね。トイレも各階にあるのが理想的です。

温かい家づくりを心掛ける 

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寒さによる体温低下は免疫力の低下につながると言われています。家の中に寒い場所を作らないことも大切です。断熱性に優れた仕様で家づくりをするとともに、エアコンだけではなく、床暖房や浴室暖房なども必要に応じて検討してみましょう。費用はかなり上がってしまいますが全館空調で快適な空間を実現するという選択肢もあります↓↓ 

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おうち時間が楽しめる家づくり

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緊急事態宣言により不要不急の外出自粛が呼びかけられています。このような状況の場合に、家の中にいてもストレスの溜まりにくい空間づくりは大切です。「Stay Home」と言うのは簡単ですが、実際にこのような状況が長引くと誰もが多かれ少なかれストレスを感じてしまうのが正直なところだと思います。例えば将来的にまた同じような状況が発生して外出自粛が長引いたときを考えてみてください。その時のあなたの住まいが快適で、居心地が良く、愛着の持てる場所であれば、感じるストレスの度合いもきっと大きく変わってくるはずです。

広さ、デザイン、利便性、居住性、娯楽性など、あらゆる角度から考えて、ご自身とご家族にとってより良い住まいかどうかを常に考えながら家づくりに取り組むことが大切です。 

今のうちに家づくりの計画を立てるのもあり

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家づくりというものは住宅展示場に出かけたり、打ち合わせをしたり、どうしても外に出かける必要があります。しかし、このように外出自粛が呼びかけられている状況で、ウイルスの恐怖を感じながら家づくりをスタートするのもかなり決断力が必要なことだと思います。

以前下記の記事で、家づくりには事前準備が重要ということをご紹介させていただきました↓↓ 

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コロナウイルスの影響によって、自宅で家族と過ごす時間が増えたという方も結構多いと思います。この機会にぜひ、自宅で家づくりに関する事前学習や情報収集、家族会議を行いながら、綿密に下準備を行うのは非常に有効だと思います。

ネットでの無料サービスなどを利用して、展示場や住宅会社に足を運ばずとも、要望に沿った間取り図の作成や見積を依頼することも可能です↓↓

タウンライフ家づくり

このようなサービスをうまく利用しながら、今のうちに効率よく家づくりの計画を立てるのも有効な選択肢であると言えます。

まとめ 

いかがだったでしょうか。コロナウイルスが猛威を振るう中、今回は家づくりにおいて今後必要になってくるであろうポイントをまとめてみました。働き方の変化への対応、ウイルス感染防止のために配慮したいポイントなどを考えながら計画していきたいですね。また、現在の状況をうまく利用して家づくりの事前準備を進めるのも非常に有効です。 

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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壁面収納のメリット・デメリットとデザインアイデア13選をご紹介

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出典:「Architrend Architecture」HPより   

    http://www.architrend.it/

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回は壁面収納のメリットとデメリット、そして使い方やデザインのアイデアをご紹介したいと思います。壁面を利用して収納量を確保することができると便利ですが、注意点も合わせて押さえておきましょう。

また、せっかく壁面収納を設けるのであれば「見せる収納」としてデザイン的にもこだわりたいと考える方も多いと思います。魅力的な壁面収納の事例も合わせてご紹介しますので、ぜひご覧ください。

壁面収納のメリット 

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収納量が確保しやすい 

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壁一面を床から天井まで収納として利用することができるのは、モノが多い方にとっては非常に魅力的なメリットと言えるでしょう。あらゆるもので散らかりやすいリビング周りは、壁面収納があることによって片付きやすくなりすっきりした空間を実現しやすくなります。 

統一感を取りやすい 

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収納家具を複数置くと、それぞれの色柄やデザインがバラバラになって空間の統一感が失われやすいです。壁面収納を1か所にまとめて設けることによってそのような心配もなくなり、見た目的にも統一感のある空間を演出することができます。

見せる収納として演出しやすい

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単なる収納としてだけではなく、お気に入りのインテリア用品や観葉植物、アートやオブジェなどを合わせてレイアウトすることによって、見た目的にも美しく演出することができます。例えば壁面収納がリビングの主役という考え方もできそうですね。

オーダーメイドであれば形状の自由度が高い 

壁面収納はオーダーメイドで作ることが多いので、形はサイズをある程度自由に設定することができるという点は魅力的です。その空間に応じたオリジナルの収納として自由にデザインすることができます

下記のようなオーダーメイドの収納もお勧めです↓↓ 

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壁面収納のデメリット 

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圧迫感が生じやすい 

壁一面、床から天井まで収納とすることによって空間に圧迫感が生じやすいと言えます。背の高いものはどうしても視覚的にも不安な感覚を与える要素となりますので、壁面収納を設ける場合はある程度の部屋の広さが必要ということが前提になってきます。

部屋の広さによっては、範囲をある程度絞ったり、軽やかなデザインにしたりといった配慮が必要になるでしょう。収納の奥行きをなるべく抑えたり、色は明るめのものを選択するなどという手法も、圧迫感を抑制する上では効果的です。

高い位置の収納は出し入れしにくい

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高さ方向に有効に収納量を確保できる一方で、どうしても上の方にあるものには手が届きにくく、踏み台に乗って出し入れすることが前提になってきます。また、棚板があるということはホコリだまりにもなるということなので、定期的な掃除が必要になりますが、やはり高い位置の掃除は手間がかかってしまいます。当然のことではあるものの、意外と見落としがちな点なので注意してください。

少なくとも高い位置に置くものは、出し入れの頻度が低いものや、飾り物程度にしておく方が使い勝手上は無難です。

可変性が無い

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壁面収納は壁の一部として作り付けにすることが前提となってくるので、将来的に撤去したり、配置を変更したりといったことが難しいです。壁面収納は一度作ってしまうと変更はできないということを念頭に、慎重に計画しましょう。

地震のときの落下が心配

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壁面収納は壁の一部として固定されているので、地震で揺れたときに収納本体が倒れてくるということは起こりにくいですが、収納されているモノは落ちてくる恐れがあります。高い位置からモノが落下する危険性があるという点については注意が必要です。特に寝室などではベッドとの位置関係に十分注意して、睡眠中に物が落下してくるようなことが無いようにしましょう。

日焼けに注意

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リビングの壁面収納に本や雑誌といった書籍を収納するということが多いですが、日当たりによって焼けてしまうことがあるので注意が必要です。方角や窓との位置関係を確認するとともに、壁面収納のどの部分に書籍を片付ければ、日焼けによるダメージが生じにくいかを考えておきましょう。本をなおす部分は扉付きにするというのもありですね。

費用が高くなりがち 

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オーダーメイドとなることから、既製品の収納家具に比べて費用は高くなりがちです。また、納期についてもものによっては1か月以上かかることもあるので注意が必要です。

壁面収納のデザインアイデア

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壁面収納のメリットとデメリットを理解した上で、次はどのような壁面収納のデザインがあるのか、実例を交えてアイデアをご紹介していきたいと思います。 

棚板の割り付けで遊ぶ壁面収納 

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出典:「Hyla Architects」HPより    

    http://www.hyla.com.sg/

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 出典:「SAOTA」HPより

    https://www.saota.com/ 

壁面収納の棚板の割り付けを少し工夫するだけでも雰囲気はかなり変わってきます。同じサイズのマス目が格子状に並んだような画一的な棚板の割り付けではなく、板の間隔に少し変化を与えてあげたり、様々なサイズのマス目をランダムに割り付けたような壁面収納とすることによって、見た目的にもおもしろいディスプレイが可能になります。

オブジェを飾る部分はライトアップでしっかりと照らしてあげることで、見せる収納を見事に表現することができますね。 

色で遊ぶ壁面収納 

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出典:「247Arquitetura」HPより

    https://247arquitetura.com.br/

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出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

    https://llosacortegana.com/ 

明るく鮮やかな色を取り入れてみるのも個性的な壁面収納を演出する上で面白い手法ですね。 思い切って黄色やオレンジといったビビッドなカラーを使ってみるのも空間のアクセントとして有効かもしれません。

壁面収納まるごと鮮やかな色にするのにためらいを感じるようであれば、2枚目の事例のように部分的にアクセントカラーを使っていくのも良いでしょう。

照明を取り入れた壁面収納 

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出典:「weberarquitectos」HPより    

    http://weberarquitectos.com/

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出典:「Openbox Architects」HPより      

    https://www.openboxarchitects.com/ 

 棚を照明で照らしてあげることによって壁面収納が部屋全体の雰囲気をがらっと変えてくれます。 

2枚目の事例は本をモチーフにした白いオブジェがランダムに散らばりながら間接照明としても機能していて、おもしろい効果を生み出しています。 

ニッチ形状の壁面収納 

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出典:「WENINK/HOLTKAMP ARCHITECTEN」HPより

    https://weninkholtkamp.nl/ 

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出典:「Architrend Architecture」HPより   

    http://www.architrend.it/  

壁全体に収納が並ぶことによる圧迫感が心配な場合はニッチを設けて収納するという手法も有効です。より自由な大きさ・配置を壁面にレイアウトしやすく、照明を仕込むなどといった細工もやりやすいので、デザインの幅も広がりそうです。ただし、収納の奥行きを大きくしすぎるとその分面積も余分に必要になってしまうので注意しましょう。

窓と一体的にデザインされた壁面収納 

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出典:「LLOSA CORTEGANA ARQUITECTOS」HPより

    https://llosacortegana.com/ 

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出典:「Dick Clark Associates」HPより

    https://www.dcarch.com/

窓と一体的に壁面収納を構成することによって、圧迫感を低減することができます。書斎などのような決して広くない空間で壁面収納を作りたい場合などに有効です。大きな窓と組み合わされた壁面収納で解放感をもたらしたり、作業スペースを一体化させてより機能性の高い壁面収納が実現することも可能です。

ファミリーライブラリとして  

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出典:「247Arquitetura」HPより

    https://247arquitetura.com.br/

リビングにある壁面収納はファミリーライブラリとして利用しやすいです。家族間での知識や情報共有、お互いの趣味に関心を持つきっかけ作りにもなります。家族同士のより活発なコミュニケーションを誘発できますね。

便利なリビング収納として  

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出典:「STANTON WILLIAMS」HPより

     https://www.stantonwilliams.com/

リビングはとにかく様々な「モノ」が集中する場所であり、家の中で最も散らかりやすい空間であると言えます。生活の中心であるリビングが常に散らかっていると非常に残念ですよね。

壁面収納が扉で隠すことができれば、そういった様々なモノをキレイに収納することができます。リビングにあるので、使いたいときにすぐに出し入れすることもできますし、急な来客時に素早く片付けることができるのも大きなメリットですね。

廊下や階段廻りにも壁面収納 

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出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

    http://raulinosilva.blogspot.com/ 

部屋の外、例えば廊下や階段廻り取った場所でも壁面収納は活躍することができます。階段沿いの壁がこちらのように棚になっていると面白いですね。収納や飾りを眺めながら階段を上り下りしたり、ちょっとした椅子やソファを廊下においてあげれば、棚から本を手に取って読書することができる場所に変わります。単なる通過動線がより豊かなアクティビティを生み出す魅力的な空間に変わっていきそうです。 

まとめ 

いかがだったでしょうか。今回は壁面収納のメリット・デメリットと、デザインや使い方のアイデアをご紹介させていただきました。圧迫感や使い勝手などの注意点はいくつかあるものの、収納量の確保やデザイン的な演出など、魅力も多い壁面収納。生活空間の質を向上させる上で、ポテンシャルの高い手法であると思いますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

また、これから家づくりを始められる方には下記のような記事もお勧めです。家づくりの成功には事前の下準備が必須です。 

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オーバーハングの家づくり。魅力と注意点をご説明します。

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出典:「b.e architecture」HPより

https://www.bearchitecture.com/

オーバーハングという手法をご存じでしょうか。建物の外観デザインを特徴的にしたり、オーバーハング下部を駐車場スペースとして利用したり、意匠的にも機能的にも検討の余地のある手法です。

今回は家づくりにおけるオーバーハングについて、魅力的なデザイン事例とともに解説していきたいと思います。 

オーバーハングとは 

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出典:「b.e architecture」HPより

https://www.bearchitecture.com/

オーバーハングとは1階の外壁に対して2階及びそれ以上のフロアの外壁が外側にせり出しているような形状のことを指します。「キャンティレバー」「キャンティ」「キャンチ」などと呼ばれることもあります。

オーバーハングのデザイン的なメリット 

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出典:「OON next office of architecture」HPより

https://www.oonarchitecture.com/ 

オーバーハングの形状はファサードに独特の表情を与えることができるのでデザイン的にも人気が高いです。外壁が外側に張り出した形状となることでファサードに緊張感が生まれ、特徴的な外観となります。張り出した外壁部分の材料を切り替えたりしてファサードのアクセントにするという手法もよく用いられます。 

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出典:「ZUN ARCHITECTURE&DESIGN」HPより 

https://zun-archi.ru/ 

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出典:「Sturgess Architecture」HPより 

http://www.sturgessarchitecture.com/

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出典:「Sturgess Architecture」HPより 

http://www.sturgessarchitecture.com/ 

例えばオーバーハング部分の外装テクスチャを切り替えることによって、上階のボリュームがより強調されて、浮かび上がったような表現でファサードを構成することができます。黒やダークグレーの重たそうな塊を浮かび上がらせたような表現はおもしろい効果が生み出されています。木調や鉄板など、様々な素材とオーバーハングを組み合わせることで独特のデザインが可能となります。

オーバーハングの機能的なメリット

デザインだけではなく、オーバーハングの形状には様々な機能的なメリットがあります。多様な空間の使い方が、よりオーバーハングの家の魅力を引き立てることになります。

オーバーハングは雨よけになる 

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出典:「TAO-arquitectura」HPより

http://tao-arquitectura.com/

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出典:「GRAUX&BAEYENS architecten」HPより

https://www.graux-baeyens.be/

上部にオーバーハングがあることによって雨よけスペースが生まれます。玄関廻りにオーバーハングがあれば庇として機能してくれるので、雨の時でも傘をさしたりたたんだりするスペースが確保できて安心ですね。

オーバーハングの下部は駐車場や庭にも 

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出典:「RUBEN MUEDRA ESTUDIO DE ARQUITECTURA」HPより 

https://www.rubenmuedra.com/

オーバーハング下部は庭やテラス、駐車場スペースにも活用することができます。特に、都心の狭小敷地のような場合で、駐車スペースを確保しながら2階の部屋の広さも確保したいという方には有効です。

その他にも、子供の遊び場、DIYのためのスペースとして活用することができますし、椅子とテーブルを置くだけでも、魅力的な屋外スペースを創出しやすいです。

オーバーハングの注意点は? 

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魅力的なポイントが多いオーバーハングですが、注意点もいくつかあるので把握しておきましょう。やはり、構造的には無理をした形状になってしまうので、より大きな部材が必要になってしまったり、頑丈な基礎が必要になってしまう場合もあります。また、住宅会社によってはオーバーハングの実績があまり無かったり、対応ができないという場合もあるので注意が必要です。

そしてデザイン的な魅力については、緊張感のあるファサードを通り越して圧迫感が生じてしまう可能性もあります。不安な印象を与えてしまうようなファサードになってしまい、あとで後悔することの無いように慎重にデザインを検討するようにしましょう。事前にパースや3Dで外観を確認できればより安心ですね。

オーバーハングにすると建築費用はどうなる? 

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よくオーバーハングにすると建築費用が下がりやすいと言われます。1階部分の面積が減少するのでそれに伴って基礎の範囲も小さくなり、その分費用が少なくなるという理屈ですね。もちろん下がることもありますが、オーバーハングを大きく張り出しすぎると、結局その部分を支えるために基礎が大きくなってしまうこともあります。基礎だけではなく、梁についても影響が生じることが多いです。張り出すことによって構造的には無理をする形になるので、梁のサイズアップも必要になります。

したがって、オーバーハングにすることによって建築費用が下がるか上がるかについてはケースバイケースというのが正直なところです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はオーバーハングについてご紹介させていただきました。特徴的なファサードを生み出したり、魅力的な空間を生み出すうえで効果的な手法ですので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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玄関収納の種類と選び方

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出典:「LIXIL」HPより

https://www.lixil.co.jp/ 

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

玄関は家の入口、家の顔としての役割があるとともに、収納力も求められる空間です。すっきりした玄関を生み出しながら必要となる収納力も確保するために、適切な玄関収納キャビネットを選択することは重要です。

そこで今回は玄関収納の選び方をご紹介したいと思います。

玄関収納にどれぐらい靴が入るか

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まずはどれぐらいの量の靴を収納する必要があるのかを把握し、玄関収納キャビネットにどれぐらいの収納力があるのかを確認することから始めましょう。 

また、玄関収納キャビネットだけでは収納力が不足しそうな場合はシューズクローク(シューズインクローゼット)の計画も検討してみましょう↓↓

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玄関収納キャビネットの形

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玄関収納キャビネットには様々な形状のものがあります。キャビネットの幅サイズは40cm程度の単位で選ぶことができるのが一般的です。80cm幅なら扉2枚、120cm幅なら扉3枚、160cmなら扉4枚といった感じです。

例えば標準的な幅寸法である160cmの場合で考えてみましょう。

トール型

 床から天井まですべて収納になっているタイプです。数ある種類のキャビネット形状の中で最も収納力があります。注意点としては、空間に圧迫感が生じやすいということです。十分な広さが確保できていない場合、玄関空間がより窮屈に感じてしまったりする場合があるので注意が必要です。

カウンター型

トール型に対して、上部の収納が無くなるので空間に開放感が生じやすいです。床面から浮かんでいるタイプにすればより軽やかで印象的なデザインとなります。一方で収納力は半減してしまうので、他の場所で収納力を補ってあげる配慮が必要になります。必要に応じてエントランスクロークを計画するなどして対応しましょう。

また、カウンター部分に飾りを置いたりして演出したい場合には効果的です。置き型の照明やデジタルフォトフレームなど、電気を必要とする飾りを置きたい場合などは、カウンター上のコンセントも忘れず設置しましょう。

トール型とは違って、カウンター上に壁面が確保することができるので、アクセントクロスやタイルを貼ってデザインすることもできます。また、玄関空間は窓が確保できなくて薄暗い空間になりがちですが、このようなカウンター上部に窓を確保してあげることによって、光を導くことも可能になります。 

二の字型

カウンターと上部吊戸棚で構成されるのが二の字型です。カウンター型の良さを生かしつつ、収納力も備えたタイプです。一定の収納力を確保しながら、カウンター部分の演出を楽しみたい場合に有効な形です。玄関には上がり框という段差があったり、靴の脱ぎ履ぎがあるので、このようなカウンターの形状があれば少しよりかかったり、手を添えることができたりと安心感が生まれます。

コの字型、L字型

上記の二の字型は、トール部分がないので扉裏に姿見ミラーを設置したり、コート掛けを内部に設けることができないのが弱点です。靴だけを収納しておくだけであれば支障はありませんが、トール型とカウンター型のそれぞれの良さを共存させたい場合はコの字型やL字型がおすすめです。

靴以外にも玄関廻りには置きたいものがあるはず

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玄関廻りには靴以外にも置いておきたいものが他にもあるはずです。来客のときにさっと出したいスリッパは出しやすいところに置いておきたいですよね。間取り上、玄関収納キャビネットの側面が利用できそうであれば、サイド収納を設けるのも便利です。

サイドの扉を開くとスリッパだけではなく、小物類を収納することができるようになっていることもあります。印鑑、ペン、懐中電灯などを玄関先で収納しておくことができれば便利ですね。ただし、サイド収納を設けると靴のスペースは若干減ってしまうので注意しておきましょう。

玄関収納のトール部分では内部の割り付けを変更するとコート掛けにすることができる場合もあります。冬場に玄関先にコートをしまっておける場所が必要な方にとっては便利ですね。また、トール部分の扉の裏側にはミラーを取り付けられるかも確認しておきましょう。お出かけのときに玄関先で姿見チェックが習慣化されている方は要確認です。

玄関先で見落としがちなのが傘を置くスペース。玄関収納の配置によっては傘立てスペースが確保できないこともあるので注意しましょう。できれば玄関扉と玄関収納は少し配置することができれば、傘立てを置くことができ、収納扉も開けやすいです。 

玄関収納の取っ手

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細かい部分ですが玄関収納の取っ手についても考えてみましょう。ハンドルを付けるか、プッシュオープンにするかで選ぶことが多いと思います。ハンドルをつければしっかりと掴んで扉を開けやすく、年配の方に好まれる印象です。プッシュオープンの場合は、ハンドルが無くなるのですっきりした見た目のデザインになりますが、経年でスプリングが緩んでしまって開閉に少し違和感を感じるようになってしまう場合があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は玄関収納キャビネットの選び方についてご紹介させていただきました。いろいろな形の種類があるので、それぞれの特徴を理解した上でより適切なタイプの玄関収納を選びましょう。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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浴槽の向きによってお風呂の使い勝手が変わる?

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。 

今回は、お風呂のレイアウトで気にしておきたい、見落としがちなポイントについて考えていきたいと思います。日常生活におけるお風呂の使い勝手などが気になる方や、入浴へのこだわりが強い方はぜひご一読いただければうれしいです。

お風呂の向き

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例えば間取りにおいて、浴室と洗面脱衣室の配置が図Aのように決まったとします。この場合、さらに浴室の中のレイアウトとしては図Bのようなパターンも考えられると思います。浴室に入るときの入口扉位置はどちらも同じですが、よく見比べると浴槽の向きが異なるのがお分かりいただけると思います。

Aの場合は入って正面に浴槽、Bの場合は入って正面に洗い場というレイアウトになります。

もしかすると、「何か違いがあるの?」「どっちもそんなに使い勝手は変わらないのでは?」と思われるかもしれませんが、使い方によっては結構いろいろ変わってくるかもしれません。

AとB、それぞれにどのような違いが生じてくるのか、以下にまとめていきたいと思います。

利き手による違い

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最も最初に挙げられるのが利き手についてです。今一度、ご自身やご家族みなさんの利き手がどちらかを思い浮かべてみてください。そして浴室内での動作についても思い出してみてください。 

よく言われるのは、体や頭を洗った後、風呂桶で体を洗い流すときに利き手を使って浴槽のお湯をすくうことができたほうがいいという点です。ここでAとBのレイアウトを見比べてみましょう。

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シャワーに向かって座っているとすると、Aの場合は右手を使ってお湯をすくうのに対して、Bの場合は左手でお湯をすくって洗い流す形になりますね。この時の動作のしやすさに配慮される場合は、利き手を確認した上で浴槽の向きを決められてもいいと思います。

あるいは、風呂桶は基本的に使うことは無く、シャワーで流すスタイルであるという場合は浴槽が自分の体のどちら側にあっても支障はないかもしれません。むしろその場合は、浴室に入ってすぐに座ったときに利き手側にシャワーがあった方がいいのか、真正面にシャワーがあった方がいいのか、というあたりを気にした方がいいかもしれませんね。日ごろお風呂に入る際に、一度実際にイメージしてみるとわかりやすいかもしれませんね。

シャワーからの水 

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上記のような利き手にあまりこだわらない場合は、お掃除面を重視するという考え方もありえますね。特に浴室のドアの部分は、パネルの部分に比べるとやはり凹凸があるので、水が溜まりやすいです。

昔のお風呂に比べると最近のシステムバスは換気や乾燥の面で機能的に向上してきていますが、やはり凹凸部分はフラットな部分に比べて水垢やカビが発生しやすい部分になってきます。

このような汚れやすさという観点で弱点になりやすいドア部分に、シャワーの水がなるべくかからないようにしたいとおっしゃる方も結構いらっしゃいます。

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ここでもう一度AとBのレイアウトを見比べてみましょう。

Bのようなレイアウトの場合だと、どうしても積極的にドアにシャワーの水がかかりやすそうですね。また、何か外のものを取りたくて、シャワーを出しっぱなしの状態で扉を開けたときに水が外に飛び散りやすいというデメリットも考えられます。洗面室の床やバスマットも濡れてしまいそうですね。

体を流すときの利き手をさほど気にしないようであれば、お掃除面やシャワーの水の飛び散り方への配慮を優先するという考え方でもOKです。

浴槽の残り湯利用 

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お風呂の残り湯を何らかの形で利用される方も結構いらっしゃいます。浴槽に貯められ200リットルのお湯をそのまま毎日捨てるよりかは、何らかの形で再利用すれば結構な節水になるのは間違いありません。

衛生面を気にされる方も中にはいらっしゃるとは思いますが、残り湯の利用の仕方として真っ先に思いつくのは洗濯です。しっかりと体を洗って入浴する、次の日ではなくその日のうちに残り湯を使うようにする、などのケアで衛生面的に納得できれば、残り湯の洗濯利用は節水上かなり有効です。

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給水ホースを使って浴槽から洗濯機に残り湯を送る作業を考えると、浴槽と洗面台が近接したレイアウトが望ましいですね。Aのレイアウトの場合、浴槽と洗濯機を給水ホースでつなげる作業を行う際に、どうしても一度中に足を踏み入れる必要があります。もし浴室内の床が濡れている場合、靴下が濡れてしまうのが嫌がられるかもしれません。

また、洗濯以外にも植物への水やり、庭やバルコニーへの打ち水、洗車、等、様々な残り湯利用の選択肢が考えられます。いずれにせよ浴槽から水を汲むという作業が必要となるので、浴槽が入口に近いほうがやりやすいですね。

システムバスのアクセントウォール 

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これは完全に見た目とか、気分的なポイントです。上記で述べたような利き手とか、お掃除とか、残り湯利用とか、そういった使い勝手や機能面で特段こだわりがなく、見た目の意匠性を重視したい場合は、アクセントウォールの見え方に配慮するのも良さそうです。

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たいていシステムバスの場合は、シャワーが取りついている壁面が、残りの3面とは異なる色柄のアクセントウォールになるパターンが多いです。せっかくのアクセントウォールなので、浴室のドアを開けて入ってすぐ正面に見えると気分がいいですね。

浴室の窓 

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浴槽には追い炊き用の口や、排水口、排水溝のゴム蓋につながっているチェーンなどが付いています。浴槽の中に入って座った時に、背中やお尻にこれらが接触すると、痛かったり、違和感を感じてしまうので、必然的に浴槽内での体の向きは決まってきます。

この時の窓との位置関係については一応確認しておきたいですね。特に、坪庭などを設けていて、外の景色を眺めながらのバスコート的な入浴シーンを想定される場合は、自分の体と窓の位置関係をしっかり確認するようにしてください。

もし背中側に窓が来てしまうとゆっくりくつろぎながら外を眺めることができませんね。入浴した時にふと横を見ると窓の外を眺めることができるのが望ましいですね。

また、浴室の中で洗濯物を干したいという方も最近では結構増えてきています。その場合、浴室内でランドリーパイプを浴槽上部に設置できるようにすることになりますが、窓との位置関係によってはランドリーパイプの位置に影響が及ぶ場合もあるので注意するようにしましょう。

まとめ 

いかがだったでしょうか。お風呂のレイアウト、2パターンのどっちのレイアウトにするかだけでも結構いろいろと違いが生じてくるのがお分かりいただけたと思います。実際のところ、間取りが決まった時に浴室内のレイアウトをどちらにするのかまでは、選択することができる内容なのに、特に何も確認することもないままスルーされていくことが結構多いです。

家族のみなさんが毎日使う場所なので、ひとりひとり皆さんが意見を出し合いながら、話し合いながら、どちらのレイアウトにするのか、どんなお風呂にしていくか考えていきましょう。

その他、浴室を含め、サニタリー空間をより豊かにするアイデアについては下記の記事でもまとめていますので合わせてご参照いただけると幸いです↓↓  

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また、これから家づくりを始める方には下記のような記事がおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が欠かせません。満足のいく理想の家を手に入れるために備えましょう。 

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洗面室の間取りで注意するべきポイント総まとめ

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 出典:「Dan Brunn Architecture」HPより

     http://www.danbrunn.com/ 

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

間取りを考える上で、洗面室の計画がおろそかになっていませんでしょうか。洗面室では、服を脱いだり着替えたり、化粧・歯磨き・洗面・髭剃りといった様々な生活行為が想定されるプライバシー性の高い空間である上に、洗濯や掃除といった家事にも直結する場所でもあります。

一坪ぐらいの大きさの部屋に、とりあえず洗濯機と洗面化粧台がレイアウトされていればOKというだけでは、後々さまざまな後悔につながる可能性があります。洗面室がうまく計画されているかどうかによって、生活のしやすさが格段に変わってくるのです。

そこで今回は洗面室の間取りを計画する上で注意すべき点を総まとめして解説していきたいと思います。洗面室の間取りを計画する上で必要となるあらゆる知識を徹底的に解説していきたいと思います。

本記事の内容を網羅することによって、理想的な洗面室を確実に実現することができるようになりますのでぜひご一読ください。 

洗面室の間取りでまず考えること 

洗面室の間取りを考える上でまず初めに方針を立てておきたいのは、家のどこに洗面室をレイアウトしたいかについてです。特に洗面室を1階にしたいか2階にしたいかについて最初によく考えておきましょう。

例えば洗濯物をどこ庭に干したいのか、バルコニーに干したいのかによって洗濯機を置くべきフロアが自ずと決まってくると思います。あるいは、LDKに隣接した部分に洗面室を配置した方が、家事がしやすいというスタイルの方もいらっしゃると思います。

このように、水廻りをどのフロアに配置するべきかを検討する上では下記のような記事が参考になると思いますので、ぜひ合わせてお読みいただければ幸いです↓↓ 

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洗面室の設置フロアを検討すると同時に、洗面室と脱衣室を分けるかどうか、そしてそのどちらに洗濯機を置くのかについても考えておくようにしましょう。例えば脱衣室の中に洗濯機を置いてしまえば、洗面室は洗面化粧台だけが配置される形になるので、お客様に対して洗濯スペースを隠すことができるので気兼ねなく洗面スペースを使ってもらうことができますね。特に来客の多い場合は良く考えておきましょう。

さらには室内干しやアイロンといった家事スペースを確保するために少し大きめの空間を確保するか、あるいは家事に特化した個室をランドリースペース・ユーティリティースペースとして計画するかについても視野に入れて検討してみましょう。下記のような記事が参考になると思います。 

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洗面化粧台の仕様で確認しておくべきポイント  

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洗面化粧台の幅 

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  出典:「CHRISTOFFERSEN&WEILING ARCHITECTS」HPより

     https://christoffersenweiling.com/  

洗面室の中には通常、顔を洗ったり、歯磨きしたり、化粧をしたりするための洗面化粧台が配置されることになります。この洗面化粧台は色・形状・デザイン・機能など、様々な仕様を選択できると思います。どのような選択肢があるのかを知っているだけでも、使いやすく理想的な洗面室に大きく近づくことができます。逆に知らないと、選ぶことができた選択肢を後で悔やむことにもなりかねませんので、設計士にお任せにするのではなく、自らも積極的に仕様の選択を行うようにしましょう。

わかりやすいところから考えるとすればまずは洗面化粧台の幅について。賃貸のマンションなどでは幅75cm程度の場合が多いです。一方戸建住宅の場合は90cm幅のものが標準的である場合が多く、標準的な1坪サイズの洗面室に90cm幅の洗面化粧台と洗濯機を並べて配置することが多いです。

さらにここからグレードアップして120cm幅とか160cm幅の洗面化粧台を選択することができるというパターンが多いですが、その分面積も必要になってくるので、本当に必要な幅はどれぐらいなのか、今現在お使いの洗面化粧台の寸法も確認しながら検討するようにしましょう。

例えばツーボウルにして二人で並んで使いたかったり、座って化粧をすることも想定される場合は、ある程度の幅の洗面化粧台が必要になってくるでしょう。

洗面化粧台の掃除のしやすさ 

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出典:「simoncouchmanarchitects」HPより

    http://simoncouchman.com/

見た目のデザインも大切ですが、水が溜まりやすかったり、掃除がしにくい形状になっていないかについても配慮するようにしましょう。水が溜まりやすい、掃除がしにくい形状の場合は少し油断してしまうと水垢やカビが発生しやすくなる可能性もあるので注意しましょう。

例えば上記の写真のように、カウンター上部に洗面器が載せられているようなベッセルタイプのデザインはオシャレで人気です。しかし、拭き掃除がしにくいという点で敬遠されることも多いですね。

洗面化粧台の収納 

洗面化粧台にはオプション的に収納を追加することができる場合が多いです。幅的にスペースに余裕があるようであれば洗面化粧台の横に縦長の収納を付け足してあげることができます。もし幅に余裕が無いようであれば、洗面化粧台の上部に天袋収納を追加することによって収納力をアップさせることができます。しかしこの場合、天井に近い部分の収納になってしまうので、出し入れはしにくくなってきます。人によっては台に乗ってからでないとものを出し入れするのが難しいということもあるので、あまり出し入れが頻繁に必要なものを収納するには不向きであるという点に注意しましょう。

洗面化粧台下部の収納は引き出しタイプのものが便利ですね。手前のものをわざわざどける必要もなく、奥になおしたものを取り出しやすいという点が引き出しによる収納のメリットですね。しかし、バケツなどのようなある程度大きなサイズのものをしまっておきたいという方にとっては、引き出しよりも開き戸収納のほうが好まれることもあります。

最近では小物入れが非常に充実した洗面化粧台も人気になってきています。化粧品・メイク道具・シェーバー・コンタクトレンズ用品など、洗面室では様々な小物が登場するので、こういった機能は非常に重宝します。

しかしながら、その分このような細々とした収納スペースはホコリだまりにもなりやすく、掃除もしにくい部分になります。こまめな掃除が煩わしいという方にとっては敬遠されることもしばしばあります。

ミラーvsアクセントタイル 

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出典:「simoncouchmanarchitects」HPより

    http://simoncouchman.com/ 

低い部分にミラーが張られているデザインの洗面化粧台もあります。小さいお子様がいらっしゃるご家庭には人気だったりしますが、いずれお子様が大きくなったらほとんど必要が無くなり、あまり役に立たないので個人的にはそこまでお勧めしていません。

どうせならお気に入りの柄のアクセントタイルなんかを張ってみても楽しいのではと、個人的には感じています。

洗面室で使うタオルについて  

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タオルリングのことを考えよう

洗面室で使う必須アイテムと言えばタオルですね。手を洗った後に拭くためのタオルをかけるタオルリングについても見落としがちですが考えておきましょう。洗面化粧台横の壁にタオルリングが取り付けられれば特に問題ありませんが、間取り上少し離れた位置にタオルリングを設けた場合、手を洗った後に床にぼとぼとと水が落ちてしまうので注意しましょう。洗面室の床材は耐水性のある塩ビシートが張られることがほとんどですが、やはり経年で徐々に汚れはついていきますので、長くきれいに使うためには少しでも配慮したいところですね。

タオルリングの大きさについても少し気を遣ってみましょう。小ぶりなデザインのものほどシンプルでオシャレな印象ですが、タオルを折りたたんでかけることになります。厳密に言うと、おらずにかけたほうが手を拭いた後の水気が乾きやすいので少しでも衛生的ですが、そのためにはある程度幅のあるデザインのものを選択する必要があります。見た目的に野暮ったくなるので好みが分かれるかもしれませんね。

また、タオルリングの表面仕上げについても確認しておきましょう。ツルツルとした鏡面仕上げと、細い線が無数に入ったヘアライン仕上げから選ぶことが多いです。鏡面仕上げの場合は触った時に指紋が付きやすく、こまめに拭いてあげる必要があります。触った後の汚れを目立たせたくないからヘアライン仕上げを選ぶ方が多いですが、逆に意識的に拭き掃除ができるから敢えて鏡面仕上げを選ばれる方もいらっしゃいます。見た目の好みと掃除に対するスタンスで選んでもらう感じですね。

その他、バスタオルもかけたい場合はある程度長さのあるタオルレールの設置も忘れず検討するようにしましょう。バスタオルは使った後すぐに洗濯かごの中に入れてしまうというライフスタイルの場合は特に必要無いかと思います。 

タオルでホテルライクな雰囲気を演出 

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タオルを使って気軽にオシャレでホテルライクな演出ができます。タオルは隠して収納することが多いですが、敢えて見せるようにすることでホテルっぽく演出できます。来客のときなんかにちょっといいかっこができますね。例えば下記のような感じです。一気にオシャレな雰囲気になりますね。 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより 

    http://www.ralphgermann.ch/ 

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出典:「STUDIO ARTHUR CASAS」HPより

    https://www.arthurcasas.com/pt/ 

洗面室の窓 

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洗面室の窓についてもしっかり検討しておきましょう。そもそも、洗面室は窓が確保できる間取りになっているでしょうか。マンションでは、水回り空間に窓が無いことも多いですが、せっかく戸建住宅に住む以上、できれば窓のある爽やかで快適な洗面室にしたいものです。近年の住宅は法的に24時間換気の設置が義務付けられているので、常時家の中の空気はゆっくりと換気されている状態ではありますが、やはり直接窓を開けて風通しを確保できる方が理想的です。経年で壁紙が傷んでくるのも極力抑制することもできます。

窓の種類もいろいろとあるので、それぞれ開閉方式も異なってきます。例えば間取り上、洗濯機の奥に窓がくる場合などは手が届くか、窓の開け閉めはしやすいかなども要確認です。窓の種類や開閉方式については下記の記事において詳しくまとめておりますので合わせて参考にしてみてください↓↓ 

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また、洗面室の窓は防犯上弱点になりやすいことも多いです。こういった水廻りの部屋は敷地の奥の方に配置されることが多く、道路側から目立たない場所になりやすいです。さらに換気のために開けっ放しにされることも多く、侵入者にとっては狙いやすい窓と言えます。必要に応じて面格子などの防犯対策も検討するようにしましょう。面格子については下記の記事で詳しくご紹介しております↓↓ 

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洗面室の床  

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 出典:「CHRISTOFFERSEN&WEILING ARCHITECTS」HPより

     https://christoffersenweiling.com/ 

洗面室の床は何色にしますか?基本的に耐水性のある塩ビ製のもので床を仕上げることが多いですが、最近では本物の木や石と見間違うほどリアルに質感が再現されている材料もあるので、いろいろと柄を迷いながら選んでみるのも楽しいですね。他の部屋のフローリングに合わせて木調の塩ビシートにしてもいいですし、がらっと雰囲気を変えて明るい白系の石調の柄で爽やかさ、清潔感を演出してみるのもいいですね。

注意点としては白っぽい明るい色は髪の毛が落ちているのが目立ちやすいです。濃い色は高級感はありますが、ホコリ汚れが目立ちやすいです。いずれもこまめに掃除ができれば問題ないですが、中間ぐらいの色調が一番汚れは目立ちにくいかと思います。

また、洗面室の床には床下点検口があることが多いです。水廻りの床下には給排水のための配管が集中するため、メンテナンスのための点検口が必要になるためです。点検クレームが床色になじんでいるかという意匠的な配慮が欲しいところです。またこのフレームよって床面に凹凸が生じるので、洗面室にお手持ちで収納家具なんかを置く場合、位置によっては置きにくくなったりします。浴室入口に珪藻土マットを置きたい場合は、点検港のフレームの上に載せると割れてしまうので、配置に注意しておきましょう。

少し話はそれますが、浴室の入口と言えば、システムバスの扉の仕様を何にするかについても検討しておきましょう。折れ戸が標準仕様で、必要に応じてドアや引き戸に変更できる場合が多いですね。やはり開け閉めのしやすさ的には引き戸が多くの方に好まれる傾向がありますが、引き戸にするとどうしてもレールが出てきます。このレールがホコリだまりになって嫌がられることもよくあります。

そうなると折れ戸に比べて少しでも開けやすいドアを選ぶ場合もありますが、浴室内で万が一人が倒れた場合のことを考えると少し難ありといった感じです。ドアは浴室内に向かって開ける形になるので、倒れている要救助者と扉が干渉してしまう可能性があるのが注意点です。 

洗面室に置く洗濯機について

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洗面室に置く洗濯機のことについても考えましょう。まずは想定する洗濯機のサイズです。大きな洗濯機の場合は搬入上支障がないか要確認です。洗面室入口扉幅だけではなく、そこに至るまでの廊下が通ることができるか。特に2階の場合は階段部分がネックになることも多いので十分注意が必要です。事前に引っ越し業者さんにも確認してもらっておくのが一番安心です。

また、洗濯機は昔からある縦型のタイプなのか、最近ではかなり普及が進んできているドラム式洗濯機なのか。もし縦型であれば、洗濯機上部に収納が設けにくいという点も留意点ですね。洗濯機上部に乾燥機がある場合は窓の配置も注意しておきましょう。

洗濯機下部に設置する洗濯パンのことも確認しておきましょう。マンション暮らしが長い方にとっては洗濯機パンがあって当たり前かもしれませんが、戸建住宅の場合は特に要望しなければ洗濯パンはついてこないこともあります。洗濯機が2階設置の場合は洗濯機パンが付くけど、1階の場合はつかないということもあります。面が一の漏水に配慮して洗濯機パンを設けておきたいという場合は要望するようにしましょう。

洗濯にお湯を使用する方は、洗濯機用の接続水栓をお湯が利用できる仕様にしておくようにしましょう。当然お湯が使えるものと思っていたけどいざ住み始めて洗濯した時に水しか使えないということに初めて気づいたということが無いようにしっかり確認しておきましょう。また、お風呂の残り湯を使用される場合は洗濯機の配置を浴室よりにしておくとともに、浴室内の浴槽レイアウトにも注意しましょう。下記の記事を合わせて確認ください↓↓ 

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あとは、洗濯機のそばにちょっとした洗剤置き場があれば便利ですね。洗濯のたびに洗剤が少し離れたところにあると手間に感じてしまいますよね。  

まとめ 

いかがだったでしょうか。今回は洗面室の間取りを検討する上で、必要となる知識や注意点を総まとめさせていただきました。本記事の内容をしっかり確認することによって、理想的な洗面室を実現してくださいね。

その他、魅力的な洗面室のデザインについては下記のような記事も楽しくご覧いただけると思います↓↓ 

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これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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間取り図の略語を徹底解説!知っておきたい50語を網羅

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

間取り図を眺めていると様々なアルファベットの略語を見かけることが多いと思います。「LDK」とか「WIC」ぐらいであればある程度分かるという方も多いとは思いますが、中にはなかなかわかりにくい略語・用語が書かれていることもあると思います。間取り図面は本当に様々な情報が記載されているので少しでも表現をコンパクトにするためにこのような略語で記載するようになっています。

しかし、ただでさえ間取り図面を見るのに慣れていないのに、意味の分からない用語に直面するといちいち調べたり、聞いたりとかで面倒ですよね。そこでこの記事では、よく間取り図面で見かける略語を網羅して、辞書のように一覧にしてみました。この記事に記載されている略語を抑えておけば、スムーズに間取り図面を読み取れるようになると思います。略語の意味と合わせて、着目・注意すべき点なども記載してみたのでぜひ参考にしてみてください。

AC

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Air Conditioner(エアコン)」です。間取り図でACの文字を見かけたらこの位置にエアコンが設置されると認識できればOKです。合わせて室外機がどの位置に置かれるかについてもチェックしておきましょう。 

BAL 

「Balcony(バルコニー)」です。バルコニーについては下記の記事を合わせて参照ください↓↓ 

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BM

「Bench Mark(ベンチマーク)」です。現況測量図や配置図で見かけると思います。高さの基準を表すもので、道路上のマンホール蓋の中心を指していることが多いです。このベンチマークを基準、つまり「±0」として各地点がどれだけの高さなのかを、現況測量図や配置図では数値で表現されています。例えば敷地内のある地点に「+100」と記載されていると、ベンチマークに対して100mm高いということを意味します。

敷地内あるいは敷地周辺の地盤がどのような高さになっているのかを把握する上で重要な情報ですね。なお、高低差のある土地に関しては下記の記事も合わせて参考にしてみてください↓↓ 

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BR 

「Bed Room(ベッドルーム、寝室)」です。寝室の間取りや注意点、デザイン事例については下記のような記事が参考になります↓↓ 

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CH 

「Ceiling Height(シーリングハイ、天井高さ)」で、その部屋の天井高さを表しています。例えばCH2400だと、その部屋の天井高さは2.4mであることを意味します。部屋全体が均一な天井高さであればわかりやすいですが、折り上げ天井、下がり天井、勾配天井などがある場合は注意しましょう。 

CL 

「Closet(クローゼット)」です。棚板とハンガーパイプが付いたユニット型の収納であることが多いですが、収納の中がどのような仕様になっているかなども合わせて確認するようにしましょう。 

DC

「Dresser Corner(ドレッサーコーナー)」です。 

DEN

建築基準法上、居室として扱うための基準(採光、換気)を満たすことができていない部屋のことを表します。一般的に居室(リビングや寝室のように人が継続的に過ごすような部屋)については、居住性を確保するために一定以上の窓を確保して採光・換気を満足することが求められます。DENと表記されている部屋はこれらの基準を確保することができていません。つまりは納戸と同じような扱いです。サービスルームなどと表現されていることもあります。

居室の基準を満足していないからといって違法というわけではありません。法的に要求されている、居室としての最低限度の居住性が確保されていないという点を理解した上で、住む人がどのようにその部屋を使うかは自由です。 

DS

「Duct Space(ダクトスペース)」のことで、空調のための配管が通っています。実はじゅうたく建築の場合はあまり見かけることは無いのですが、全館空調を採用している場合などではダクトスペースが必要になってきます。全館空調に関しては下記の記事にて詳しくまとめています↓↓ 

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また、DSは「Dead Space」を意味する場合もあります。用途的に死んでしまっている場所、つまり配管すら通っていなくてムダになっているスペースです。スペース的にももったいない状態なので、無くせないか、あるいは収納にできないかなど検討してみましょう。 

EC

「Enterence Cloak(エントランスクローク)」です。中に人が入ることができるような、ある程度のスペースが確保されている玄関廻りの収納空間のことです。シューズインクローゼットとほぼ同じようなイメージです。 

ENT

「Enterence(エントランス、玄関)」です。

EV

「Elevator(エレベーター)」です。内部の寸法や定員なども確認するようにしましょう。

FA

「Family Closer(ファミリークローゼット)」です。一般的なウォークインクローゼットに対して、家族全員共有の収納空間として利用します。衣類の収納を1か所に集約できることによって、家事負担を低減することができるというメリットがあります。 

FIX

窓に関して「FIX」と表記されている場合は嵌め殺し窓、つまり開閉できない窓であることを意味します。 

FL

床レベルを表します。1FLであれば1階の床、2FLであれば2階の床です。 

GL 

建物周りの地盤の高さを表します。

HALL 

「HALL(ホール)」です。玄関を入ってすぐの空間や廊下をまとめてホールという室名で表現することが多いです。 

間取り図面の中で「6.0J」とか「4.5J」などという表現がされていることがあります。これは「6.0畳」とか「4.5畳」みたいな感じで、お部屋の広さを畳数で表しています。一般的に1畳の広さは㎡に換算すると1.62㎡になります。 

LDK 

Lが「Living(リビング)」、Dが「Dining(ダイニング)」、Kが「Kitchen(キッチン)」を表しており、これらが一体となってLDKです。間取り図の中では「LDK(16畳)」みたいな感じで、単純に全体の広さだけを表記していることが多いですが、必ずLとDとKのそれぞれがおおよそ何畳なのかを確認するようにしましょう。家具のレイアウトも合わせて要確認です。 

MB 

メーターボックスのことで、電気・水道・ガスの検針のためのメーター類を一か所にまとめたスペースのことですが、基本的にマンションの間取り登場します。 

MBR 

「Master Bed Room(マスターベッドルーム、主寝室)」です。夫婦の寝室ですが、最近では夫婦別寝室という選択肢もたまに見かけます↓↓ 

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納戸のことを表しており、ある程度まとまった収納として利用することができる空間を意味します。納戸については下記の記事も参考になります↓↓www.my-home-dream.com

P

 

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「Pantry(パントリー)」の略です。キッチン周りの収納スペースのことで主に食品庫として利用することができます。可動棚が何段かあれば便利ですし、冷蔵庫もパントリー内においてしまうこともあります。パントリーがあることによるメリットは下記の記事を参考にしてみてください↓↓ 

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PH 

ペントハウスのことです。 

PS 

「Pipe Space(パイプスペース)」です。2階にトイレなどの水回り設備がある場合、そのための給水・排水の配管を通すためのPSが必要になります。トイレだけであればPSの大きさは最小限で済みますが、お風呂やキッチンなども2階にある場合はPSのサイズが大きくなったり、複数箇所に必要になったりすることもあります。できればPSの大きさは必要最小限に計画したいですね。 

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「Refrigrrator」で冷蔵庫置場を表します。冷蔵庫を置くためのスペースなので、幅や奥行きの有効寸法は要確認です。その他にも、搬入動線の計画として無理はないか、冷蔵庫の扉の開く方向に不便はないか、等についても十分に確認しましょう。 

RBL

 「Roof Balcony(ルーフバルコニー)」です。外壁から跳ねだしたバルコニーとは異なり、部屋の上部屋根部分をバルコニーとして利用する形式です。 

RF 

「Roof Floor」は屋根裏部屋やロフトを表します。 

SB 

「Shoes Box(シューズボックス)」のことで、下駄箱・下足箱を意味します。玄関廻りのスペースに余裕がある場合は、シューズインクローゼットも計画できれば便利ですね。 

SIC/SC/SCL 

「Shoes in Closet」でシューズインクローゼットを表します。玄関廻りに用意される収納のことです。人が中に入ることができるぐらいの収納空間を指すことが多いので、それなりのスペースがあります。靴に限らず比較的大きなレジャー用品、スポーツ用品を収納する空間としても便利です。「SC」とか「SCL」などと表記されていることも多いです。玄関廻りの収納計画については下記の記事が参考になります↓↓ 

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SK 

スロップシンクのことです。 

SR/S 

「Service Room(サービスルーム)」の略で、単に「S」と表記されていることもあります。直訳すると「準備室」のような意味ですが、実際には前述の「DEN」と同じような部屋を表します。詳しくは「DEN」を参照ください。 

Sto 

「Storage」で収納のための部屋を表します。納戸のようなイメージですね。 

TR/TS 

「Trunk Room (トランクルーム)」のことです。どちらかというとマンションの間取り図面の方でよく見かける表現ですね。「Trunk Space(トランクスペース)」と表記されていることもあります。 

UB 

ユニットバスのことです。一般的に、数字4桁で浴室内部の広さが表記されることが多いです。例えば「1616」だと、浴室内部の有効スペースが1.6m×1.6mであることを表します。戸建て住宅の場合だと1坪サイズ、つまりは「1616」サイズが標準的で最もポピュラーなサイズです。お風呂のサイズやレイアウトについては下記のような記事が参考になります↓↓ 

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UT 

「Utility(ユーティリティ)」の略です。家事のための部屋になります。ランドリースペースなどとも呼ばれることもあり、下記のような記事が参考になります↓↓

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VB 

「View Bath(ビューバス)」です。大きな窓がついていて、景色を眺めることができるような浴室のことを特にビューバスとして表記することがあります。お風呂からの景色を楽しみたい方は下記の記事がおすすめです↓↓ 

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VOID 

吹抜けを表します。吹抜けについては下記の記事で詳しくまとめていますので合わせて参考にしてみてください↓↓ 

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W

洗濯機置場を表します。冷蔵庫と同様に幅や奥行きなどの有効スペースを確認するようにしましょう。洗濯にお湯を使いたい方は洗濯機用水栓の仕様にも要注意です。お湯が出る水栓にするように要望しましょう。 

WC/T 

「Water Closet(ウォータークローゼット)」でトイレのことです。あまり見かけませんが、ごく稀に「T(Toilet)」と表記されていることもあります。トイレに関しては下記のような記事も参考にしていただければと思います↓↓www.my-home-dream.com 

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WD 

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「Wood Deck(ウッドデッキ)」です。 

WIC/WCL/WTC

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「Walk in Closet(ウォークインクローゼット)」です。通常のクローゼットとは異なり、中に人が出入りすることができるような衣類の収納空間ですね。WCLと表記されていることもあります。出入口が2か所あって通り抜けることができるような場合は特にウォークスルークローゼットと呼ばれ、「WTC」と書かれていることもあります。

ウォークインクローゼットについては下記の記事にて詳しくまとめています↓↓

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まとめ

いかがだったでしょうか。今回は間取り図でよく見かける用語を一覧にしてみました。おそらくこのページに記載した略語を押さえておけば大丈夫です。少しでも間取り図をスムーズに読み取るための助けになれば幸いです。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もお勧めです。合わせてご参照いただけると幸いです↓↓ 

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ニッチのメリット・デメリットを4つずつご紹介&デザイン事例5選

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こんばんは。家の設計をしております建築士の「いえもん」です。

みなさんは「ニッチ」についてご存じでしょうか。ニッチとは、壁の一部分を凹ませてモノを置いたり飾ったりすることができるデザイン手法です。見た目がオシャレになることから人気も高く、採用される方も非常に多いです。壁にニッチを設けることによってメリットもあれば、注意点もありますし、効果的な取り入れ方のコツやポイントもいろいろとあります。

今回はそんな「ニッチ」に関して、メリットとデメリットをご説明させていただき、どのようなデザイン事例があるのかについても合わせてご紹介させていただきたいと思います。 

●ニッチに興味があり、ぜひ取り入れてみたい
●メリットやデメリット、ニッチににする上での注意点を知りたい
●効果的なニッチのデザイン事例を見たい

上記のような方はぜひご覧いただけるとうれしいです。

ニッチのメリットとは

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壁にニッチを設けることによって得られるメリットは以下のような感じです。

●空間を広く、オシャレに見せることができる。
●ものを置いたり、飾ったりすることができる。
●リモコンなどの設備類を集約することができる。
●携帯充電スペース、マガジンラックなどのような使い方も可能。

基本的にもともと壁であった部分をくりぬいてニッチを作るので、空間が狭くならないというメリットが挙げられます。壁から棚板などが出っ張ってこないので、見た目がすっきりしますし、物理的に部屋が狭くなることもありません。

ニッチがあるだけでも何となく空間がオシャレに見えますし、オシャレな小物を飾ったり、観葉植物を置いてみたり、間接照明やアクセントクロスを合わせて演出してみたりすることもできます。

リモコン類等の設備関連の機能をニッチの中に集約することもできます。例えばスイッチ、コンセント、給湯器用リモコン、床暖房コントローラー、電話やインターホンの子機など。

このようなリモコン類は小さいですが、なんだかんだ壁から2~3cmほど出っ張ってきます。前を通るときにちょっと当たったり、荷物を持って通るときにちょっと邪魔に感じたりすることもあります。また、家具や冷蔵庫等の搬出入の時などに当たってしまうということもあるので、可能であればニッチにして壁の中にすっきりと納めることができれば安心ですね。 

マガジンラックとしてオシャレに利用することができれば素敵です。オシャレな雑誌を定期購読しているような場合はカッコよく見えそうですが、もしそうでなければ、雑多な日用品が詰め込まれるような使われ方になってしまいそうなので注意が必要です。かえって生活感が漂ってしまうかもしれません。

ニッチのデメリットとはf:id:Frappuccino:20191107121819j:plain

次にニッチを設けることによるデメリット・注意点についてですが、下記のような感じです。

●多少費用がかかる。
●ニッチを設けることができる場所は制約がある。
●奥行きはあまり確保できない。
●音漏れ、ホコリだまり、等

やはりニッチにすることによって壁をへこませる手間はかかってきますので多少費用は発生します。と言っても数千円程度であることが多く、1万円もすることはあまりないとは思います。ただし、アクセントクロスや特殊なカウンター材を使ってみたり、ニッチの形状を特殊な形にしていくと、もちろん値段はもっと上がってきます。

また、ニッチを設けることができる場所はいろいろと制約があります。外壁沿いの部分は原則としてニッチを設けることはできません。外壁沿いの壁には基本的に壁下地部分に断熱材が仕込まれているので、ニッチを設けてしまうと断熱材が欠損してしまい建物の断熱性能に影響を与えてしまうのです。

なので、もし外壁沿いの部分にニッチを設けようと思うと、壁全体を余分に分厚くして(ふかして)くりぬくというやり方になってしまいます。もちろんその分部屋の有効面積は減ってしまいますし、余分に壁を分厚くするための材要否や手間代で費用は発生してきてしまいます。その他にも薄壁部分や構造筋交い部分にも、基本的にニッチは設けることができません。

そして、ニッチは基本的に壁厚の中で作ることになるので、それほど大きな奥行きを確保することはできないということには注意しましょう。せいぜい8~10cmぐらいの奥行き寸法です。なのでしっかりとした収納スペースとして利用するのは無理があります。大きなものを飾りたい、本を置けるぐらいのニッチにしたいとなると、その分壁厚も大きくなってくるので、部屋が狭くなる、施工手間の費用が発生するという点を理解しておきましょう。

その他にも、ニッチ部分は壁が薄くなるので音漏れの弱点になりやすい、ホコリだまりにはなるので掃除場所は増えるといった点にも注意しましょう。 

ニッチを活用したデザイン事例

 

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/ 

ナチュラルテイストの木調で作られた横長のニッチが照明で照らされていて、空間のアクセントになっています。多くのものを飾り過ぎず、控えめな展示が効果的です。

 

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出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

      http://raulinosilva.blogspot.com/ 

寝室廻りにニッチを設けるのも人気があります。ムーディな照明、お香などのような寝室廻りのリラクゼーショングッズをさりげなく飾ったりできそうです。寝る前のスマートホンの充電場所にも利用しやすくて便利です。

 

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出典:「simoncouchmanarchitects」HPより

    http://simoncouchman.com/ 

縦長のプロポーションのニッチで上からしっかりとオブジェを照らしています。白を基調としたシンプルな壁に設けられたニッチはまるでギャラリーであるかのような雰囲気を醸し出しています。玄関や廊下、リビングの片隅にこのような場所1か所あるだけでも空間がぐっと引き締まります。季節によって飾りを変えてみるのも楽しそうです。

 

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出典:「HAVKIN architects」HPより 

    https://www.havkinh.com/ 

サニタリー空間でもニッチは活躍します。小物を何個かさりげなく飾ってあげるだけでもオシャレなホテルライクな雰囲気に演出することができます。

 

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出典:「studiofour」HPより 

    http://www.studiofour.net.au/ 

大きめのしっかりとしたニッチがそのままバーカウンターになっている事例です。ダークグレーを基調としたカウンターがクールでオシャレな場所を創出しています。 

まとめ

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いかがだったでしょうか。今回はニッチを設けることによるメリット・デメリットや注意点、デザイン事例などをご紹介させていただきました。デザイン的にも魅力的なニッチですが、メリットをうまく生かすことができそうであればぜひ取り入れてオシャレな空間を手に入れたいですね。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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ギャラリーのようにオシャレな空間のある家づくりのデザイン事例10選

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回はギャラリーのようなおしゃれな空間のある住宅の事例をご紹介していきたいと思います。オブジェやアート作品が引き立って見えるスタイリッシュな空間での暮らしに憧れているという方は必見です。ぜひ参考にしてみてください。

ギャラリーのような玄関空間でお出迎え  

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出典:「GRAUX&BAEYENS architecten」HPより

    https://www.graux-baeyens.be/

ゲストを迎える玄関空間がギャラリーのような場所だとオシャレですよね。壁と天井を白くして飾られた絵画が引き立って見えるようにすると比較的簡単にギャラリーのような空間を演出することができます。壁や天井の仕上げ材には壁紙クロスを張るよりかは、塗装で白く塗った方がギャラリーらしさが増してきます。床材についてもは通常のフローリング材ではなく、グレー系のタイルや塗床にするとかなり雰囲気が変わってきます。 

見落としがちなポイントですが、スイッチやコンセントなどといった設備類も一切見えてこないという点も配慮が行き届いています。飾った絵画をどのように見せたいかをじっくり考えながら検討しておきたいですね。

白くて自然光に満ちたギャラリーのような空間

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出典:「Mittelman Amsellem Architects」HPより

    https://www.maarch.com.au/

こちらも白くて明るいギャラリーのような雰囲気が魅力的な空間です。床材は木目の模様が残る程度に白い塗装をかけたフローリング材が爽やかです。ガラスの透明感、トップライトから降り注ぐ明るい自然光がギャラリーらしく空間を演出しています。あとは壁にアート作品を飾るだけです。 

廊下やホールの空間もギャラリーのように

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/

 

廊下やホールにもギャラリーのようなオシャレな雰囲気があるとおもしろいですね。白い壁をダウンライトで照らすだけでもオシャレで上品な演出ができますし、飾った作品を照らして空間にアクセントを与えることができます。 

ギャラリーのような素材感を取り入れる

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出典:「ZUN ARCHITECTURE&DESIGN」HPより

    https://zun-archi.ru/  

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 出典:「ZUN ARCHITECTURE&DESIGN」HPより

    https://zun-archi.ru/ 

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 出典:「ZUN ARCHITECTURE&DESIGN」HPより

    https://zun-archi.ru/  

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出典:「MIA DESIGN STUDIO」HPより

    http://miadesignstudio.com/ 

ただ白い空間を作るだけではなく、少し変わった素材を空間に取り入れるという手法も効果的です。例えばコンクリートの質感はギャラリー空間ではよく見かけますよね。打ちっぱなしでツヤ感のある質感は特に絵画やアートを飾る場所として相性が良いです。廊下沿いの地窓も空間を魅力的に演出していて効果的です。壁面を展示のために利用しつつ、床付近から外の光を取り入れることができます。

コンクリートの質感が美しいデザイン事例は下記の記事も参考にしてみてください。コンクリート住宅の特徴とともに、魅力的なコンクリートのデザイン事例をご紹介しております。↓↓ 

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また、コンクリートの他にも、タイルや石など質感豊かな素材をアクセントウォールとして取り入れながらオブジェを飾るのもおもしろいですね。 

ニッチでギャラリーらしさを演出

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出典:「RALPH GERMANN」HPより

    http://www.ralphgermann.ch/ 

ニッチを作ってオブジェなどの作品を飾るのも効果的です。比較的簡単に空間がオシャレに見えることから、壁を彫り込んでものを置いたり飾ったりするというニッチという手法はとても人気があります。こちらの事例のようにニッチにダウンライトを仕込んでおいて、上から照らしてあげるととてもオシャレに見えます。 

庭にアートを置いてみる

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出典:「BERNARDES ARQUITECTURA」HPより

    http://www.bernardesarq.com.br/ 

外部空間もギャラリーらしさを演出するための場所として考えることができます。時間帯や天気、季節の違いによって様々な見え方になるので、室内とはまた違った見え方になりますね。現代アート作品のようなオブジェを庭に置くだけでも雰囲気が出ます。ウッドデッキに腰掛けてオブジェを眺めながら一休みできるような場所ができればとても魅力的です。  

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はギャラリーのような空間のある家づくりのデザイン事例をご紹介させていただきました。参考になりましたでしょうか。

また、これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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