家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

いい家づくりに必要な知識やノウハウが詰まったガイドブック的なブログを目指します。

ホテルライクなトイレのデザインアイデアをご紹介します

 

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 出典:「LA MIRATECA」HPより引用

    https://www.lamirateca.com/ 

トイレを魅力的な空間にしてみてはいかがでしょうか?

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回はトイレを魅力的な空間にするアイデアをまとめていきたいと思います。
トイレは実は遊べる空間です。小規模な空間なので、多少スペックの高いような凝った仕上げ材料を使ってもそこまでコストが跳ね上がるというようなことがありません。

独立した一つの空間なので、他の部屋との統一性や関連性をさほど気にせずに、思い切って全く雰囲気の違うデザインにするのもありです。

いっそのことホテルライクな空間にして、ゲストをしっかりともてなすことができる自慢のトイレ空間を創出してみるというのはどうでしょうか。凝ったトイレ空間のデザインを検討中の方はぜひ参考にしていただけるとうれしいです。

トイレにアクセントウォールを取り入れてみる 

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 出典:「LIXIL エコカラット」HPより引用

   https://ecocarat.jp/

まず最も思いつきやすい手法としては、トイレ内の壁面の仕上げにこだわるという点です。例えば4面ある壁の内の1面をアクセントウォールとして、異なる色の壁紙クロス、タイルなどにするという手法はよくある手法で非常に取り入れやすいです。明るい色をベースの壁紙として、一面だけ濃い色の壁紙を選択すれば空間のアクセントとなって引き立ちます。

水廻りのアクセントウォールとしてはタイルもよく用いられますが、特にLIXILのエコカラットという製品が人気です。様々な色柄を選択すことができるのはもちろん、多孔質の素材であることから空気中の湿気やニオイを吸い取ってくれるという点で機能的なメリットもあります。水拭きで簡単にお手入れができるという点も魅力的です。クロス、タイルのほか、珪藻土による壁も考えられます。

珪藻土とは植物性のプランクトンが堆積・石化してできた天然素材で無数の小さな気孔を伴った塗壁材料です。この無数の気孔が、前述のエコカラットのように湿気を吸ったり吐いたりしてくれたり、ニオイを吸い取ってくれたりしてくれるとともに、汚れも吐き出す自浄作用もあります。

トイレは、1日に何度も使用される場所であり、常に汚れや水の飛び散りにさらされるので、このような調湿作用・消臭作用・自浄作用のある材料は機能的にも非常に適していると言えます。

また、機能性のみならず塗壁独特のテクスチャは間接照明やインテリアグリーンとの相性もいいので、ホテルライクなトイレに貢献すること間違いなしです。

暗めのカラーコーディネートでホテルライクなトイレを 

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 出典:「weberarquitectos」HPより

    http://weberarquitectos.com/ 

白・黒・グレーを中心としたモノトーンの色調、あるいは彩度をしっかり落とした暗めの色調を中心に選んであげればシックでモダンなトイレが演出できて、ホテルライクな印象に近づけやすいですね。

住宅のトイレは、ダウンライト一つあれば十分な明るさが確保できます。ホテルライクなトイレの照明としてはやや薄暗めを目指すのが効果的なので、間接照明だけで明るさを確保するという手法もありです。コーニス照明やコーブ照明で天井や壁面を照らすような手法が効果的です。コーブ照明などの場合は視界に光源が入ってしまわないように、目線よりも高い位置に光源を設けるようにしましょう。

カウンターやペーパーホルダーに間接照明を仕込んで下方に向けて照らす場合、床仕上げ材に注意しましょう。艶のある反射するような材料だと光源が映り込む場合があります。 

写真のようにミラーの背後に間接照明を仕込んであげるのも効果的ですし、ミラーそのものの形状にこだわってみるのも面白いですね。小さなペンダント照明を吊り下げているのも非常に興味深いです。 

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 出典:「BOSSLEY ARCHITECTS」HPより 

    http://raulinosilva.blogspot.com/

全体的に濃い目の色合いと薄暗いめの照明計画でホテルライクなトイレは演出しやすいですが、これとは逆に彩度の高い色をアクセント的に取り入れるというような手法も考えられます。白の空間に一面だけ鮮やかなオレンジの壁、といったような演出も面白いですね。南国のリゾートホテルのトイレなんかでしばしば見かけるような印象です。

明るいトイレ空間にブルーやグリーンの爽やかな色合いのモザイクタイルを部分的に張っていくのもオシャレで心地よいですね。

トイレに木目のテイストを取り入れてみる 

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 出典:「Hyla Architects」HPより

     http://www.hyla.com.sg/ 

トイレ空間に木のテイストを取り入れるのも楽しいですね。明るい木目であれば、ナチュラルな雰囲気、濃い目の木目であればシックな雰囲気を演出することができます。写真の事例のように、窓側の面に木調のルーバーでアクセントウォールを構成すれば、木の温かな雰囲気とともに、自然光が室内にルーバー独特の美しい影を生み出します。

床面に木の柄を取り入れるという選択肢もありますが、水廻りであることから本当の木のフローリングを貼ってしまうのはメンテナンス上望ましくありません。拭き掃除がしづらい上に、汚れやカビの原因になりやすいです。なので、木調柄の塩ビシート床材を張ることをお勧めします。本物の木ではありませんが、最近の製品はかなりリアルに木目柄が再現されているので、偽物っぽさが気になる・違和感をかんじことは無いでしょう。材質も塩化ビニルなので水に強くお手入れもしやすく機能的にも問題ありません。

木目の他にも石目調、タイル調など豊富な柄が選択できると思いますので、トイレの床材選びを楽しむのもいいかもしれませんね。 

トイレの収納 

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 出典:「Fabian Tan Architect」HPより

    http://www.fabian-tan.com/ 

ホテルライクなトイレを目指す上で収納計画を忘れてはいけません。
トイレットペーパーのストック、掃除用品やサニタリー用品などが丸見えになってしまっていると、一気に生活感がにじみ出てしまいます。 生活感の排除が大事です。トイレ内に物を置く場合はしっかりと「隠す収納」を徹底しましょう。あるいは、トイレとは別の場所でトイレ関連用品を保管することのできる収納スペースを忘れず確保するように心がけましょう。

もし「魅せる収納」を試みるとすれば、例えば壁面にニッチを設けてオシャレな小物を並べたり、オブジェを飾るという手法があります。ルームフレグランスやフェイクグリーンみたいな爽やかさを感じさせるような小物とトイレットペーパーのストックを1つか2つ並べる程度がいいでしょう。あまりたくさん置きすぎると生活感が漂ってしまったり、ホコリを掃除するのが面倒になって、かえって汚くなりかねないので、ちょっと寂しいぐらいがちょうどいいでしょう。

細かいところまで油断せずに 

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出典:「TOTO」HPより

    https://jp.toto.com/

その他にも、ペーパーホルダーやタオルリングなどの小物類のデザインにも気を付けましょう。スリッパやトイレマットなどを設ける場合は、空間と統一感のある色調で選定するように油断しないようにしましょう。 

意外と見落としがちなのがトイレリモコンのデザインです。機能的に必要なものではありますが、こだわって選んだ柄のアクセントウォールにぽつんと取りついているとかなり目立って残念な見た目になることが多いです。

標準品のトイレリモコンは見やすさ重視のデザインになっていることが多いですが、そんなに費用をかけることなくスタイリッシュなデザインのリモコンにグレードアップできるので忘れず確認するようにしましょう。

まとめ 

いかがだったでしょうか。家のトイレをホテルライクな空間に演出する方法には実にさまざまなアイデアがありますね。トイレは小さな空間であることから、そこまで大きくない費用でも劇的に雰囲気を変えることのできる遊びがいのある空間です。
来客時にトイレを使ってもらうのが楽しみになってしまうほど、自慢のトイレにしてしまいましょう。

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