家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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木の質感をインテリアのデザインに取り入れるアイデア

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

ナチュラルなテイストを感じさせる木目の柄は、多くの方々にとって非常に人気のデザインです。床のフローリング以外にもさまざまな木目柄の取り入れ方について考えてみましょう。

木目調の壁 

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  出典:「Gautschi Lenzin Schenker Architects」HPより

    https://www.glsarch.ch/

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出典:「PIVOT」HPより
    http://pivotstudio.com.au/

床のフローリングの次に、木の質感を取り入れやすい部位としてはまず壁が思いつきますね。床に続いて人が触れることができる部屋の部位なので、視覚的のみならず、手で触れて木の自然の肌触りも感じることができます。

モノトーンの空間になるとどうしても無機質な印象が強くなりがちですが、ほんの少しでも木のテイストが取り入れられているだけでも、空間の雰囲気は大きく変わってきます。

アクセントウォールとして、範囲を限定的にしぼりながら木の壁を取り入れていくのも効果的ですし、コストパフォーマンスの面でも有効です。

写真の事例のように、コンクリートの無機質な質感と組み合わせることでテクスチャのコントラストを楽しんだり、お気に入りのカラーの家具との組み合わせを楽しむのも非常にわくわくしますね。

木調ルーバー 

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 出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

    http://raulinosilva.blogspot.com/  

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  出典:「SAOTA」HPより

    https://www.saota.com/ 

木のルーバーの壁を構成することによって、向こう側の景色や光を通しながら木の質感を演出することも可能です。空間をやさしく、やわらかくくぎることができるので、視線を調節したり、場所と場所の関係性をコントロールすることができます。

また、廊下などのような移動だけの空間はどうしても単調な場所になりやすいですが、木ルーバーを取り入れることによって、天然素材特有の温かみを演出するとともに空間にリズムを与えることができます。

木目調の天井 

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出典:「ARRCC」より

    https://www.arrcc.com/

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出典:「ARRCC」より

    https://www.arrcc.com/ 

天井に木を取り入れるということもできます。例えば写真のように、部屋中央部分の天井高さを高くして、木目調にする手法があります。天井段差によって、ふわっと影ができ、木のアクセント感が強まって効果的です。この段差の部分に間接照明を仕込んでおけば、2枚目の写真のようによりいっそう高級感のある空間を演出することができます。正面の壁はそのま天井と同じ素材の木で構成されています。飾られたアートが引き立てられていて印象的です。 

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  出典:「MM++Architects」HPより

     http://www.mmarchitects.net/index.html 

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 出典:「MM++Architects」HPより

     http://www.mmarchitects.net/index.html

木質天井を取り入れるときは、木目の向きにもぜひ気を遣っておきたいですね。正面に見せたい景色・窓があるときは、その方向に向かって木目の方向を流してあげることによって、視線を導く効果が期待できるとともに、空間にも奥行きが生まれます。

飾りを置くスペースに木目を 

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 出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

    http://raulinosilva.blogspot.com/ 

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 出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

    http://raulinosilva.blogspot.com/  

お気に入りのアイテムやアートなどを飾りたい場所に木の質感を取り入れれば、温かみのある見せ方ができます。作り付けの収納部材を木で作る、壁の一部を彫り込んでニッチにするなど、ナチュラルな演出ができそうですね。  

木のテイストを取り入れることによって生活空間に温かみ・落ち着きの良さを与えることができるとともに、居心地の良さを生み出すことができます。どの部分に木のぬくもりをとりいれようか、ぜひ検討してみてください。 

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