家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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収納に必要な奥行き寸法について

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収納でのよくある失敗は奥行きです。 

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。 

収納関連のよくある失敗の一つに収納棚の奥行きが適正でなかったというのがあります。

当然のことながら奥行きが足りないと置きたいものが置けませんよね。

逆に、奥行きを取り過ぎてしまうと微妙なスペースが余って面積がもったいない、あるいは手前のものを置いてしまうとそれをどけないと奥のものを出せない、とか。 

そのようなことを防ぐために、まずはそこに何を収納したいのかという点と、収納するモノの寸法を押さえた上で、収納スペースの奥行きの適正寸法を把握することが大切です。

収納計画を検討する上で、日常におけるモノの寸法を把握するということは非常に大事です。

奥行き寸法ごとにどのようなモノが対応するかを以下にまとめますので、収納計画の際にご参照ください。  

・15センチ

文庫本、辞書、カセットテープ、調味料、缶詰、洗剤、殺虫剤、石鹸、化粧品、トイレットペーパー、etc… 

⇒小物類やちょっとした日用品のストック類などですね。 

・25~35センチ

本、雑誌、ファイル、CD、DVD、ビデオテープ、etc… 

⇒本棚的な感じ、書斎とかの収納スペースに適していそうですね。文房具のストックなんかも合わせて一緒においても良さそうです。 

・35~45センチ

食器、鍋・ボウルなどの調理器具、食器、etc… 

⇒玄関の靴箱や、キッチンの食器棚ですね。

・40~45センチ

衣類、バッグ、スポーツ用品、etc… 

・60~75センチ

洋服、スーツケース、ざぶとん、etc 

⇒このあたりがクローゼットの奥行き寸法になってきます。 

・80センチ

布団などの寝具、扇風機、掃除機

⇒押し入れとして、あるいはちょっと大きめの収納スペースとして。 

だいたい以上のように分類できるかと思います。身の回りの物の寸法を測りながら、実際の使い勝手、出し入れのしやすさをイメージしながら丁寧に収納計画を立てていけば一番確実です。一見、図面の中では「収納」とか「物入れ」みたいな感じで程よく収納が適材適所に散りばめられているように見えたとしても、それぞれの収納について奥行き寸法と、そこに収納するものを必ず確認するようにしてくださいね。 

各所収納スペースの具体的な計画の仕方やポイントは下記も合わせて参考にしていただけると効果的です。

 

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