家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

いい家づくりに必要な知識やノウハウが詰まったガイドブック的なブログを目指します。

玄関収納の種類と選び方

f:id:Frappuccino:20200422091923j:plain

出典:「LIXIL」HPより

https://www.lixil.co.jp/ 

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

玄関は家の入口、家の顔としての役割があるとともに、収納力も求められる空間です。すっきりした玄関を生み出しながら必要となる収納力も確保するために、適切な玄関収納キャビネットを選択することは重要です。

そこで今回は玄関収納の選び方をご紹介したいと思います。

玄関収納にどれぐらい靴が入るか

f:id:Frappuccino:20200422092517j:plain

まずはどれぐらいの量の靴を収納する必要があるのかを把握し、玄関収納キャビネットにどれぐらいの収納力があるのかを確認することから始めましょう。 

また、玄関収納キャビネットだけでは収納力が不足しそうな場合はシューズクローク(シューズインクローゼット)の計画も検討してみましょう↓↓

www.my-home-dream.com

玄関収納キャビネットの形

f:id:Frappuccino:20200422094748j:plain

玄関収納キャビネットには様々な形状のものがあります。キャビネットの幅サイズは40cm程度の単位で選ぶことができるのが一般的です。80cm幅なら扉2枚、120cm幅なら扉3枚、160cmなら扉4枚といった感じです。

例えば標準的な幅寸法である160cmの場合で考えてみましょう。

トール型

 床から天井まですべて収納になっているタイプです。数ある種類のキャビネット形状の中で最も収納力があります。注意点としては、空間に圧迫感が生じやすいということです。十分な広さが確保できていない場合、玄関空間がより窮屈に感じてしまったりする場合があるので注意が必要です。

カウンター型

トール型に対して、上部の収納が無くなるので空間に開放感が生じやすいです。床面から浮かんでいるタイプにすればより軽やかで印象的なデザインとなります。一方で収納力は半減してしまうので、他の場所で収納力を補ってあげる配慮が必要になります。必要に応じてエントランスクロークを計画するなどして対応しましょう。

また、カウンター部分に飾りを置いたりして演出したい場合には効果的です。置き型の照明やデジタルフォトフレームなど、電気を必要とする飾りを置きたい場合などは、カウンター上のコンセントも忘れず設置しましょう。

トール型とは違って、カウンター上に壁面が確保することができるので、アクセントクロスやタイルを貼ってデザインすることもできます。また、玄関空間は窓が確保できなくて薄暗い空間になりがちですが、このようなカウンター上部に窓を確保してあげることによって、光を導くことも可能になります。 

二の字型

カウンターと上部吊戸棚で構成されるのが二の字型です。カウンター型の良さを生かしつつ、収納力も備えたタイプです。一定の収納力を確保しながら、カウンター部分の演出を楽しみたい場合に有効な形です。玄関には上がり框という段差があったり、靴の脱ぎ履ぎがあるので、このようなカウンターの形状があれば少しよりかかったり、手を添えることができたりと安心感が生まれます。

コの字型、L字型

上記の二の字型は、トール部分がないので扉裏に姿見ミラーを設置したり、コート掛けを内部に設けることができないのが弱点です。靴だけを収納しておくだけであれば支障はありませんが、トール型とカウンター型のそれぞれの良さを共存させたい場合はコの字型やL字型がおすすめです。

靴以外にも玄関廻りには置きたいものがあるはず

f:id:Frappuccino:20200422095221j:plain

玄関廻りには靴以外にも置いておきたいものが他にもあるはずです。来客のときにさっと出したいスリッパは出しやすいところに置いておきたいですよね。間取り上、玄関収納キャビネットの側面が利用できそうであれば、サイド収納を設けるのも便利です。

サイドの扉を開くとスリッパだけではなく、小物類を収納することができるようになっていることもあります。印鑑、ペン、懐中電灯などを玄関先で収納しておくことができれば便利ですね。ただし、サイド収納を設けると靴のスペースは若干減ってしまうので注意しておきましょう。

玄関収納のトール部分では内部の割り付けを変更するとコート掛けにすることができる場合もあります。冬場に玄関先にコートをしまっておける場所が必要な方にとっては便利ですね。また、トール部分の扉の裏側にはミラーを取り付けられるかも確認しておきましょう。お出かけのときに玄関先で姿見チェックが習慣化されている方は要確認です。

玄関先で見落としがちなのが傘を置くスペース。玄関収納の配置によっては傘立てスペースが確保できないこともあるので注意しましょう。できれば玄関扉と玄関収納は少し配置することができれば、傘立てを置くことができ、収納扉も開けやすいです。 

玄関収納の取っ手

f:id:Frappuccino:20200422095405j:plain

細かい部分ですが玄関収納の取っ手についても考えてみましょう。ハンドルを付けるか、プッシュオープンにするかで選ぶことが多いと思います。ハンドルをつければしっかりと掴んで扉を開けやすく、年配の方に好まれる印象です。プッシュオープンの場合は、ハンドルが無くなるのですっきりした見た目のデザインになりますが、経年でスプリングが緩んでしまって開閉に少し違和感を感じるようになってしまう場合があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は玄関収納キャビネットの選び方についてご紹介させていただきました。いろいろな形の種類があるので、それぞれの特徴を理解した上でより適切なタイプの玄関収納を選びましょう。

これから家づくりを始められる方には下記のような記事もぜひおすすめです。家づくりの成功には事前の下準備が大切です。今の内からしっかりと備えておきましょう↓↓ 

www.my-home-dream.com 

www.my-home-dream.com 

www.my-home-dream.com

なお、家づくりに関する間取り提案や見積もり・資金計画の無料サービスについてはこちらからご覧いただけます。