家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

いい家づくりに必要な知識やノウハウが詰まったガイドブック的なブログを目指します。

家づくりの費用が高くなってしまう5つの理由【知らないと損する】

f:id:Frappuccino:20191228093334j:plain

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。 

家づくりをしているとどんどん費用が高くなっていき、当初の予算をいつのまにかオーバーしてしまっているということはよくあります。むしろ大多数がそのようになる傾向があります。予算のことをあまり意識せずに要望をどんどん詰め込んでいくとあっという間に建築費用が高くなってしまうので、的確なコストコトロールを心がけることが非常に重要です。

そのためには、費用が高くなってしまう原因をしっかりと理解しておくことが必要です。どんなことをすると家が高くなってしまうのかについてこの記事ではご説明していきたいと思います。

●家づくりの費用を少しでも安く抑えたい
●家が高くなる原因を理解しておきたい
●費用で後悔することなく理想の家づくりを実現したい

上記のようにお考えの方はぜひご覧いただけますと幸いです。

家のサイズが大きすぎる 

f:id:Frappuccino:20191228110310j:plain

家のサイズが大きいと必然的に建築費用は高くなります。小さい家よりも大きい家の方が値段が高くなるということに関してはイメージがしやすいと思います。ただし、費用を抑えたいからと言って、必要以上に床面積を小さくしすぎると暮らし始めてから、窮屈に感じたり、不便を感じたりといった後悔につながりかねません。家族構成やライフスタイルを考慮して適正な規模をつかみながら家のサイズを調整するようにしましょう。

しかし、家の大きさの調整は間取りへの影響も大きく、計画が進めば進むほど変更が効きづらくなります。ある程度設計打ち合わせの序盤の段階で、家のサイズは調整してコストの折り合いをつけておくのが理想的です。

家の形が複雑すぎる

f:id:Frappuccino:20191228110556j:plain

外壁が複雑 

建物のサイズだけではなく、形状が複雑な場合も建築コストに影響が生じます。例えば外壁の出隅・入隅が多く、外観に凹凸が多いような場合は建築コストが高くなる傾向があります。同じ面積の建物でも、凹凸が多いと外装材の量が増えます。凹凸が多いということ自体、施工の手間がかかるのでその分人件費が高くついてしまいます。

屋根が複雑 

外壁だけではなく、屋根形状が複雑すぎて費用がかかってしまうという場合もあります。屋根は形を複雑にすればするほど、雨が侵入しないように施工するための部材・部品・手間も増えていきます。屋根の形は意外と見落としがちですが、どんな形の屋根になっているのかよく見てみましょう。

オーバーハング 

バルコニーや駐車場などの部分でオーバーハング形状となっている場合も建築コストが上昇する傾向があります。オーバーハングとは1階の外壁に対して2階部分が跳ねだしているような形状のことを指します。構造的にも無理をしている形になるので、梁などの部材寸法が大きくなることによってコストに影響してきます。

総2階が費用的には有利 

上記を踏まえると、なるべく形状がシンプルな方がコスト的には有利なことが多いです。間取りの平面形状がシンプルな四角形で、下屋やオーバーハングがなく、1階とお2階が同じ外壁ラインの総2階の建物がコストを抑える上では最も理想的です。建築面積(建物の水平投影面積)も最小になるので、基礎コンクリートに要する費用も最小限に抑えることが可能でして、もし地盤改良が必要な場合でも杭の本数は最小で済ませることができるでしょう。

ただし、総2階は外観が間延びしやすく外観が退屈になってしまうことが多いです。少しでも凹凸があった方がファサードデザインとしては、アクセントをつくりやすかったり、外観に表情を与えやすいです。費用とデザインのバランスを調整するのがたいせつです。

仕上がオーバースペックすぎる

f:id:Frappuccino:20191228110721j:plain

仕上げ材料の仕様が高価すぎることも建築費用に影響します。建築用語でいう「仕上げ」とは、「直接目で見える部分の材料」のことです。内装だと床材のフローリング、壁の壁紙、天井材、外装だと外壁の材料、屋根の材料などですね。

例えばリビングのデザインに力をこだわりたいからと言って、壁全周をすべて高価な材料で仕上げてしまうと大幅に費用が上がってしまいますが、例えば部分的に範囲を絞ってアクセントウォールとしてデザインするのがおすすめです。費用を抑えるながら空間にアクセントを与えることができるので、コストパフォーマンスの高い手法と言えます。

外観についても同じことが言えます。外壁すべてをタイルで仕上げてしまうような総タイルにすると何十万円、ものによっては百万円を超えてコストに影響してしまいます。総タイルにするよりは、部分的にタイルを取り入れることでコストを抑えながらデザインにこだわることができます。

設備で高くなることも

f:id:Frappuccino:20191228110859j:plain

水廻り設備の仕様がオーバースペック過ぎる

 

水回り設備のオプションをつけすぎたりするといつの間にか積み重なって大きなコストアップにつながっていくパターンも良くあります。キッチン、システムバス、洗面カウンター、トイレなどの仕様を今一度見直してみて、不必要なものは削っていくこともどこかのタイミングでは検討が必要です。また、トイレについては基本的に各階に設置で合計2か所が標準的です。4人家族以上であればトイレは2か所が安心ですが、3人家族やご夫婦のみ、あと数年ぐらいでお子様が独立するということであれば、もしかすると1か所だけでもあまり不自由ではないかもしれません。

水廻りのレイアウトにも注意

 

また、これらの水回り設備が間取りの中であちこちに分散していると給水・排水のための配管が長くなってしまうので、可能な限りまとまってレイアウトされている方が理想的です。

エアコン計画

 

各部屋のエアコン計画についても考えてみましょう。必ずしも全部屋に最初からエアコンが必要とは限りません。将来的なお子様部屋ということであれば、家が出来上がったばかりの時はエアコンがついていなくても困らないはずです。エアコンのための下地とコンセントと配管のためのスリーブさえ用意しておけば、必要になった時に設置することが可能です。

そもそも、全室のエアコンをご自身で家電量販店で購入して設置してもらった方が費用的にはかなり安くなることが多いです。  

そもそも土地に高くなる要因が潜んでいることも

f:id:Frappuccino:20191228113621j:plain

家を建てるための土地そのものに、費用が高くなる要因が潜んでいるということもあります。土地そのものは安く手に入れることができたとしても、例えば以下のようなケースが考えられます。

●既存建物があるので解体費用が必要
●地盤が弱く、地盤改良工事が必要
●土地の高低差が大きく、造成工事や基礎を深くする必要がある

既存建物の有無のように目に見える部分はわかりやすいですが、地盤の強さや土地の高低差が費用にどのように影響してくるかについては、専門的な知識が無いとなかなかわかりません。建築地の法的条件によっては建物を建てる前の申請などに費用を要する場合もあります。土地探しの早い段階から相談しておくのが望ましいです。下記のような無料サービスの活用が有効です。

無料で土地探しのサービスを複数社から受けられます↓↓

【無料】資料請求【タウンライフ土地活用】

間取りの提案や資金計画も合わせて入手することができます↓↓

【無料】タウンライフ家づくり

まとめ 

 

 

いかがだったでしょうか。今回は家づくりにおけるコストアップの要因を解説させていただきました。家づくりを進める上で、建物の費用が高くなってしまう要因を理解しておくことは非常に重要です。知っているのと知らないのとでは、コスト意識も変わってきますし、最終的な総額費用にも必然的に影響してきます。要望と費用のバランスを考えながら、コストコトロールしながら計画していくことが大切です。また、特に土地探しから始める場合は、最初の土地選びの段階でかなり金額が左右されます。早めに土地探しサービスを利用して理想的な土地を見つけるなど、よりよいスタートラインを切ることが、費用を抑えるための近道と言えます。