家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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コロナウイルス後、家づくりでどんなことが重視されるか?

f:id:Frappuccino:20200503193502j:plainこんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。現在、世の中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、今後の家づくりにおいて大きく影響を与えるものだと考えています。 

おそらくコロナウイルス収束後、人々のライフスタイル、働き方、考え方なども大きく変化するはずです。そしてそれに伴って、今後家づくりで重視されるポイントも変わっていくということが予想されます。

これまでも、SARS重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)が流行したこともあり、今回の新型コロナウイルスが収束した後も、一定のスパンで大規模なウイルス流行は起こりうるものとして考えるべきかも知れません。

これから家づくりを行う上で、これらのようなウイルスの脅威とどのように向き合いながら、どのようなことを考えながら取り組むべきかについて、今回は考えていきたいと思います。

コロナウイルス後の家づくりは必然的に書斎が求められる

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書斎と書きましたが、要するに家の中で作業ができるスペースが今後必然的に重要視されることになるはずです。

コロナウイルス収束後、人々の働き方は確実に大きく変わっていくことが予想されます。もとより近年では、フリーランスで在宅で仕事を行う人が増えてきていますが、コロナウイルスに伴う緊急事態宣言によって、多くの企業で在宅勤務(テレワーク)が義務付けられるようになってきています。

もちろん仕事の種類によっては完全な在宅勤務が困難な業種もありますし、困難を承知で無理矢理テレワークに切り替えて、試行錯誤しているという方も多いと思います。

しかし、いずれにせよコロナウイルスの流行が長期化することが予想される中で、こうした試行錯誤の結果、徐々に自宅で仕事をする仕組みが整備されていくことになります。

一度そのような仕組みが出来上がってしまえば、コロナウイルス収束後もその仕組みを利用して、「できる分は自宅でやればいいんじゃないの?」となります。昨今の働き方改革の風潮から考えてもこの流れはごく自然です。

したがって、必然的に家の中に仕事をするための作業スペースが必要になってくるわけです。一人でこもって集中できる空間が必要なのか、お子さんを見守りながら仕事をしたいのか、仕事に必要なパソコンその他の周辺機器が設置できる場所があるのか。ご自身の仕事のスタイルに応じた作業スペースを考える必要があります。 

書斎に関しては下記のような記事でも詳しくまとめていますので合わせてご参照いただけると幸いです↓↓www.my-home-dream.com 

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コロナウイルス後の家づくりはこれまで以上に衛生意識が高まる

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コロナウイルス終息後の家づくりにおいてはこれまで以上に衛生意識が高まることが考えられます。ウイルスを防ぐ上でこまめに手洗いすることが有効と言われていますね。特に家づくりにおいては、玄関廻りに手洗器を設けるのは衛生上望ましいと言えるでしょう。帰宅時の手洗いの習慣化、来客時にも自然に手洗いを促しやすいですね。 

洗面化粧台やキッチンに自動水栓を取り入れるのも良いでしょう。せっかく手を洗っても、水をとめるときに結局レバーに触ってしまうのが気になるという方も実際多いです。水廻りの清潔を維持するという観点で、自動水栓は理想的と言えます。

また、衛生を保つという意味では掃除のしやすい家づくりを目指すのも大切です。掃除をしやすくしておくことで、清潔を保つモチベーションを維持することができます。掃除のしやすい家づくりは下記の記事をご参照ください↓↓ 

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コロナウイルス後の家づくりは風通しが重要視される 

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コロナウイルスの流行の中で「密閉・密集・密接」の「3密」を避けるように呼びかけられています。家づくりにおいては特に「密閉」を避けるために適切な風通しを確保することが望ましいでしょう。建材から発生するホルムアルデヒドによるシックハウス症候群防止のために建築基準法上、24時間換気の設置が義務付けられてはいます。しかし、近年の住宅は特に高気密化していることから、住み手が必要に応じて積極的に窓を開けて換気をコントロールすることが大切です。

例えば角部屋は2面対角上に窓を設けたり、南北に抜ける風通しを確保できるように間取りを構成したり、風を取り込むうえで効果的な縦辷出し窓を選んだり。詳しくは下記のような記事が参考になると思います↓↓ 

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適正な部屋数をよく考える 

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コロナウイルスの感染防止のためにはソーシャルディスタンスも重要と言われていますが、家の中においてはなかなかそうもいきません。万が一感染してしまった場合、体調が悪くてもなかなか病院で対応してもらえない場合なども想定されます。前述の通り、十分な風通しを確保することが可能であるともに、適正な部屋数が確保されていていざというときに体調の悪い人を隔離できるように間取りを構成しておくことも大切です。

コロナウイルスに限らず、通常の風邪やインフルエンザなども同様です。家族に感染しにくくすることを考えることが大切ですね。トイレも各階にあるのが理想的です。

温かい家づくりを心掛ける 

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寒さによる体温低下は免疫力の低下につながると言われています。家の中に寒い場所を作らないことも大切です。断熱性に優れた仕様で家づくりをするとともに、エアコンだけではなく、床暖房や浴室暖房なども必要に応じて検討してみましょう。費用はかなり上がってしまいますが全館空調で快適な空間を実現するという選択肢もあります↓↓ 

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おうち時間が楽しめる家づくり

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緊急事態宣言により不要不急の外出自粛が呼びかけられています。このような状況の場合に、家の中にいてもストレスの溜まりにくい空間づくりは大切です。「Stay Home」と言うのは簡単ですが、実際にこのような状況が長引くと誰もが多かれ少なかれストレスを感じてしまうのが正直なところだと思います。例えば将来的にまた同じような状況が発生して外出自粛が長引いたときを考えてみてください。その時のあなたの住まいが快適で、居心地が良く、愛着の持てる場所であれば、感じるストレスの度合いもきっと大きく変わってくるはずです。

広さ、デザイン、利便性、居住性、娯楽性など、あらゆる角度から考えて、ご自身とご家族にとってより良い住まいかどうかを常に考えながら家づくりに取り組むことが大切です。 

今のうちに家づくりの計画を立てるのもあり

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家づくりというものは住宅展示場に出かけたり、打ち合わせをしたり、どうしても外に出かける必要があります。しかし、このように外出自粛が呼びかけられている状況で、ウイルスの恐怖を感じながら家づくりをスタートするのもかなり決断力が必要なことだと思います。

以前下記の記事で、家づくりには事前準備が重要ということをご紹介させていただきました↓↓ 

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コロナウイルスの影響によって、自宅で家族と過ごす時間が増えたという方も結構多いと思います。この機会にぜひ、自宅で家づくりに関する事前学習や情報収集、家族会議を行いながら、綿密に下準備を行うのは非常に有効だと思います。

ネットでの無料サービスなどを利用して、展示場や住宅会社に足を運ばずとも、要望に沿った間取り図の作成や見積を依頼することも可能です↓↓

タウンライフ家づくり

このようなサービスをうまく利用しながら、今のうちに効率よく家づくりの計画を立てるのも有効な選択肢であると言えます。

まとめ 

いかがだったでしょうか。コロナウイルスが猛威を振るう中、今回は家づくりにおいて今後必要になってくるであろうポイントをまとめてみました。働き方の変化への対応、ウイルス感染防止のために配慮したいポイントなどを考えながら計画していきたいですね。また、現在の状況をうまく利用して家づくりの事前準備を進めるのも非常に有効です。 

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

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なお、家づくりに関する間取り提案や見積もり・資金計画の無料サービスについては