家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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自転車はどこに置く?駐輪スペースも忘れず検討しましょう

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

家の外構計画を検討する際に、車をどこに何台止めるのかという駐車場計画は一生懸命考えますが、駐輪場計画はおろそかになりがちなことが多いです。

自転車は後で余ったスペースに置けば何とかなるだろうという感じで、どうしても後回しになりがちです。

とはいうものの、台数が増えればそれなりにスペースも必要になってきますし、意外と置き場所がないということに後で気づくみたいなパターンもあるので、計画の序盤で方針はしっかり定めておきたいです。今回は駐輪場を計画するにあたって考慮すべき点や自転車の置き方等に焦点を当ててまとめていきたいと思います。

駐輪スペースに必要なサイズ 

まず初めにつかんでおきたいのは、駐輪スペースに必要となるサイズです。

自転車の駐輪スペースは1台当たり幅600mm×奥行き1800mmは必要になってきます。例えばもし4人家族で1人1台必要とかになってくると幅2.4m×奥行き1.8mのスペースが必要になってくる。結構いりますね。

自転車を押して歩くのに必要な通路幅は90cmです。駐輪場に至るまでにこの幅の通路が段差なくスムーズに確保できるかどうかについてもあわせて考慮しておく必要があります。 

駐輪場の位置

位置的にはなるべく道路から近い位置に停めた方が出し入れが簡単ですね。車に近接しすぎていたり、車の脇を通って敷地の奥側に駐輪スペースみたいなレイアウトにしてしまうと、自転車の出し入れが面倒なだけではなく、車を傷つけてしまう可能性もありますね。 

自転車を守る

自転車は盗難対策もできれば検討しておきたいですね。一番安心なのは玄関が大きくとれるような場合に、土間スペースを広くとっておいて、家の中に保管するという手法。玄関入ってすぐの土間空間に自転車が置いてあるようなイメージです。しかし、狭小敷地の場合や台数が多い場合にはスペース確保が難しいので、なかなか簡単に採用できる案とは言い難いですね。

なので、圧倒的に自転車は屋外に置く前提になってくると思います。自転車付近に人感センサー付きライトを設置しておけば、泥棒に対しての抑止力として機能してくれそうです。

また、簡易な駐輪スタンドを設けておけば、キレイに自転車を止めておけるとともにチェーンをつなぐのにも有効ですね。 

泥棒のほか、雨からも自転車を守る必要があります。手法としては、建物の玄関ポーチ付近で庇、軒、オーバーハングを設けておいて、駐輪スペース上部にそれがかかるように計画するなどが主な手法になってきます。駐輪場が建物から離れている場合は別途、サイクルポートを設けるという選択肢もあります。 

まとめ

せっかくの新居なのに、玄関周りに雑然と自転車が散らばっている状態は避けたいですよね。美観的にも見苦しい感じになってしまうとストレスになりかねません。

後回しになりがちな駐輪場計画、ぜひ早い段階から自転車の居場所をしっかり検討しておきたいですね。