バンブーフローリングの魅力について考える
こんばんは。家の設計としております、建築士の「いえもん」です。
今回はバンブー(竹)フローリングの魅力に迫っていきたいと思います。
バンブーフローリングならではの質感・肌触り
出典:「ボード株式会社」HPより引用
きめ細やかな木目が印象的です。直線的で繊細な模様のテクスチャは竹ならではの特徴と言えます。ナチュラルカラーや濃い目のブラウンなど、色の濃さによっても違った表情を見せてくれます。
また、経年で色にが濃く変化していくのも特徴です。この変化は表面の酸化によるものですが、味・風合いととらえることができればメリットと考えられるでしょう。
肌触りもさらっとやさしくて、触れたときのひんやり感はバンブーフローリングの大きな特徴の一つで、夏は特に心地よいです。逆に冬はというと、床暖房さえ備わっていれば温まるのが早いので快適に過ごすことができます。
これは、他の種類の樹種に比べて竹の熱伝導率が高い(つまりは熱をより伝えやすい)ことによります。季節を通して快適に過ごすことができる床と言えます。
癒し効果
森林浴効果が期待できるフィットンチッドと呼ばれる方向成分と、リラックス感を生み出すマイナスイオンを含んでおり、自律神経の安定や癒しの効果を期待できると言われています。ただし、このあたりの効果については正直なところ個人差もあると思うので、大きく期待しすぎないようにしておきましょう。
竹の耐久性・耐水性
強くてしなやかな竹のイメージの通り、耐久性には申し分ありません。竹の表面は傷がつきにくく、ほどよい弾力性もあるため、家具などの重量物を置いても他の樹種に比べて比較的安心できるといえるでしょう。
また、耐水性にも優れています。水の浸透力が低いので、他の樹種のフローリングに比べてこぼした時のダメージが少なく済み、拭き取りやすいのもありがたいですね。
水を吸いにくいということは、他の樹種に比べて膨張収縮も比較的しにくいと言えます。無垢フローリングでは膨張収縮による変形や反り・きしみ等が弱点として挙げられることが多いですが、バンブーフローリングの場合はこれらの弱点が顕著ではないと言えますね。竹は昔からものさし定規などにも利用されていることから形状維持という点で優れているというのも納得しやすいですね。
衛生的
消臭効果・抗菌効果・防カビ効果などにも優れており、衛生的な床材と言えます。特に、ペットを飼われている家においては、動物臭を吸収して抑制してくれたり、ペットの尿などに対する抗菌効果が期待できます。静電気も少ないので、動物の抜け毛の掃除のしやすさもありがたいポイントです。
メンテナンス性
バンブーフローリングそのものに防塵性能が備わっており、前述のとおり一定の耐水性も持ち合わせているため、ワックスが不要な場合が多いです。定期的なメンテナンスが減る、あるいは無くなると考えると非常に魅了的ですね。
コスト
ものにもよりますが、通常のフローリング材よりも高価なことが多くというのがデメリットとして挙げられます。数倍ぐらいのレベルでコストが上がってくることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はバンブーフローリングの魅力について考えてみました。
その他の床フローリングの樹種については下記でもまとめていますので合わせて参照いただけるとうれしいです。↓