家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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お風呂の大きさはどれぐらいがいいのか?

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

1日の疲れを癒すお風呂。当然のように毎日入るお風呂ですが、浴室のサイズをいくらにするかはどのように決めればいいのでしょうか。

浴室のサイズはどれぐらいが一般的なのか、大きくしておいた方がいいのかなどの疑問について考えていきたいと思います。

最近のお風呂はユニットバスで設置されることがほとんどだと思います。このユニットバスとは、工場で前もって作られたお風呂のことを指しており、サイズは規格化されています。

ユニットバスのサイズは4桁の数字で示されます。例えば「1618」の場合は、お風呂の幅と奥行きの有効寸法が1600mm×1800mmであることを表します。

新築一戸建ての浴室でよく登場するサイズとしては「1616」「1618」「1620」のあたりだと思います。「1616」は1坪サイズ、「1618」と「1620」は1.25坪サイズとして扱われます。

で、結論としては「1616」が最も標準的であり、だいたいこのサイズで広さ的に不便を感じるということはあまりないと思います。介護等の特別な理由や、よほどのこだわりがないのであれば、迷ったときは「1616」で十分な気がします。子供と一緒に入りたいから広くしておきたいと言われる方がたまにいらっしゃいますが、果たしてその時期は長く住み続ける時間の中で何年ぐらいでしょうか。「1618」や「1620」にすると0.25坪大きくなりますが、

たった0.25坪でもユニットバス自体のコストは大きくなりますし、建物もその分大きくなって費用は上がってきます。数十万円ぐらいの差は生じてくるので、本当にそれが必要なのかは慎重に考えておきたいですね。どうしても洗い場のスペースの広さにこだわりたいという場合は、たとえばトクラス製のエルゴタイプみたいなものがあります。「1616」の1坪サイズでありながら、浴槽の形状を工夫して洗い場スペースを大きくしているデザインになっています。

逆に一つ小さなサイズになる「1216」(0.75坪サイズ)もあります。洗い場スペースの幅は「1616」と変わらないので体を洗うときの窮屈感は気にならないと思いますが、浴槽の長さ方向が短くなるので、湯船につかった時に足が伸ばせないという点が気になるかもしれません。

やはり基本的には「1616」サイズが標準的でいろんな意味でちょうどいいと考えて良さそうかなと思います。